渇水:門脇麦、育児放棄する母に 理解が困難な役「たぐり寄せて演じました」 磯村勇斗、尾野真千子、宮藤官九郎ら出演

映画「渇水」に出演する(左上から時計回りに)門脇麦さん、磯村勇斗さん、尾野真千子さん、池田成志さん、宮藤官九郎さん、柚穂ちゃん、山崎七海さん(C)「渇水」製作委員会
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映画「渇水」に出演する(左上から時計回りに)門脇麦さん、磯村勇斗さん、尾野真千子さん、池田成志さん、宮藤官九郎さん、柚穂ちゃん、山崎七海さん(C)「渇水」製作委員会

 俳優の生田斗真さんが主演する映画「渇水」(高橋正弥監督、6月2日公開)に、門脇麦さんや磯村勇斗さん、尾野真千子さん、宮藤官九郎さん、池田成志さんらが出演することが2月27日、明らかになった。門脇さんは育児放棄している母親役で「私には理解が困難な役を皆様に支えていただきながら自分なりにたぐり寄せて演じました。聞き飽きたきれいごとかもしれませんが、優しい世の中になってほしいと、演じながら改めて強く願う作品でした」とコメントしている。

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 映画は、1990年に「第70回文學界新人賞」を受賞、「第103回芥川賞」候補にもなった故・河林満さんの同名小説(角川文庫)が原作。水道料金を滞納する家庭の水を日々止めて回る水道局員の岩切俊作(生田さん)が、“心の渇き”にもがきながらも生の希望を取り戻していくストーリー。映画「凶悪」(2013年)や「孤狼の血」シリーズなどの白石和彌監督が企画・プロデュースする。

 門脇さんは岩切が出会う育児放棄を受けている姉妹の母の小出有希、磯村さんは岩切の同僚の木田拓次、尾野さんは岩切の妻で息子を連れ実家に帰ったきりの岩切和美、宮藤さんは水道料金滞納者の伏見、池田さんは水道局料金課の佐々木課長をそれぞれ演じる。

 尾野さんは「とても気持ちが歯がゆくなる映画です。台本を読んだとき、それぞれの気持ちがチクリチクリと刺さってポロポロと泣きました」とコメント。

 岩切と大きく関わる、育児放棄を受けていた姉妹役を山崎七海さん、子役の柚穂ちゃんが演じることも発表された。2人はオーディションで選ばれ、山崎さんがしっかり者の姉、小出恵子、柚穂ちゃんが天真らんまんな妹、小出久美子を演じる。

 特報映像と、ティザービジュアルも公開された。特報では岩切と姉妹の出会いなどが映し出されており、岩切の「このままじゃダメなんだよ!」と叫ぶ姿も収められている。ビジュアルには「渇いているのは、心でした」というコピーが添えられている。

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