解説:「機動戦士ガンダムNT」 話題のIIネオ・ジオング 「UC」版との違いも

「機動戦士ガンダムNT」のビジュアル(C)創通・サンライズ
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「機動戦士ガンダムNT」のビジュアル(C)創通・サンライズ

 人気アニメ「ガンダム」シリーズの劇場版「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」(吉沢俊一監督)のテレビエディションが、MBS・TBS系の日曜午後5時のアニメ枠“日5”で放送されている。テレビエディションは全4話で、3月12日に放送された第2話「籠の中の不死鳥(フェネクス)」は、II(セカンド)ネオ・ジオングが登場したことも話題になった。IIネオ・ジオングは、「セカンド」なのだから「ファースト」も存在する。ネオ・ジオング、IIネオ・ジオングについて解説する。

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 ◇巨大! 装備も超豪華

 「NT」は「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」のその先を描く、新たなる宇宙世紀サーガとして2018年11月30日に公開された。ネオ・ジオングはそもそも「UC」に登場した拠点攻略用巨大モビルアーマー(MA)だ。ネオ・ジオン残党軍“袖付き”を率い、“シャアの再来”とも呼ばれるフル・フロンタルがネオ・ジオングで最終決戦に臨んだ。

 シナンジュをコア・ユニットとしており、サイコフレーム技術を基点とした新たな兵装を多数備えるのが特徴。有線式大型ファンネル・ビット、大型メガ粒子砲、Iフィールド・ジェネレーター、サイコシャード発生器、60ミリバルカン砲、バズーカ、ビーム・サーベル……と装備が超豪華だ。全高116メートルと巨大で、「UC」では独特の“ラスボス感”を漂わせていた。

 IIネオ・ジオングは、ネオ・ジオングの開発時の予備パーツを使用して、組み上げられた機体。ネオ・ジオングとの大きな違いはカラーリングだ。“シャアの再来”の搭乗機ということもあり、ネオ・ジオングは赤を基調としたカラーリングが印象的だったが、IIネオ・ジオングは白が基調となった。

 さらに、剛性を高めるために肩部ウェポンベイ正面に新たにフレームが追加され、ウェポンベイの前面ハッチは取り外された。追加されたフレームには赤いペイントが施されている。有線式誘導機能が腕部にも組み込まれ、ジオングのような動きが可能となった。

 ◇ルオ商会がきな臭い ゾルタンは!?

 「NT」では、ジオン共和国軍がIIネオ・ジオングを運用しているようだが、ジオンに渡った経緯も気になるところ。ルオ商会が、どうにもきな臭いようだが……。

 テレビエディション第2話では、ジオン共和国軍のシナンジュ・スタインとIIネオ・ジオングがドッキングするはずだったが、NT-Dを発動させたナラティブガンダムとドッキングしてしまうという衝撃の展開もあった。

 シナンジュ・スタインに乗るゾルタン・アッカネンは、IIネオ・ジオングに対して「お前まで、俺を見捨てるのかよ!」と名ぜりふを叫んでいたが、このままでは終わらないはず。IIネオ・ジオング、そしてゾルタンの今後の活躍が注目される。

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