キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~:「プリキュア」NHK放送の経緯 「5」「5GoGo!」新作の理由 鷲尾Pが説明

「キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~」のトークイベントの様子
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「キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~」のトークイベントの様子

 人気アニメ「プリキュア」シリーズの第4、5弾「Yes!プリキュア5」「Yes!プリキュア5GoGo!」の夢原のぞみたちの成長した姿を描く新作アニメ「キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~」のトークイベントが3月21日、新宿住友ビル 三角広場(東京都新宿区)で開催中のNHKのイベント「超体験NHKフェス」内で行われた。「プリキュア」シリーズは、これまで民放で放送されてきたが、「キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~」はNHK・Eテレで10月から放送されることも話題になっている。「プリキュア」シリーズの生みの親とも呼ばれる東映アニメーションの鷲尾天プロデューサーが、NHKで放送されることになった経緯を説明した。

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 鷲尾プロデューサーは「『おしりたんてい』『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』などでNHKさんとお付き合いさせていただき、『プリキュア』の20周年で何かやりたいと考えていたところ、『SDGs関係で何かできませんか?』とご提案いただき、『一緒にできませんか?』とそれぞれ企画を持ち寄って、やってみることになりました。これまでの放送局にも相談しながら、成立しちゃったんです。びっくりです。こんなことになるとは思っていなかった」と語った。

 「5」「5GoGo!」は同シリーズの第4、5弾として2007年2月~2009年1月に放送された。「5」「5GoGo!」の新作アニメを制作することになった理由を「結構悩みました。大人になった姿を想像できるチームを考えた。シリーズの中で最初に将来の夢を語ったチームが『5』だった。この子たちの夢が形になっていた場合、どうなっているのか?を想像してみたかった」と説明した。

 第1弾「ふたりはプリキュア」が2004年2月にスタートし、シリーズは20周年を迎える。鷲尾プロデューサーは「『ふたり』を見てきた方も20歳以上になり、生活環境も変わっています。小さい頃に受け取ったメッセージをどう思ってくれているのだろう?というのをやってみたかった。子供の頃に見たものは忘れないんですよね。大人になった時、再び触れる機会は喜びでもあります。そういうことに携われていることがうれしい」と思いを込めたという。

 イベントには、夢原のぞみ役の声優の三瓶由布子さん、東映アニメーションの村瀬亜季プロデューサー、NHKエンタープライズの小原早織プロデューサー、クリエーティブディレクターの辻愛沙子さんらも登壇した。

 「キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~」は、同シリーズの20周年プロジェクトの一環として制作。「大人になられた当時のファンの皆様はもちろん、現在シリーズを見てくださっている方々にも、これからも『プリキュア』シリーズをより楽しんでいただけるような映像を」がコンセプトで、メインの視聴者層の3~6歳の子供、大人になったファンを含めた幅広い層に向けて発信する。

 「プリキュア」シリーズは、普通の女の子が伝説の戦士プリキュアに変身し、さまざまな困難に立ち向かう姿を描くアクションファンタジー。現在は第20弾「ひろがるスカイ!プリキュア」がABCテレビ・テレビ朝日系で毎週日曜午前8時半に放送中。

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