ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
「月刊ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス)で連載中の川村拓さんのマンガが原作のテレビアニメ「事情を知らない転校生がグイグイくる。」が、4月9日午後10時からTOKYO MX、読売テレビほかで放送される。小学5年生の転校生の高田太陽(高田くん)と、クラスメートから“死神”と呼ばれてからかわれている西村茜(西村さん)の交流を描いたハートフルストーリーで、小原好美さんが西村さん、石上静香さんが高田くんをそれぞれ演じる。対照的にも見える西村さん、高田くんを演じる小原さん、石上さんに収録の裏側、小学生時代について聞いた。
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小原さん 絵のタッチから優しいお話なんだろうなと感じました。タイトルを見て、高田くんがどれだけ「グイグイくる」んだろう?と読んでみたら、確かに高田くんはすごく明るい子ではあるんですけど、単純にタイトル通りのお話かというと、それだけではないんですね。女の子が周りからちょっと違ったふうに見られていたり、ただのほのぼの系とは少し違います。でも、暗すぎるわけでもなく、なにせグイグイくるので、温かい気持ちになるお話だなと思いました。一気に読んでもいいし、心を休ませたい、気分転換したい時に少しずつ読んでも楽しめます。いろんな方に楽しんでいただけそうな可愛い物語という印象です。
石上さん オーディションの前から原作を読んでいて、すごく面白い作品だと思っていました。オーディションのお話があった時、やっぱりアニメ化するんだ!となりました。最初、いいなと思ったのは、絵柄がすごく可愛いところで、「グイグイくる」ってどんな感じなんだろう?と思ったら、想像以上に「グイグイくる」んです。そこがすごく可愛らしいですね。高田くんを中心に学校の環境をどんどん変えていくストーリーにもグッときましたし、すごくすてきな作品です。
小原さん 実は、オーディションでは(別のキャラクターを受けており)西村さんを受けていなかったんです。合格の連絡をいただいた時に「ヒロインに決まりました!」と聞いて「ええ!?」と驚き、「お相手は石上さんです」となって「は、はい!?」となりつつ、すごくうれしかったです。原作をより読み込んで、西村さんと向き合う中で、最初は、見た目からすごく暗い子なのかな、とも思ったのですが、平然としている部分もあって、多分暗すぎるわけではないんだろうなと感じるようになりました。掛け合いをしてみないと分からないところもありますし、最初のアフレコの時、すり合わせさせていただきました。監督やスタッフの方から「暗すぎるふうに作らなくても大丈夫です」「等身大の純粋な女の子みたいな感じで」とお話があり、自分が思う素直な子を意識して演じてました。
石上さん 元々原作がすごく大好きでしたし、自分で言うのもあれですけど、高田くんの声帯は私にぴったり!と思っていたんです。オーディションでも一生懸命演じさせていただきました。グイグイ度合いが重要だと思い、オーディションはとにかくグイグイいきました。ちょっとやりすぎじゃない?というくらい、飛び抜けたグイグイをやろうとしたんです。アフレコではちょっと抑えてます。
小原さん ええっ!?
石上さん オーディションでは、手をつないでグイグイするレベルじゃなくて、体ごと持っていくくらいのグイグイでした。
小原さん アフレコでもすごくグイグイを感じるんですけど(笑い)。
小原さん ぴったりすぎますね。過去にもメインキャラクターとしてご一緒させていただいた時、リードしてもらうという立ち位置で、そこは変わらないのですが、引っ張りの度合いが今回はまた違っていて、掛け合いがすごい楽しいです。石上さんが演じる高田くんが男の子でありながら、男性に成長していく過程のような感じもして、でも可愛いんですよ。可愛い男の子なんだけど、ちょっと男味を感じるような瞬間がエピソードによってあります。グイグイくるな!と(笑い)。中の人も仲いいので、アットホームな感じがすごくリンクしてくると思います。リードしていただきながら、一緒に柔らかい世界観を作っていただいています。
石上さん 最初、パートナーの西村さんはどなたが演じられるのか知らなかったのですが、小原さんということを知って、なるほど!となりました。私はマンガを読む時、キャラクターの声質をイメージしながら読むのですが、西村さんは想像できなかったんです。いろいろなパターンもあるな……と思って。可愛い声もあるし、低い声もあるし、中間もあるし。西村さんってどのパターンの声質なんだろうと思った時、小原さんが演じると聞いた瞬間、可愛いところもあり、内気で弱いところ、ナチュラルな演技……と全てを持っている!となったんです。スタッフさん、小原さんを選んでいただきありがとうございます!という気持ちで、心の中で拍手しました。最初に声を聞いたら、西村さんだ!となりました。
小原さん お互い演じるのが絶妙に難しいところがありますよね。可愛すぎても西村さんは違いますし、高田くんは男の子にしすぎると、またちょっと強い感じになってしまいます。
石上さん 高田くんが、西村さんを口説いてるんじゃない!?という印象のせりふがあって、私がちょっと男味を出すと、「西村さんを女の子として見ていなくて、友達としても見ているので」というディレクションをいただくこともあります。どれくらい男味を出すのかを探っています。
小原さん 西村さんは大体落ち着いていて、高田くんが元気でハイテンションなキャラクターなので、西村さんが明るすぎると違いますし、高田くんに元気がないとまた違いますしね。
石上さん ただ、元気100%の演技でもないんですよね。せりふによって85%が正解だったり、72%になったりとか微妙なラインが難しいんです。
小原さん ジーンとくるエピソードがあったり、ドキドキさせるじゃん!みたいなエピソードもあったりして、言葉を繊細に音として落とし込んでいかないと微妙にズレてしまうのが難しいんですよね。2人で帰り道、反省会をしながら帰っています。
石上さん 後半の収録で段々つかめてきたところはありますが、最初は難しかったですね。
小原さん 活発でした。男の子、女の子関係なく運動場を走り回れるような子だったんです。文房具集めが流行していて、シール交換とか、可愛い女の子らしいこともしていましたが。それに目立ちたがり屋なところもあったかもしれませんね。放送委員をやったり、学芸会とかの司会をやったりしていました。お芝居をやりたいと思ったのも小学生の時でした。活発な子だったから西村さんとはちょっと違うかな? ただ、内面は西村さんみたいな部分も持っていたので、すごく共感できます。
石上さん 高田くんほどではないですけど、明るかったですね。男子と女子がけんかをしていたら、間に入ったり、男の子っぽい性格だったかもしれないです。同級生で双子の男子がいたんですけど、弟とけんかをして、廊下にいた時、後ろから飛び蹴りをしたら兄の方で、謝ったこともありました。
小原さん 想像できない(笑い)。
石上さん 中学生になってすごく落ち着いたので。
--最後にアニメの見どころを教えてください。
石上さん 西村さんも高田くんもすごくピュアなので、心が浄化されます。私の注目ポイントは西村さんの照れ顔です。こんなにおとなしい子の照れ顔をこんなに見られる作品はなかなかないですよ!
小原さん 後半になってやっと照れた……ではなく、第1話からガンガン照れていますからね。誰しも子供から大人になるまでに孤独感と向き合う時期があると思います。精神的な成長と共にちょっと周りとずれが生じ、心の中で孤独を感じて、そういうことに直面した時の複雑な気持ちみたいなものが、繊細に描かれています。西村さんを見ていると、周りはこう言ってるけど、私は平気……という描写が出てきます。自分が経験してきたものと重なる部分もあって、そこも魅力の一つだと思います。
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2024年11月22日 03:00時点
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