樋口恵子:「これが90歳の手術か」乳がん切除で抜歯? 早期発見のためのアドバイスも 「徹子の部屋」で

樋口恵子さん
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樋口恵子さん

 評論家の樋口恵子さんが、4月7日午後1時から放送された黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。89歳で乳がんを患い、手術を受けた際のエピソードを語った。

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 現在90歳の樋口恵子さんは、50年以上前から評論家として女性の地位向上に貢献してきた。89歳で思いがけず乳がんになったが、異変に気付いたきっかけは、お風呂上がりに三面鏡の前に立ったことだったという。左胸が右胸よりもわずかに大きかったため、放射線診断医の娘に診てもらった。娘は、樋口さんの左胸を触り「(しこりが)あるね。とにかく診察してもらったほうがいい」と告げたという。

 医師から乳がんの切除手術を提案された樋口さん。「90歳で手術ですか?」と聞くと、医師は「100歳の手術もありますよ」と返したという。樋口さんは「延命治療を辞退する」という意思を明確に書き記していたにもかかわらず、発覚時は「もうこれでおしまい? と、さみしかった」と吐露。「さみしさの次に来たのが、ものすごく大きな感謝の思いだったので、少し自分に対してホッといたしましたけども」と振り返った。

 手術が決まった時、「全身麻酔を受ける際に歯は何本か抜くかもしれない」と説明された。手術中に根元がぐらぐらした歯が抜け落ちて、食道や気管に入る事故が起こる可能性を防ぐためだという。樋口さんは「これが90歳の手術なのかと思った」と語り、「必死に歯を磨きました。それで少し歯の状態もよくなったらしくて、90歳の誕生日も間近な時に無事に手術が終わりまして、歯も抜けずにこうしてお目にかかれてよかったです」と頭を下げた。

 樋口さんは、視聴者に向けて「ときどき三面鏡の前にお立ちになって全身チェックしてみることを、ぜひおすすめします」とアドバイス。「生きている限りは体というのは命を乗せて運ぶ器ですから、やっぱり関心払ってやらなきゃいけないですね」としみじみ語っていた。

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