特撮ドラマ「ウルトラマン」シリーズの新作「ウルトラマンブレーザー」が制作され、テレビ東京系で7月8日から毎週土曜午前9時に放送されることが分かった。同シリーズ史上初めて、防衛チームの隊長が主人公となる。ウルトラマンに変身する30歳の主人公・ヒルマ ゲントは、同い年の妻、7歳の息子がいる“お父さん”で、特撮ドラマ「仮面ライダードライブ」のハート役などで知られる俳優の蕨野(わらびの)友也さんが演じる。「ウルトラマンZ」などの田口清隆さんがメイン監督を務め、「ウルトラマントリガー」などの小柳啓伍さんがメイン脚本、田口監督と小柳さんがシリーズ構成を担当する。
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新作のテーマは「コミュニケーション」で、人間とウルトラマン、人類と怪獣・宇宙人、戦場の戦士と会議室の司令官、親と子供など、それぞれの立場や思考の相違から生まれる対立を乗り越えて協調するための対話の大切さを描く。現実社会でも起こりうるさまざまな対立に登場人物が立ち向かう。
新作は、地球からはるか遠くの天体・M421からやってきた揺るがぬ正義感を持つ新ヒーロー・ウルトラマンブレーザーが、地球防衛隊が設立した特殊怪獣対応分遣隊「SKaRD(スカード)」の隊長・ヒルマ ゲントの人の命を救うために力を欲する強い心に共鳴して一体化する。ウルトラマンに変身する隊長、隊員、上官らが織りなすハートフルなヒューマンドラマ、SKaRDと怪獣との戦いが描かれる。
ヒルマ ゲントの口癖は「俺が行く」。リーダーとして隊員をまとめつつ、時に隊員たちと上層部との板挟みになりながらも、自らも最前線で敵に立ち向かう。新たな変身アイテム・ブレーザーブレスと、光の力を秘めた結晶体・ブレーザーストーンを用いて、ウルトラマンブレーザーへ変身する。必殺技は、左手から発生させた光り輝く二重らせん状のやりを投てきする光線技・スパイラルバレード。SKaRDが運用する怪獣型の主力巨大メカ・アースガロンも登場する。
蕨野さんは「ウルトラマン。今も世界中で愛され続けている存在。子供の時は学校にかぶっていく赤白帽子を半分にして行き帰りの山の中でよくモノマネをしていました。あの頃は神秘的で圧倒的な強さだけが頭に残っていて、いつか自分も大切な誰かを守れる存在になりたいと感じていたのかもしれません。あれから数十年。私自身も結婚をし、まるで巡り合わせかのようなタイミングでウルトラマンブレーザーが私のところへ来てくれました。大人になった今、あの思い出への恩返しをしたいと思います。大切な人と出会い、守る強さ。子供たちには『いつか』、大人には『今出来る事』を感じていただきたいです。今までにないウルトラマン、きっとみんなの心に残る『ウルトラマンブレーザー』をどうぞご期待ください」と思いを語っている。
田口監督は「『ウルトラマンZ』以来の、メイン監督とシリーズ構成を担当しています。世界観からストーリー、人物造形にいたるまで、現実味を強く意識した本格サイエンスフィクションをスタッフ・キャスト一丸となって目指しました。ウルトラマンシリーズの監督をして10年、蓄積してきたモノをガンガン注ぎ込んでいます。今までにない、だけど王道ど真ん中の新たなるウルトラマン。まずはとにかく第1話を。見れば分かります」と話している。
メイン脚本、シリーズ構成を担当する小柳さんは「数年前、田口監督からキングジョーSC(ストレイジカスタム)のイラストを見せてもらい、『これの各部に名前つけるとしたら何がいいと思う?』と聞かれたのが全ての始まりです。中学生の頃、レンタルビデオ店から『ウルトラマンタロウ』のVHSを借りてきて見ていた時、親に『そんな歳になってもそんなもの見て』と言われ、一時視聴が遠のきました。あの頃の自分と親に言いたいです。『将来ウルトラマンの仕事をするからもっと見ろ&見させろ!!』と。当時見ていて感じたドキドキワクワクを、本作でも皆さんに感じていただければ幸いです。よろしくお願いいたします!」とコメントを寄せている。
新作は、英語吹き替え版の同時配信のほか、中国、香港、台湾、タイ、インドネシア、マレーシアで、吹き替え版の同時期放送を予定している。
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