奥仲麻琴:「婚活食堂」にゲスト出演 毎回「お芝居の仕事は緊張」も「私の人生に必要なこと」

連続ドラマ「婚活食堂」第6話にゲスト出演する奥仲麻琴さん
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連続ドラマ「婚活食堂」第6話にゲスト出演する奥仲麻琴さん

 俳優の奥仲麻琴さんが、5月20日深夜0時半から放送される連続ドラマ「婚活食堂」(BSテレ東)第6話にゲスト出演する。テレビドラマへの出演は、岐洲匠さんとのダブル主演で2021年に放送された「ももいろ あんずいろ さくらいろ(ももあん)」(ABCテレビ)以来、約2年ぶり。「毎回、お芝居の仕事は緊張するし、その緊張が消えることはないのですが、現場に行くと、心から楽しんでいる自分がいるんです」とも話す奥仲さんが、撮影を振り返った。

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 ◇今まで演じてきた役の中で、一番近いものを感じました

 ドラマは、山口恵以子さんの同名小説が原作で、菊池桃子さんが主演を務めている。おでん屋「めぐみ食堂」の女将(おかみ)で、“男女の縁”を見る不思議な力を持つ元占い師の玉坂恵(菊池さん)が、おいしい料理とあたたかな助言で、常連客たちの婚活を成功に導いていくハートウォーミングな縁結びグルメドラマだ。

 第6話では、「めぐみ食堂」のなじみ客・千々石茅子(宮崎美子さん)は引っ込み思案な一人娘・咲子(奥仲さん)の理想の結婚を目指し、熱心に婚活サポートを繰り返している。そんな茅子に協力する恵と常連客たちだったが、実は咲子には、既に結婚を前提に付き合っている男性がいた……というストーリーが展開する。

 自身と同じ年齢(29歳)の咲子役での出演で、奥仲さんは「台本を読んで、咲子とお母さん、どちらの立場も気持ちも分かって、苦しかったです」と明かす。

 「結婚って一生のことだから、地位や名誉とは関係なく、心から愛している人と一緒になるべきものと考え、そこに突き進みたい咲子の気持ちと、一人娘に苦労させたくないというお母さんの思いがすごく交差していて。現代でもよくある、リアルな部分を描いているなと思いました」

 咲子のことは「控えめだけど、意志はすごく持っていて、貫くことができる女性」との印象を抱きつつ、役を演じた。

 「私もがんこなんですよ。性格上、譲れないものがあったら、絶対に譲らないという面があって。そこも少し似ているかなと思いました。同じ29歳で、気持ちも分かり合えるというか、周りも結婚していくし、30歳を目の前にして、私自身『いつ結婚するの?』と言われて、心の中では『聞くなよ』ってなったり(笑い)。そういったことを気にする年齢にはなってきたという面も含めて、今まで演じてきた役の中で、自分と一番近いものを感じました」

 ◇演技への思い「“人”を演じるって、すごく重いこと」

 結婚願望は少なからず「ある」という奥仲さん。一方で「結婚したらどこまで仕事できるんだろう、という不安はずっとあって」と率直な思いを吐露する。

 「理想は、(夫婦)対等でありたいとずっと思っていて。私はお仕事を頑張りたいし、相手にもそうであってほしい。お互いがモチベーションを上げられる関係性でいることができたらいいなと思います」

 婚活にまつわるドラマは初めてで、咲子役を通じて「今の自分と近しいものの考えとか、気づき、発見もたくさんありました」という奥仲さん。改めて、演技への思いを聞くと……。

 「どこか自分の中でお芝居が向いていないんじゃないかって、考えるときがあって。毎回、緊張するし、その緊張が消えることはないのですが、現場に行くと、心から楽しんでいる自分がいるんです。もっとドラマや映画、映像のお仕事をしたいという気持ちが、年齢を重ねるごとに増しているし、演じられる役も増えてきたなと思っていて。“人”を演じるって、すごく重いことだと思ってしまうんですけど、でも、そこに対する責任を含めて、私の人生に必要なことなんだなって思います」

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