吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんのマンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の新作テレビアニメ「テレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」。フジテレビ系ほかで4月に放送をスタートし、主人公・竈門炭治郎、霞柱・時透無一郎(ときとう・むいちろう)ら鬼殺隊と鬼との激しい戦い、声優陣の熱演が話題になっている。第9話「霞柱・時透無一郎」では、河西健吾さん演じる時透無一郎と、鳥海浩輔さん演じる鬼の玉壺(ぎょっこ)の“悪口合戦”とも言える戦いが描かれた。河西さんに舌戦の裏側を聞いた。
「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎が、鬼に変異した妹・禰豆子を人間に戻すために旅立つ……というストーリー。原作は、2016~20年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された。コミックスの累計発行部数は1億5000万部以上。新作アニメ「刀鍛冶の里編」は、前作「遊郭編」から続くストーリーで、鋼鐵塚蛍(はがねづか・ほたる)ら刀鍛冶が集まる刀鍛冶の里での鬼との戦いが描かれる。
「刀鍛冶の里編」では、上弦の肆・半天狗(はんてんぐ)、上弦の伍(ご)・玉壺が刀鍛冶の里に襲来し、猛威を振るう。無一郎は刀鍛冶を守りながら玉壺と戦うことになる。第9話では、激しく戦いながらも、歯に衣(きぬ)着せぬ無一郎の物言いに玉壺が心を乱されるシーンが描かれた。
「それまでのシーンでは、無一郎は、冷静かつ合理的に語っているんですけど、玉壺とのシーンだけ急に人が変わったようになって。原作を読んでいても、結構冷たい表情で悪態をついたりするので、最初の頃のうつろな目をした彼からすると結構ガラッと印象が変わったなと思っていました。無一郎の悪態に玉壺も煽られて、普段のひょうひょうとした余裕のある感じからは想像がつかないぐらい口悪く罵り合う。収録では、鳥海さんの邪魔にならないようにしつつも、玉壺をイライラさせなきゃいけないので、どういう言い方がいいだろう?と家で練習しながら考えていました。その後は、現場に行ってやってみてどうかな?というさじ加減でしたね」
河西さんは、鳥海さんとの収録を「楽しかった」と振り返る。
「鳥海さんに対してすごく格好いい役であったり、男前な兄貴肌のキャラクターをやられるイメージがあったので、玉壺のような個性的な役をどんなふうに演じられるんだろう?と思っていたら、まさに玉壺そのものというか。『うわぁ、こうきたか……!』と思いながら、新しい鳥海さんの一面が見られて、同業者ですけど、一ファンとして『良いキャスティングだな』と(笑い)。楽しく一緒に収録させていただきました」
「刀鍛冶の里編」で新たな無一郎の魅力にも気付かされたという。
「今回、彼にはどんな考えがあって、どんな過去があって、無一郎という人間になったのかとか、僕自身も改めて気付かされる部分がたくさんありました。時透無一郎の思いを感じ取っていただけるんじゃないかと思います」
ますます激しさを増す鬼との戦い。今後の展開からも目が離せない。
※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となる。
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