海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
連続ドラマ「unknown(アンノウン)」(テレビ朝日系、火曜午後9時)最終第9話が6月13日に放送され、連続殺人事件の真相が明らかに。事件は悲しい結末を迎えたが、まさかのラストに、視聴者から「最後のどーゆーことだったんだ??」といった声も上がった。
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ドラマは、正体を隠しながら週刊誌記者として働く吸血鬼の闇原こころ(高畑充希さん)と、交番勤務の警察官、朝田虎松(田中圭さん)の恋愛模様を、2人の住む街で発生する「血を抜かれた遺体が見つかる連続殺人事件」と並行してサスペンスタッチで描く。
前週第8話では、こころの仕事の相棒で親友・加賀美圭介(町田啓太さん)が犯人だと告白したが、突然吐血して倒れた。時を同じくして駄菓子屋「うめぼし堂」店主の“梅ばあ”こと今福梅(木野花さん)が「私が全部、やりました」と自白し、警察に捕まった。
最終第9話では、梅ばあの口から、加賀美との関係が語られた。幼くして両親を亡くした加賀美は、梅ばあがかつて務めていた養護施設に引き取られた。そこで塞ぎ込んでいた加賀美に、梅ばあは吸血鬼の絵本を見せてあるウソをついた。そのウソとは「悪い吸血鬼が両親を殺した」というもの。
加賀美は、幼い頃に聞いた梅ばあの話をずっと信じており、あるとき吸血鬼が実在することに気付いて、一連の吸血鬼を狙った連続殺人事件を起こした。梅ばあは加賀美の凶行に気付いたが、自分のせいだと自責の念にさいなまれ、自ら決着を付けようと加賀美に毒を盛って……というのが事件の真相だった。
一方、加賀美は搬送先の病院を抜け出し、こころを再び狙う。そこに駆けつけた梅ばあはウソをついたことを謝罪し、加賀美に両親の死の真実を告げた。加賀美の両親は、加賀美が2人を喜ばせようと、毒があることを知らずに摘んできたスズランが入った紅茶を口にし、亡くなったのだった。
「俺がずっと憎んでたのは……俺だったってこと?」とぼうぜんとする加賀美。こころが自首を勧めても、再びこころにアイスピックを振りかざす。拳銃を構えた虎松が「動くな!」と言うと、加賀美はまるで撃たれることを望むようにほほえみながら「こころ、じゃあね」と再びアイスピックを振り上げ、虎松に撃たれた。
加賀美は一命を取り留めたことがその後明かされたが、明らかになったのは愛ゆえのウソが引き起こした悲しい真相だった。物語は、事件を乗り越えたこころと虎松が愛を誓い合い終わったかに思われたが……。
まさかのラストで描かれたのは、1カ月前に居酒屋「どんぞこ」でのこころと虎松の結婚式の余興の練習模様。こころと虎松はもちろん、加賀美に梅ばあ、これまでの犠牲者たちも、全員笑顔で登場した。そしてテーブルに置かれた「余興台本」と書かれた表紙が映し出されて終了した。
まさかのラストに、SNSでは「こんな幸せ映像観るとつらくなってくるじゃん」「1カ月前までこんなに平和だったのに」といった感動の声から、「余興台本?ってなってたけど、え?余興だったってこと???」「どこまでが余興? どこからが余興?」「全てが余興ってことかしら」と疑問の声が次々と上がっていた。
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