アイドルグループ「AKB48」「NMB48」の元メンバー、市川美織さんが6月15日、東京都内で行われた「舞台『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』2023」の製作発表に登場した。舞台は人気アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(あの花)」が原作で、市川さんは前年の舞台から本間芽衣子(めんま)役を続投する。市川さんはこの日、喉の不調で発声できず、原作アニメを彷彿させる筆談で「2回目のめんま、とっても楽しみです」と意気込みをつづった。その姿を見た安城鳴子(あなる)役の桃月なしこさんは「狙ったんだよね(笑い)。もう役に入っているんです」と話し、集まった報道陣を笑わせた。
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「あの花」は、2011年4~6月にフジテレビ系深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送されたオリジナルアニメ。幼い頃に仲よしだった少年少女“超平和バスターズ”の葛藤を描いた。2013年に劇場版アニメが公開され、2015年に実写ドラマ化、2022年に舞台化された。
市川さんと同じく前回に続く出演で、再びあなるを演じる桃月さんは、「『あの花』はどの世代にも愛されている作品だし、安城鳴子は人気のキャラクター。その分のプレッシャーも大きかった」と振り返りつつ、「再演すると思っていなかったし、再演で呼んでいただけるとも思っていなかったのでうれしい」と続投を喜んだ。
さらに「再演だからこそのプレッシャーもあり、前回と同じレベルや下回るものはお届けできない。皆様に最高の『あの花』を、最高の安城鳴子を見せられるよう頑張りたい。今日は黒髪ですけど、本番はオレンジにしてきますので楽しみにしていただけたら」と意気込んでいた。
「あの花」という作品の魅力を聞かれた市川さんは、「何も変わらないめんま。大人になる途中のめんま。変わっていく日常の中で成長しつつ、何も変わらない大切さが分かった作品です。めんま可愛い」とにっこり。
桃月さんは、「アニメ放送当時に親と見ていたら、親が号泣していた。その時まだ自分は子供だったので、そこまで泣ける理由が分からなかった」と口にし、「前回公演で作品に携われることが決まって再度アニメを見直したら、当時のお母さんと同じくらい泣いてしまった。自分が一度青春時代を終えたからこそグッとくるものがあるなと思った。見る年代によって感じ方が変わると思うし、いつ見ても面白いし、また新しい発見ができるところが作品の魅力なのでは」と語った。
制作発表には、宿海仁太(じんたん)役の河原田巧也さん、鶴見知利子(つるこ)役の駒形友梨さん、久川鉄道(ぽっぽ)役の須賀裕紀さん、脚本・演出を手がける畑さん、片岡義朗プロデューサーも出席した。舞台は、博品館劇場(東京都中央区)で8月9日から15日まで上演される。