永瀬アンナ×清水理沙:「呪術廻戦」第2期 理子と黒井の絆を表現 収録で気合!

「呪術廻戦」の第2期に出演する永瀬アンナさん(左)と清水理沙さん
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「呪術廻戦」の第2期に出演する永瀬アンナさん(左)と清水理沙さん

 「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々(あくたみ・げげ)さんのマンガが原作のテレビアニメ「呪術廻戦」の第2期が、MBS・TBS系で7月6日から毎週木曜午後11時56分に放送される。第2期は、五条悟や夏油傑(げとう・すぐる)らの呪術高専時代のエピソード「懐玉・玉折」とハロウィーンでにぎわう渋谷の街で起こる「渋谷事変」が連続2クールで放送されることになった。「懐玉・玉折」は、星漿体(せいしょうたい)と呼ばれる過酷な運命を持つ少女・天内理子、理子の世話係の黒井美里、星漿体の暗殺を狙う伏黒甚爾(とうじ)などの新キャラクターが登場。理子役の永瀬アンナさん、黒井美里役の清水理沙さんに、理子と黒井の関係性、収録の裏側について聞いた。

ウナギノボリ

 ◇初対面で「お守りします!」 一人じゃないと思えた瞬間

 --「懐玉・玉折」のストーリーの印象は?

 永瀬さん 私は、呪いを扱う「呪術廻戦」という物語に少しダークなイメージがあったのですが、「懐玉・玉折」の青空をバックにしたキービジュアルが公開された時に、すごく爽やかで、フレッシュだなと感じました。台本にも、理子と黒井さんの関係性がよく分かるような楽しいシーンが多くて、「これは『呪術廻戦』の中でも、きっと楽しいゾーンだな」と思って読んでいました(笑い)。

 清水さん 私は第1期をずっとファン目線で見ていたんです。今回は五条さんと夏油さんの過去のお話なので「こういうことが二人にあったんだ」と、すごく衝撃的でした。(家入)硝子さんも交えたコミカルなやり取りもあって、すごく新鮮な気持ちで原作やシナリオも読みましたね。

 --理子は、不死の術式を持つ呪術界の要・天元と同化しなければならない星漿体という運命を背負っていますが、普段は元気な女子中学生。一人称が「妾(わらわ)」という特徴的な口調も印象的です。

 永瀬さん 理子ちゃんは、ビジュアルを見た時にめちゃくちゃ可愛い!と思って。その上、「妾」と言っていて、クセが強いなと(笑い)。でも、ストーリーを読んでいくと、彼女なりの考え方が見えたり、五条や夏油と出会ったことによって気持ちが変わったり、私とそんなに年が離れていないのにすごいなって。私が中学生の時は「期末テストが……」くらいしか考えていなかったから、こんな過酷な運命を背負っている理子ちゃんを見ていると切なくなって。その中で黒井さんがずっと一緒にいてくれて、本当に黒井さんが大好きです。

 清水さん こちらこそ、その言葉をそのままお返しします。二人は相思相愛ですよね。理子様もそうですけど、永瀬さんも肝が据わっているんですよ。私は子役から活動していますが、こんなにちゃんとやれていなかったなと思います。永瀬さんは、収録で分からないことがあってもすぐディレクターさんに聞けるから。そこはもう理子様と同じで、(理子役に)選ばれるわけだなと思いました。

 永瀬さん 恥ずかしいです……(笑い)。清水さんも、収録で初めてお会いしてあいさつした時に「お守りします」と言ってくださって、「やった! 守ってくれる」と思いました。

 清水さん それは絶対に言おうと思っていたんです。黒井は理子様が両親を亡くした4歳の頃から家族同然に過ごしているんです。その過程は詳しくは描かれないですが、ちゃんと作っておかないと、二人の空気感が出ないかなと思って。「絶対に私がお守りするから安心して芝居をしてください」と。こんな私ですけど、現場で守ってあげたいというつもりでいました。

 永瀬さん 休憩の時間もずっと隣に座ってくださって。本当に信頼できると心から感じました。理子自身も星漿体という運命に一人で向き合わなきゃいけないのかなと、さみしい気持ちもあったと思うんです。清水さんが「お守りします」と言ってくださった時に、私自身も「一人じゃない」と思えて。その後も、五条さん、夏油さんが見守ってくれて。すごくいろいろなことに気付くことができて、めちゃくちゃ良い収録だったなと思います。

 清水さん 私は、収録では永瀬さん演じる理子様の第一声に圧倒されました。第一声で現場の空気がぱっと変わったんです。「あ、理子様がここにいる」と。

 永瀬さん 理子を演じる時は、普通の女子中学生であろうと意識していました。特別な運命を持っている彼女ではあるけれど、普通に学校生活を送りたいとか、友達と遊びたいという気持ちもあると思うので。「私、星漿体なんだぞ、すごいだろ」みたいな気持ちがありつつ、普段みんなといる時は、街にいるような普通の学生でいようと思って演じていました。

 清水さん 永瀬さんが理子様でよかったなと思います。

 永瀬さん こちらこそ、清水さんが黒井で本当によかったです。

 ◇気合を入れた「殺すぞ」 黒井の強さを表現

 --印象に残っているシーンは?

 永瀬さん みんなで水族館へ行くシーンがあるんですけど、理子が運命の日を迎える前に、本当に心から楽しんでいる様子がすごく好きで。中でも、理子が大きな水槽の前でジンベイザメを見るシーンがすごくきれいなんです。台本のト書きにも、「何かを考えながら見ている」と書いてあって、理子の心境ってどうなんだろう?と。多分、私が思っている以上に、いろいろな考えや思いがすごく渦巻いていると思うんですよね。運命を全うしなきゃいけないという思いもあるし、もう少し黒井と一緒にいたいという思いもあるだろうし、考えさせられました。

 清水さん すごく印象的なシーンですよね。私は、理子様を襲う呪詛師に対して黒井が「殺すぞ……!」とすごむシーンが印象に残っています。黒井の見せ場なのですが、気合が入りすぎて、空回りして(笑い)。

 永瀬さん あの黒井はめちゃくちゃ怖かったです。でも、理子のためにめっちゃ怒ってくれている!と思って。

 清水さん 相当気合を入れて、すごいドスを効かせてやろうと思って、家でずっと「殺すぞ」と練習していたんです。「殺すぞ」の「ろ」をちょっと巻き舌気味に言おうかなと思ったりもして。やはり理子様を守る上で、本領発揮というか。本当は、戦いのシーンはアドリブを入れたかったんですけど、アドリブを入れると、逆に弱く聞こえてしまったり、余裕のある感じが出なかったりして、強さを表現できないと思ったんです。だから、あえてアドリブは入れずに演じました。

 永瀬さん 戦いでアドリブを入れないのって、完璧に強い人ですよね。

 清水さん そうなんですよ。強さを引き立たせたかったんです。

 ◇五条と夏油が尊い 二人の会話は「聞いちゃいけないような……」

 --「懐玉・玉折」は若き日の五条と夏油が登場し、理子と黒井は二人に守られることになります。五条と夏油の魅力は?

 清水さん なんというか、もう尊かったです。二人の会話のシーンは、聞いちゃいけないものを聞いてしまっているような、でも聞きたい!みたいな。ドキドキしました。なんというか、不思議な感覚でした。私は第1期をファンとして見ていたからだと思いますが。

 永瀬さん 二人のコンビ感というか、バランスがすごく良いあんばいで、そこに硝子さんが加わると最強。すごいトリオだなと。

 清水さん 収録では、(五条役の)中村(悠一)さんも、(夏油役の)櫻井(孝宏)さんも、(家入役の)遠藤(綾)さんも、年齢を落として演じていたのですごい!と思って。ぜいたくな空間でしたね。

 永瀬さん 高校生らしい前傾姿勢なところや、何に対しても攻撃的になってしまうところなど、皆さんから若さの部分がすごく伝わってきて。多くのことをみなさんのお芝居を見て勉強させていただきました。

 --最後に見どころを教えてください。

 永瀬さん 映像、音楽がすごいことになっています。完成前のリハ映像を見ていても、とんでもないことになっていました。キャラクターがとにかく動き回っている。

 清水さん カメラワークがすごい。

 永瀬さん 私が演じる理子も重要なキャラクターになってくると思うので、その辺りも楽しんでいただきたいです。すごく期待して、楽しんで見ていただきたいです。

 清水さん 私は、やっぱり五条先生と夏油さん、硝子さんの過去のお話は、皆さんアニメーションで見たかったお話なんじゃないかなと思うんで、楽しみにしていただきたいです。ファン目線でも素晴らしい作品になっていると思いますので、ぜひ放送を楽しみにしていただいて、何度も何度も見返して味わっていただきたいと思います。

 理子と黒井の絆、五条、夏油、硝子の過去が描かれる「懐玉・玉折」。声優陣の演技に注目したい。

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