窓ぎわのトットちゃん:7歳子役の大野りりあなちゃんがトットちゃんに 黒柳徹子も「ぴったり」と太鼓判 初の劇場版アニメが12月8日公開

劇場版アニメ「映画『窓ぎわのトットちゃん』」でトットちゃんの声優を務める大野りりあなちゃん(左)と「窓ぎわのトットちゃん」の作者・黒柳徹子さん(C)黒柳徹子/2023映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会
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劇場版アニメ「映画『窓ぎわのトットちゃん』」でトットちゃんの声優を務める大野りりあなちゃん(左)と「窓ぎわのトットちゃん」の作者・黒柳徹子さん(C)黒柳徹子/2023映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会

 黒柳徹子さんの自伝的小説「窓ぎわのトットちゃん」(講談社)が原作の劇場版アニメ「映画『窓ぎわのトットちゃん』」(八鍬新之介監督)が、12月8日に公開されることが分かった。キャストも発表され、子役の大野りりあなちゃんが、小学1年生のトットちゃん(=黒柳さん)の声優を務めることが分かった。トットちゃんが描かれたティザービジュアル、りりあなちゃんが演じるトットちゃんのせりふが流れる特報も公開された。

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 りりあなちゃんは、2016年生まれの7歳。雑誌「ぷっちぐみ」(小学館)の「ぷっちモデル2023」を務め、4月期の連続ドラマ「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と」(TBS系)やCMなどに出演。オーディションの末、トットちゃん役に抜擢された。

 りりあなちゃんは「年長さんの時に将来、女優やアナウンサーの道に進みたいと思いました。でも、成功するかどうか不安だった5歳の時、お母さんが徹子さんの『窓ぎわのトットちゃん』の本を買って読んでくれました。『こうやって勇気を出して成功している人がいるんだな』と思い、勇気をもらったので本当に感謝しています。友達関係のことやいろいろなことが書いてあって、おもしろいし感動するところがとっても大好きです。徹子さんの『窓ぎわのトットちゃん』が私を勇気づけてくれたみたいに、笑顔と勇気と感動を届けられるような映画にできるように頑張ります!」と意気込みを語っている。

 黒柳さんは「りりあなちゃんも本を読んでくださったようで、時代や年齢を越えて愛していただけることは思いがけなかったので驚きました。彼女がトットちゃんを演じている声を聞いた時に、小さい頃のイキイキしている感じがとっても出ていて。私もあんな感じだったのかなと思い返して、トットちゃんのイメージにぴったりでうれしかったです。彼女はもうトットちゃんのようなので、アドバイスの必要はないと思います。元気にやってくだされば大丈夫」と太鼓判を押した。

 八鍬監督は「オーディションの時に小林先生がトットちゃんの話を4時間も聞いたエピソードを紹介すると、りりあなさんは『それじゃあ先生も大変だ』と小林校長先生を気遣っていました。小学1年生の小さな身体と、妙に達観したコメントのアンバランスさにスタッフ一同大爆笑。『この子は面白いぞ』というのが第一印象でした。りりあなさんをトットちゃん役に選んだ理由はとてもシンプルで、彼女の言葉がせりふに聴こえなかったからです。まるでトットちゃん自身がそこにいるかのようにナチュラルでした。彼女のキュートなお芝居を劇場で楽しんでください」と話している。

 「窓ぎわのトットちゃん」は、第二次世界大戦が終わる前の激動の時代を背景に、黒柳さんが自身の幼少期を自伝的に描いた小説。何事にも好奇心旺盛で話好きな小学1年生のトットちゃんは、落ち着きがないことを理由に通っていた小学校を退学になり、東京の自由が丘に実在したトモエ学園に転校する。大人が驚くほど強烈な個性を発揮するトットちゃんの日常や、ユニークな校風のトモエ学園での先生、友人たちとの出会いが描かれた。1981年に出版され、国内の累計発行部数は800万部以上。世界各国でも中国語、英語、仏語、ヘブライ語など20以上の言語で出版され、世界累計発行部数は2500万部を突破している。

 「映画『窓ぎわのトットちゃん』」は、「窓ぎわのトットちゃん」の初の映像化作品。「映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~」などの八鍬さんが監督を務め、八鍬さんと鈴木洋介さんが脚本を手掛ける。「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」シリーズでキャラクターデザインや原画を担当してきた金子志津枝さんがキャラクターデザインを担当する。「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」などのシンエイ動画が制作する。

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