スーパー戦隊シリーズ「王様戦隊キングオージャー」(テレビ朝日系、毎週日曜午前9時半)で、主人公のクワガタオージャー/ギラ(酒井大成さん)の兄、オオクワガタオージャー/ラクレス・ハスティー役を演じている矢野聖人さん。7月16日放送の第20話で、ラクレスはギラとの玉座を懸けた決闘裁判に敗れ、“退場”した。矢野さんに今作への出演を聞いたときの心境や、ラクレス役のこだわり、今後について聞いた。
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「子役をやっていたとき、『仮面ライダーアギト』の第4話に出たことがあります。『アギト』は思い入れがある作品です」という矢野さん。「それからも(特撮に)出演してみたい気持ちはあったけど、年を重ねるにつれて遠いものという感覚になっていました」といい、出演が決まった際は「最初『えっ?』という感じだった」と振り返る。
「主人公の兄役と聞いたとき、酒井君とは別のドラマ(2023年1月期の『親友は悪女』)で会社の先輩・後輩役で共演していました。間が空くことなく『キングオージャー』の撮影に入ったのでずっと一緒。会社の先輩・後輩から兄弟になりました(笑い)」
当初、ラクレスが変身することについて「聞いていませんでした」という。オオクワガタオージャー(シルバー)への変身に「うれしかったです!」と笑顔を浮かべる。
「シルバーは特別だし、名前がオオクワガタオージャーなら絶対強いと思いました。ひいき目かもしれないけど、なにより変身後のビジュアルがカッコ良かった!」
自身より年下も多い現場だが「芝居もできる子たちだし、カグラギ役の佳久創君は一つ年上なのもあり、共により良い作品を作り上げる仲間。相乗効果で互いに芝居合戦のようです。特に佳久君とのシーンは時代劇をやっている感じですね」と明かした。
ラクレスはシュゴッダムの国王だが、国民を道具として利用することをためらわず、独裁政治で他国を服従させて“チキュー”統一をもくろむヒールキャラ。矢野さん演じる威圧感ある表情が印象的だが、視聴者からの反響について「予想外の大きさでした」と喜ぶ。
「特に表情など芝居のことを言ってもらえるとうれしいです。『ラクレス役が矢野聖人さんでよかった』というコメントには、今回がオーディションではなかった分、責任が自分の中にかなりあったので、救われました」
ラクレスを演じる上で意識していることは「見ている方に、“ラクレスはこういうキャラクター”と決め付けさせない芝居を心がけています」と説明する。
「僕だけは、前提としてラクレスがどういう人で、なぜ悪事にも手を染めなければならなくなったのかを聞いています。ラクレスがヒールを演じているのか、もともとヒールなのか。いろいろな選択肢が見ている方の中で生まれたらという思いで演じ、表情も何かちょっといろいろ思わせぶりな感じを入れています」
ラクレスの今後については「何も言えないですね」と笑う。「あきらめないでというか。“退場”の仕方にも視聴者の方は思うところがあるだろうし、どこでどうなるか分からない。1話も見逃さずに見てほしい」と呼び掛ける。
「ラクレスにはまだ分からない部分もたくさんある。(東映特撮YouTube Officialで配信中の)ラクレスのスピンオフも見てほしいですし、僕がいなくなってからも引き続き『キングオージャー』を見続けていただけたら……とだけ言っておきます(笑い)」(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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