ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
アニメやゲームが人気の「プリティーシリーズ」の「プリパラ」のスマートフォン向けアプリ「アイドルランドプリパラ(アドパラ)」が、8月17日に配信される。「プリパラ」は、テレビアニメやアミューズメントゲームが2014年7月にスタートした。テレビアニメ「アイドルタイムプリパラ」が2018年3月に放送を終了してから約4年たったが、「プリパラ」は終わらない。ライブイベントが定期的に開催されるなど根強いファンによって支えられ、続いている。「アドパラ」は「プリパラ」がさらに広がるような「これまでにない新しいアプリ」を目指したという。ゲームを手掛けるタカラトミーアーツの大庭晋一郎プロデューサーに「アドパラ」について聞いた。
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「プリティーシリーズ」は、2010年7月にゲーム「プリティーリズム・ミニスカート」が稼働を開始し、「プリパラ」「キラッとプリ☆チャン」「ワッチャプリマジ!」などのアミューズメントゲーム、テレビアニメが展開されている。「プリパラ」のアミューズメントゲームは、プリチケ(カード)を使ってマイキャラと呼ばれるアバターの衣装(コーデ)をコーディネートして、好みの衣装を着せたキャラクターを使って、リズムゲームをプレーする。
「アドパラ」は、スマホでリズムゲームを再現し、プレーヤー同士のちょっとした交流を楽しめるアプリと思うかもしれないが、それだけではない。大庭プロデューサーは「リズムゲームが中心ではありません。アイドルランクを上げる、友達を増やす、マイキャラを可愛くするなど『プリパラ』の世界を再現し、アイドルライフを楽しむことが中心になっていて、リズムゲームはその一部です。これまでにない新しいアプリを作ろうとしました」と語る。
「アドパラ」は、これまでのアミューズメントゲームと同じく、コーデを集めてマイキャラを着飾り、リズムゲームを楽しめる。コーデは、ゲーム内通貨の「金アイ$」で購入したり、無償ポイントの「銀アイ$」と交換したり、ガチャで手に入れたりする。「キラッとプリ☆チャン」にもあった写真撮影機能「パシャリング」も搭載。スマートフォンで撮影した風景などの写真とマイキャラを合成する機能も備え、写真はSNS風の「プリスタグラム」に投稿する。
これまでとの大きな違いは、プリパラアイドルになりきって、ほかのプレーヤーのアイドルと交流を楽しめるコミュニケーション機能が充実しているところだ。ほかのプレーヤーのアイドルと友達になり、「プリスタグラム」で友達が撮影した写真を見て「いいね」を送ることができる。「プリスタグラム」は、思い出のアルバムであり、アイドルたちの自己紹介、自己表現の場でもある。写真は、ツイッターなどのSNSで共有可能なので、アプリ外でのコミュニケーションツールとしても活用できる。
LINEのスタンプのような「バルーン」を使ってプレーヤー同士でコミュニケーションも楽しめる。LINEのように、文字を入力してコミュニケーションできるわけではないが、「『プリパラ」の世界観で、プリパラアイドルとしてコミュニケーションを楽しんでいただきたいので、あえて機能を限定しています」という。プリパラアイドルが言いそうにないことは言えないので、「プリパラ」の世界観から逸脱することはない。だからこそ、アプリの中でプリパラアイドルになりきれる。
アプリならではの機能として「プロミス」もある。設定されたドレスコード(コーデのテーマなど)で楽曲をプレーする、テーマに沿ったドレスコード、シチュエーションで写真を撮影するなどのアイドルライフを楽しめる。「プロミス」は、あらかじめ用意されているだけでなく、プレーヤーが主催者となってドレスコードや楽曲、撮影のシチュエーションなどの条件を指定して作成できる。
主催者が、TRPG(テーブルトークRPG)のゲームマスターのように「プリパラ」の世界でストーリーを考え、ほかのユーザーがそれに参加できるわけだ。ほかのユーザーは「プロミス」に参加することで、ポイントをためることができ、主催者は「いいね」を集めることができる。
大庭プロデューサーは「“草イベント”でマイキャラのストーリーを作ることができます。自分発信の自由度を高めようとしました。運営が面白いと思ったものを押しつけるのではなく、プレーヤーがそれぞれの価値観で、プリパラアイドルとしての思い出を積み上げてほしい」と説明する。
アプリでは、「プリパラ」放送当時のスタッフがほぼ再集結した新作アニメも公開される。まさに盛りだくさんの内容で、ただのリズムゲームではないことが分かるはずだ。アプリによって「プリパラ」の世界のさらなる広がりを見せてくれそうだ。
「『プリパラ』にはゴールがありません。『み~んなトモダチ!み~んなアイドル!』で、皆さんがプリパラアイドル、主人公だからです。『プリティーシリーズ』はキャラクターコンテンツを作っているつもりはありません。アイドルが遊べる場所を作ろうとしています。筐体やアニメが終わってもライブを続けているのは、ライブで『プリパラ』という場を作ろうとしたからです。アニメ『アイドルタイムプリパラ』では古代プリパラの話がありましたが、『アドパラ』では原始プリパラの話も出てきます。過去を描くことで、現在に余白ができ、プレーヤーがその余白を埋めていく。どんどん世界が広がっていきます。いずれバーチャルライブにマイキャラがオーディエンスとして登場できるようにするなどさらに世界を広げていきたいです」
「アドパラ」は、そもそも2021年春の配信を予定していたため、約2年の延期となってしまったが、「これまでにない新しいアプリ」だからこそ、試行錯誤が繰り返されたのだろう。「プリパラ」の新たな“インフラ”となるようなアプリになるはずだ。
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