寺田心:“リトルベン”から8年 大人になった姿で初の朝ドラ さまざまな可能性秘めた元名子役

寺田心さん
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寺田心さん

 俳優の寺田心さんが、神木隆之介さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「らんまん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第94回(8月10日放送)に、高知の遍路宿「角屋」の息子・山元虎鉄役で登場。視聴者からは「えらい立派になって」と感動の声も多数上がった。誰もが名前を知るようになった、これまでの寺田さんのキャリアを振り返る。

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 寺田さんは、2013年放送の「とんび」(TBS系)でテレビドラマ初出演。2015年、TOTO「ネオレスト」のテレビCMで、トイレに潜む菌のキャラクター“リトルベン”を演じると、一気に人気を集めた。その後、活躍の場を広げ、2017年の「おんな城主 直虎」でNHK大河ドラマに初出演。井伊直政の嫡男・虎松の子供時代を演じ、役者として着実にステップアップしていった。

 映画「妖怪大戦争」シリーズとして16年ぶりの最新作「妖怪大戦争 ガーディアンズ」(2021年)では主演に抜てき。2005年公開の「妖怪大戦争」で主演した神木さんと、ガーディアンズで共演を果たしたことも、大きな話題となった。

 2022年は映画「鋼の錬金術師 完結編 復讐(ふくしゅう)者スカー/最後の錬成」(曽利文彦監督)で悪役を経験。NHKドラマ「ひきこもり先生 シーズン2」など、注目作にも登場した。2023年は、人気刑事ドラマ「相棒 season21」(テレビ朝日系)にゲスト出演、そして初の朝ドラ出演も果たした。

 役者としての実績もさることながら、愛くるしいキャラクターも健在だ。2022年12月に、黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。運動が大好きで、学校ではバスケットボール部に所属していること、料理教室に通っていることを明かし、手作りのスイーツを紹介。さらには獣医師免許を取得したいという夢へと話は及び反響を呼んだ。

 昨年末、寺田さんに話を聞いた時には「役者としても活動しながら、獣医師になりたいと思っています。高校に行き、大学に行き、役者も続けさせていただいた上で、“二足のわらじ”で頑張りたいと思っています」と語った。

 好きな言葉は「一生懸命」といい「一生懸命って、いろいろな意味があると思うんです。お芝居は、一生、命を懸けて取り組みたいと思っているので、自分とリンクしている気がして。これからも、一生懸命頑張りたいです」と芝居への熱い思いも口にした。

 神木さんだけでなく元子役の活躍が目覚ましい。芦田愛菜さんと加藤清史郎さんは連続ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系)で生徒役を好演。鈴木福さんは日本テレビ系の朝の情報番組「ZIP!」で木曜日のパーソナリティーを務めるなど、それぞれが役者業やバラエティーなどで活躍を見せている。

 15歳の寺田さんは、まだまだ何者にもなれる可能性を秘めている。自身が口にしている役者と獣医師の両立を目指して、自分の道を突き進んでいってほしい。

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