第32回橋田賞:「らんまん」が“3冠” 相葉雅紀、北川景子も

第32回橋田賞を受賞した神木隆之介さん
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第32回橋田賞を受賞した神木隆之介さん

 「第32回橋田賞」(橋田文化財団主催)が発表され、「橋田賞」に2023年度前期のNHK連続テレビ小説「らんまん」と主演の神木隆之介さんが選ばれた。ヒロインを演じた浜辺美波さんも新人賞を受賞し、“3冠”を達成した。

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 橋田賞は、脚本家の故・橋田壽賀子さんが理事を務めた橋田文化財団によって、1993年に創設。日本人の心や人と人の触れ合いを温かく取り上げ、放送文化の振興や向上に寄与した番組、人に贈られる。

 また、2023年1月期の連続ドラマブラッシュアップライフ」と脚本を手掛けたバカリズムさんも橋田賞を受賞。4月に放送されたスペシャルドラマ「ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―」と主演の相葉雅紀さん、2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」でお市と娘・茶々の二役を演じた北川景子さん、「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日)の大下容子テレビ朝日アナウンサーも橋田賞を受賞した。

 NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の趣里さんが新人賞を受賞したほか、井上順さんが特別賞、大方斐紗子さんが野村昭子賞を受賞した。

 ◇受賞作品、受賞者は以下の通り(敬称略)

 ・橋田賞大賞:該当なし

 ・橋田賞

 「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ)
 緻密に練られた伏線と、軽妙なセリフの会話劇で、ドラマの面白さを再認識させた。俳優陣の演技も見事で、視聴者から熱い共感を呼ぶドラマに仕上がっていた。

 「ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―」(TBS)
 大切な人を失い、心を閉ざして生きていた青年が、人との出会いで人生に前向きになることができるという温かいテーマは、テレビドラマの原点を思い起こさせた。

 連続テレビ小説「らんまん」(NHK)
 植物学者・牧野富太郎をモデルとした主人公とその妻の波乱万丈の生涯と、その周りに集まる人々を丁寧に描き、多くの人の心を動かした。

 相葉雅紀(あいば まさき/俳優・歌手・タレント)
 「ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―」と「今日からヒットマン」(テレビ朝日)での熱演と、音楽番組やバラエティ番組での幅広い活躍が評価された。

 神木隆之介(かみき りゅうのすけ/俳優)
 「らんまん」での植物学者・牧野富太郎をモデルとした魅力的な主人公の造形が見事だった。その演技力および長年の功績に対して。

 北川景子(きたがわ けいこ/俳優)
 大河ドラマ「どうする家康」(NHK)でお市とその娘茶々の二役を見事に演じ分けた演技力、また「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」(フジテレビ)で見せた演技の幅広さと、長年にわたる活躍に対して。

 バカリズム(お笑い芸人・脚本家)
 「ブラッシュアップライフ」でのアイデアにあふれたオリジナル脚本が見事。自然なセリフや巧みな構成で多くの視聴者の心をつかんだ。

 大下容子(おおした ようこ/テレビ朝日アナウンサー)
 報道・情報番組に長年携わり、常に公正な姿勢で自身の名を冠した番組のメインキャスターを務めると共に、バラエティや特別番組へも出演し、放送業界へ貢献してきたことに対して。

 ・橋田賞新人賞

 浜辺美波(はまべ みなみ/俳優)
「らんまん」で主人公の妻役を健気に凛々しく好演。安定感のある落ち着いた演技で、明治の女性を青年期から壮年期まで見事に演じきった。

 趣里(しゅり/俳優)
 連続テレビ小説「ブギウギ」(NHK)での体当たりの演技に対して。歌も踊りも一生懸命に演じている姿は視聴者に感動を与えた。

 ・橋田賞特別賞

 井上順(いのうえ じゅん/タレント・歌手・俳優)
 音楽、ドラマ、バラエティと様々な分野で芸能活動を精力的にこなし、長年放送業界に貢献してきた功績に対して。

 野村昭子賞

 大方 斐紗子(おおかた ひさこ/俳優)
 長年にわたり放送業界で幅広く活躍。バイプレーヤーとして映像作品には欠かせない存在であることに対して。

 ・令和5年度橋田賞新人脚本賞

 入選作 長編、短編とも該当なし

 佳作

 「嘘つきリーさん」安達あづさ(あだち あづさ)
 「あなたに花が咲くように」平木健典(ひらき けんすけ)
 「ニンベンに憂う」三谷武史(みたに たけし)

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