鳴海唯:デビューから5年、朝ドラから4年での“やっと” 職業・俳優と「自信を持って言えるように」

初の写真集「Sugarless」を8月17日に発売した俳優の鳴海唯さん
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初の写真集「Sugarless」を8月17日に発売した俳優の鳴海唯さん

 求人情報サイト「レバテック」のCMなどで知られる俳優の鳴海唯さんが、初の写真集「Sugarless」(玄光社)を8月17日に発売した。本作は、鳴海さんの明るく元気な「素の表情」や、これまでにない「大人の表情」を切り取った一冊。デビューから今年で5年、5月には25歳(写真集撮影時は24歳)となり、「確かに“大人っぽくなったね”と言われることは多い」と明かす鳴海さんに、今の思いを聞いた。

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 ◇支えてくれている方の期待を裏切らないように

 5年前のデビュー当時は「カメラの前で素を見せることはできなかった」という鳴海さん。「今ではカメラの前でこんなにも笑えるし、素でいられるっていうのは、自分が成長したがゆえの写真集にもなったのかな」と実感を込める。

 成長のきっかけは、誰かに何かを言われたわけではない、鳴海さん本人の自覚だ。

 鳴海さんは「ふいに思ったんですね、このままではダメだって」と切り出すと、「雑誌の撮影とかで、俳優としてではなく、鳴海唯としてカメラの前に立つことが増えた時期に、うまく笑えなかったり、どういった状態でいればいいのか分からなってしまって……。そこで一回、めちゃくちゃありのままで、恥ずかしがらずに、自分からポージングとかもやってみようと思って、いろいろと挑戦してみたんです。そうしたら、ありのままの、素の表情を出せるようになって。今は鳴海唯としての撮影が楽しいと思えるまでになったのですが、それは経験あっての変化だと思います」と振り返る。

 “自覚”という意味では、デビューから5年がたち、「自分のためだけ、ではなくて、身近にいて応援してくださっている方、一緒にいるチームの人のために頑張りたいと思えるようになった」と話すなど、仕事へと向かう思いにも変化が……。

 「個人戦からチーム戦になったというか。決して自分一人の足だけで立っているんじゃないってことを、今も身に染みて感じていて。そうやって支えてくれている方の期待を裏切らないように、気持ちに応えたいっていうのがすごくあります」と語った。

 ◇芽生えてきたプロ意識 今後も初心を忘れず

 今から4年前、2019年のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」で、主人公・奥原なつ(広瀬すずさん)が育てられた柴田家の次女・明美を演じ、注目を集めると、「レバテック」のほか、企業CMに次々と出演。今年4月、芸能事務所「フラーム」所属を発表し、大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)に、本多忠勝(山田裕貴さん)の娘・稲役で出演することが決まっている鳴海さんには、さらなる飛躍の予感が漂っている。

 「25歳になってから目まぐるしく日々を送らせてもらっています」と充実した表情を見せる鳴海さんは、加えて「デビューから5年たってやっと『職業なんですか?』と聞かれたら、『俳優です』と自信を持って言えるようになってきた」とも告白する。

 「それまでは、『自分がこんなところにいてすみません』って感じで、どこに行っても萎縮してしまう自分がいた」というが、「そういう気持ちって作品には絶対に不必要で、現場に持っていってはいけないな、とは思っていたので、経験を積ませてもらう中で、それがやっと抜けてきたというか。プロとしての意識が芽生えてきた、というのはあります。人前に出すものには、自信を持たなくてはいけないし、ファンの方や友人、親に作品を紹介するときも、引き受けたからには自信を持って出せるものを、という覚悟みたいなものは、25歳になって生まれてきたので。今後はそれを踏まえた上で、ずっと変わらず持ち続けている、より多くの人を楽しませたいという気持ち、初心を忘れず、目の前にある仕事をていねいつむいでいきたいというのが、今の目標です」

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