ハ・ヨンス:朝ドラ「虎に翼」出演で話題の新鋭 「呪怨」俊雄に衝撃受け「ホラー映画に出てみたい」

ハ・ヨンスさん
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ハ・ヨンスさん

 韓国出身のハ・ヨンスさんがこのほど、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)で開催された大型ファッションイベント「第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER」(TGC)に出演し、イベントの合間に取材に応じた。TGC出演の感想やステージングの自己採点、伊藤沙莉さんが主演を務める2024年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」出演が決まっての心境と意気込み、今後の目標を聞いた。

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 昨年11月に開催された「TGC KITAKYUSHU 2022 by TOKYO GIRLS COLLECTION」にも出演経験があるハ・ヨンスさん。今回の出演の感想を聞くと、「憧れのさいたまスーパーアリーナに立つことができてうれしかった」と喜ぶも、ステージングを自己採点してもらうと、「まだまだだと思うので65点ぐらい」と少し辛めの評価を下す。

 その理由を「ステージ中央から戻ってくる方と被らないようにと気をつけていたら、中央の辺りで真ん中よりちょっと左で歩いてしまったのがもったいなかったし、申し訳ないなと思いました」と説明し、「またチャンスがあれば頑張ります」と笑顔を浮かべる。

 先日、朝ドラ出演が発表され注目を集めた。朝ドラ初出演となるが、ハ・ヨンスさんは「もっと日本語が完璧な方になるのではと思い、最初は『本当に私?』ってびっくりしました」と出演決定に驚いたことを明かす。

 それでも「朝ドラは人気があるし、出演は名誉なこと。日本の友達も喜んでくれて、『絶対見るね』と言ってくれました」と喜びをかみしめ、「うれしいのですけど心配も多くて。自分の国の言葉じゃないし時代設定も1930年代。それで最近、言葉とかアクセントとかちゃんとしたものが言えるように学んでいるところです。まだまだ足りないけど、みんな喜んでくれているので頑張れます」と語る。

 朝ドラでハ・ヨンスさんが演じるのは、朝鮮半島からの留学生・崔香淑(さい・こうしゅく/チェ・ヒャンスク)役。「現代の言葉と違うのが心配だけど、演じる役が“陰キャ”なのは自分と被るので、そこは良かった(笑い)。物語が進むと成長していくこともあるだろうから、私もそれに合わせて、いろいろ研究して演じたい」と意気込む。

 そんなハ・ヨンスさんは「ポケットモンスター」のキャラクター、ゼニガメに似た愛嬌(あいきょう)のあるルックスから「ゼニガメ顔」とも呼ばれる。本人にぶつけてみると「日本でも友達に言われて。どうして知っているか聞いたら、X(ツイッター)で見たと。そこまで広がっちゃったかって(笑い)。20代は可愛いからうれしかったけど、今33歳なので大丈夫かなと思い、ゼニガメにちょっと申し訳ない気持ちがあります」とユーモアたっぷりに話してくれた。

 現在は活動の拠点を日本に移しているハ・ヨンスさんに、日本の芸能界でやってみたいことや目標を聞くと、「ホラー映画に出てみたい」という回答が返ってきた。

 「ホラー映画が大好きで、20代からずっと出たいと思っていた。以前『呪怨』の俊雄君を見て衝撃を受け、自分もやってみたいと思いました。もし出るなら呪われた女性とか、おどかす側で出たい。ゼニガメ系は笑い側な印象ですが、いつか殺人犯役とかも挑戦してみたい」

 そして、「韓国では完璧主義だったのに、日本語を完璧に話せない自分がイヤになるときがあります。小学生レベルの日本語で大学生の論文を発表する感じになっているのがくやしい。もっと完璧に上手になりたいと思って毎日頑張っているので、俳優の仕事のチャンスをつかめるように言葉を完璧にするのが今の目標です」と誓っていた。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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