VIVANT:野崎や薫の正体、ベキは生きている? 続編を予感させる未回収ネタまとめ

連続ドラマ「VIVANT」最終回の一場面(C)TBS
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連続ドラマ「VIVANT」最終回の一場面(C)TBS

 堺雅人さんが主演を務めた日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(TBS系、日曜午後9時)。9月17日に最終回が放送された後も、SNS上で「野崎(阿部寛さん)の最後の笑いの意味は?」「ベキ(役所広司さん)は生きているのでは?」などと考察する声が後を絶たない。続編を予感させる“未回収”のネタをまとめた。

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 ◇野崎は“悪い人”なのか?

 第8話(9月3日放送)で、ジャミーン(ナンディン・エルデネ・ホンゴルズルさん)の退院後、薫(二階堂ふみさん)、ドラム(富栄ドラムさん)の3人が神田明神(東京都千代田区)を参拝。そこに野崎も駆けつけ「退院おめでとう」とジャミーンに声をかけた。薫はあいさつを促すが、ジャミーンは軽く頭を下げるだけで、野崎は「まだダメか」と苦笑いしていた。

 ジャミーンには「人の善悪を直感的に見抜ける」という能力があるとされ、乃木(堺さん)や薫には懐いていたが、野崎に懐かなかった理由は最後まで明かされなかった。

 最終回のラストシーンでは、群衆の中を進む乃木の背後に現れた野崎が意味ありげにニヤリと笑う様子が映し出された。

 「テントの敵」である公安はジャミーンにとっての「悪」という解釈もあったが、果たして野崎は悪者なのか。公安という表向きの顔だけでなく裏の“悪”の顔はあるのか?

 ◇薫は“乃木が愛する人”というだけなのか?

 第7話(8月27日放送)で、薫と2人で過ごした翌朝、乃木がおいしい目玉焼きの作り方を、薫にレクチャーした。フライパンで目玉焼きを作る薫の様子を、乃木はスマートフォンで撮影。薫が「えっ、なんですか?」と問いかけると、乃木は「きれいだったんで、つい」と照れ笑いした。その後、完成した四つの目玉焼きが映し出され、「また教えてください」と薫から言われた乃木は、「はい」と答えつつ、複雑な表情を見せていた。

 最終回では、四つの目玉焼きの意味や、乃木が薫を撮影した動画については触れられなかった。

 薫については、ドラマのキービジュアルがそれぞれの役柄をほのめかしているという考察があり、薫役の二階堂さんにかかっている「I」は医者、妹、インターポールなどの予想が上がっていた。

 さらに第1話(7月16日放送)で乃木がバルカ共和国に渡った際、赤いロングコートの女性が2度登場した。メインビジュアルで薫が赤いドレスを着ていることから「薫では?」と話題になっていた。

 果たして薫は単なる医者で、乃木が初めて愛した人というだけなのか。ジャミーンとの関わり、テントとの関わりは?

 ◇乃木に撃たれたベキは生きている?

 最終回で、家族の救助を中止させた元上官で官房副長官の上原(橋爪功さん)への復讐(ふくしゅう)のため、上原のもとに現れたベキ。ベキは上原への復讐を果たそうとするが、そこに現れた乃木に撃たれ、倒れた。

 乃木はその後、ノコル(二宮和也さん)に電話をして、ベキの銃には弾は入っていなかったことを伝えた。ノコルが「墓はバルカで用意したい」と告げると、乃木は「皇天親無く惟徳を是輔く(こうてんしんなく、ただとくをこれたすく)」と語り、「花を手向けるのはまだ先にするよ」とノコルに伝える。

 乃木が外に目をやると、現場となった上原宅が炎に包まれていた。その後、ベキらの遺体は「煤(すす)同然で発見されました」と野崎が明かした。

 乃木は裏切ったと見せかけて別班の4人を撃った際、急所を外して生かしていたことから、乃木の腕ならベキらの急所を外すことは可能なのではないか。

 ベキやバトラカ(林泰文さん)、ピヨ(吉原光夫さん)の3人の遺体が確認されていないことから、ベキはまだ生きていて、続編で乃木の人生にまた影響を与えるのではないか。

 ◇黒須に守り刀を預けた意味は? 長野専務は不倫していただけなのか

 最終回で、ベキらが日本で逃亡したと聞いた乃木は、バルカ共和国から急いで帰国し、ベキらを追う。帰国前に乃木は、自身の守り刀を別班の仲間、黒須(松坂桃李さん)に託した。黒須への信頼の証しだと取れるが、深読みすると、黒須のもとに乃木が絶対に戻ってくる証しではないだろうか。

 その他、最終回に丸菱商事の長野利彦専務(小日向文世さん)が登場しなかった。「別班説」「黒幕説」「乃木を救ったジャーナリスト説」と視聴者の間で話題を呼んだ長野専務だが、本当に天才ハッカーの太田(飯沼愛さん)と不倫していただけなのだろうか。「あれだけで終わるとか絶対にもったいない」という理由で、続編があると確信する視聴者もいるが……。

 また最終回で、ハッカーの太田がテントのサーバーをハッキングし、世界各国のモニターとの通信履歴から、日本で何回も交信しているモニターがいることを見抜いた。そのモニターにウイルスを仕込んだダミーメールを送信すると新庄(竜星涼さん)だと判明。モニターとの通信履歴には「JAPAN」と書かれたIDが三つあり、一つは新庄のものとして、モニターは他に2人いることが分かる。新庄以外のモニターが続編では暗躍するのではないか。

 別班についても、ドラマのオリジナル商品「別班饅頭(まんじゅう)」が、テントのマーク1個を「別班」の焼き印の入った饅頭8個が取り囲むセットになっていることから、別班メンバーは乃木、黒須、乃木に撃たれた4人以外にあと2人いるのではと話題になった。だとすると残り2人は誰なのか?

 最終回のラストで別班の乃木にまた新たな命令が下ったことが、祠(ほこら)に置かれたまんじゅうで明らかになった。これは、まだ乃木の冒険が続くことを示唆している。このようにまだまだ未回収のネタが残る「VIVANT」。どのように回収されるのかワクワクしながら続編を待ちたい。

 「VIVANT」全10話を収めたブルーレイディスクとDVDは12月27日に発売される。

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