鈴木愛理:20代は「大革命、大変革があった10年」 ドラマ「推しが上司になりまして」座長としての思いも

10月4日スタートの連続ドラマ「推しが上司になりまして」で主演を務める鈴木愛理さん
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10月4日スタートの連続ドラマ「推しが上司になりまして」で主演を務める鈴木愛理さん

 10月4日スタートの連続ドラマ「推しが上司になりまして」(テレビ東京、水曜深夜0時半)で、主演を務める鈴木愛理さん。本作は、森永いとさん画、東ゆきさん作の同名マンガ(DPNブックス)の実写化。主人公・中条瞳を演じる鈴木さんに、役作りや座長としての思いを聞くと共に、20代を振り返ってもらい、今後の展望を語ってもらった。

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 ◇「“人生の1日”だから良い日と思ってもらえる現場」目指す

 ドラマは、舞台観劇が生きがいの会社員・中条瞳が、“最推し”の俳優・桐生斗真の突然の引退に悲しんでいたところ、斗真本人が「高城修一」という名前で上司として目の前に現れて……というストーリー。斗真(修一)は、ダンス&ボーカルグループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の片寄涼太さんが演じる。

 「原作はずっと読んでいて、共感できることが多い」という鈴木さん。

 アイドルグループ「℃-ute(キュート)」を経て、現在は歌手、モデルとして活躍するなど、普段はファンから“推される側”で「推してくれている方の気持ちを受け続けながら20年間過ごしてきたので、ファンのみんなからヒントをもらいながら演じています」と明かす。

 ドラマの世界観については「推しが上司になるのはファンタジー」と言いつつ、「原作を読んでいるとリアルに感情が動く部分もたくさんある」と告白。“推す側”を演じるにあたっては「今回は2.5次元俳優さんの世界なので新鮮」と笑顔を見せる。

 役作りに関しても「振る舞いが合っているかをデリケートに確認しつつやらせていただいています」と真摯(しんし)な姿勢をのぞかせ、「私もオタク気質ではあるから、ペンライトの振り方、服装や髪型の決まり、推しとの距離感などの違いが大事なことが分かるので、尊重したくていっぱい調べています」と語ってみせた。

 座長としての意気込みを聞くと、鈴木さんは「キャストもスタッフも撮影にかける時間は、みんな同じ“人生の1日”。だから良い日だったと毎日思って帰れるような現場にはしていきたい」とドラマにかける思いを吐露。

 実際に現場では「周りを見ようと思ってはいるけど、片寄さんに助けていただいています。初共演で同い年だけどお兄さんみたいな方。気づかいの神というか。一緒に空気を作ってくれている感じがあります」と感謝の言葉を口にした。

 ◇20代最後の1年を過ごす日々 30代に向け「説得力のある人間に」

 そんな鈴木さんは今年29歳に。自身の20代について、「二十歳からの10年間は人生の中では相当大きい。大人っぽくなりたくて前髪を伸ばし始めた二十歳をスタートに、℃-uteの解散やBuono!のラストライブがあってアイドルを卒業したのが23歳。ソロデビューなど転換期があり、気づいたら29歳」と振り返り、「良くも悪くもいろいろな大革命、大変革があった10年。今日が一番輝いていると思いたいって思いながら前に進んできた感じです」と総括する。

 20代最後の1年を過ごしているが「その日できる精いっぱいができていたら、くらいのハードルで行かないと自己肯定感が下がるので、今日も頑張った、と夜には寝られる毎日を過ごしてきているかな」と充実感をにじませる。

 また、30代を迎えるにあたっては「周りから任せてもらえることが増えたり、一人の人間としての見られ方が変わってきたりすると思うので、より自分の発想やアイデアが実現しやすくなってくるのでは」と期待を抱きつつ、「そのときには説得力のある人間になっていたい」と展望を語る。

 来るべき30代の10年については「自分の思うままに大人になれたら。周りにいる人たちを大事にしたい愛が年々重くなっていて、表に立つ人間として人に惜しげもなくそのパワーを贈れたら」と目を輝かせていた。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

 ドラマは、動画配信サービス「U-NEXT」で毎週水曜午後9時から各話1 週間先行配信される。

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