実写化もされた豊田悠さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」（略称・チェリまほ）が、テレビ東京ほかで2024年1月から放送されることが分かった。スタッフ情報も発表され、人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズのアスカ役などで知られる声優の宮村優子さんが音響監督を務めることが分かった。追加キャストとして、古川慎さん、佐藤元さんが出演することも発表された。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　主人公・安達清の友人で、恋愛小説家の柘植将人（つげ・まさと）を演じる古川さんは「以前テレビドラマ化もされた『チェリまほ』。柘植さんはとんでもないイマジネーションを持った男で、彼の心中をディレクションを通して理解してゆく日々、大変勉強になりました。30歳の魔法使いとカップルたちの物語、見届けていただければ幸いです！」とコメント。

　柘植の家の宅配エリアを担当する配達員の綿矢湊（わたや・みなと）を演じる佐藤さんは「湊くんは一見クールでどこかツンツンした印象を最初は受けると思いますが、内に秘める思いは非常に素直で、見れば見るほど愛らしくなっていくこと間違いなしです！　ツンが9のデレが1くらいの人ですがこの『1』がすんごいんです！　何もうこの子、本当にずるいわ！となってしまいます（笑い）。また、湊くんと同じくらいの年代の方が抱える悩みなどもリアルですので、個人的に作中で一番共感がしやすいキャラクターなのかなと思っています。そんな強烈なデレ『1』を持つ湊くんを、チェリまほを、お楽しみに！」と話している。

　音響監督を務める宮村さんは「年々暗い事件やニュースが増える中で、どう私たちは生きていけば良いのか常に考えさせられますよね。疲弊する私たちの毎日に、黒沢、安達、柘植、湊が幸せになってくれるだけで、ぽかぽか癒やしのエネルギーが湧いてくるようなそんな作品を奥田（佳子）監督と共に目指しました。役者さんたちの熱量もそうですが、スタッフ一同、作品愛をたぎらせて作り上げております。お楽しみに！」とコメントを寄せている。

　奥田監督は「『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』と聞くと異世界ファンタジー？などと思ってしまうかもしれません。このお話は、ちょっと不思議な力がきっかけで目覚めていく気持ちに一喜一憂してしまう男の子たちの恋愛模様と成長を、そっと見守っているような普通の日常の物語です。そして見ながら一緒にキュンとしたりちょっと幸せな気持ちになれる不思議な物語です。キャストの皆様の生き生きとそして繊細な、時に愉快な！？お芝居にも大注目です。アニメの放送をお楽しみに！」とメッセージを送った。

　主人公・安達、安達の同僚のイケメンエリート黒沢優一、柘植、綿矢が登場するティザーPVもYouTubeで公開された。

　「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」は、ウェブサービス「ガンガンpixiv」で2018年から連載中のラブコメディーマンガ。30歳を迎えた会社員の主人公・安達は「触れた人の心が読める魔法」を使えるようになり、営業部エースのイケメン同期・黒沢が自分に恋心を抱いていることを知ってしまう……というストーリー。2020年に俳優の赤楚衛二さん主演の連続ドラマがテレビ東京で放送され、2022年には映画が公開された。

　アニメは、声優の小林千晃さんが安達、鈴木崚汰さんが黒沢をそれぞれ演じる。

　◇スタッフ（敬称略）

　監督：奥田佳子▽キャラクターデザイン：岸田隆宏▽シリーズ構成：金春智子▽美術設定：古宮陽子▽美術監督：佐藤豪志▽色彩設計：中山久美子▽撮影監督：久保田淳▽編集：兼重涼子▽音響監督：宮村優子▽音響効果：小山健二▽音響制作：ダックスプロダクション▽音楽：長谷川智樹▽音楽制作：エイベックス・ピクチャーズ▽アニメーション制作：サテライト

　◇キャスト（敬称略）

　安達清：小林千晃▽黒沢優一：鈴木崚汰▽柘植将人：古川慎▽綿矢湊：佐藤元