「透明なゆりかご」などの沖田×華(おきた・ばっか)さんのマンガ「お別れホスピタル」がNHKで実写ドラマ化されることが分かった。舞台は療養病棟で、死の一番そばにある病院で繰り広げられる、壮絶で、けれど愛にあふれた人間ドラマ。脚本を「透明なゆりかご」「おかえりモネ」(共にNHK)の安達奈緒子さんが手掛け、死に向き合う看護師役で岸井ゆきのさん、医師役で松山ケンイチさんが出演することも発表された。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
沖田さんは「『お別れホスピタル』のドラマ化が決まったとき、うれしさと同時に終末期(ターミナル)という難しいテーマを映像化することに驚きを隠せませんでした。高齢者の7割以上が認知症を含むさまざまな病気を持つ現在、一人死を待つだけの患者たちが最後に関わることの出来る身近な人間――それは療養病棟の看護師ではないかと思うのです。果たして孤独の死で終わるのか? 慌ただしくも静かな終末期の日常を、ドラマを通して何か感じていただけたら幸いです」とコメントを寄せた。
ドラマは全4話。2024年2月3日から毎週土曜午後10時にNHK総合で放送される。
▽岸井ゆきのさん
「お別れホスピタル」辺見歩役の岸井ゆきのです。ここ最近は、どう生きて、どう死んでいくのか、生物としての人間の 変化を受け入れるのか、あるいは見て見ぬふりをするのか。いくつか の作品を通して考えていました。そして今回、最期まで最善を尽くし、その人生を見届ける役をいただいたことは、自分にとってとても大きなことだと思っています。計り知 れない“生き切る”ということを、物語を通して感じたいです。
▽松山ケンイチさん
今回演出の柴田(岳志)さんと「平清盛」以来またご一緒できること、とてもうれしく思います。岸井さんも何度かやらせていただいてますが、また一緒に 演技させていただけること、とても楽しみにしています。 生と死は誰 もが必ず向き合わなくてはいけないテーマだと思いますが、 僕は生 も、死も、さまざまな作品を通して どちらも大事なモノだと考えています。死は避けるべきモノではなく、認めていくモノ。 このような38歳の僕の考えが、この作品を通してどんな変化が、生まれてくるのか。とても楽しみにしています。
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