ブギウギ:「型にはまることが好きじゃない」作曲家“羽鳥善一”演じる草なぎ剛、大阪での撮影は「ホンマにごっつええ感じ」

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で草なぎ剛さん演じる羽鳥善一 (C)NHK
1 / 4
NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で草なぎ剛さん演じる羽鳥善一 (C)NHK

 趣里さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(月~土曜午前8時ほか)で、スズ子(趣里さん)を導く音楽の師匠、作曲家の羽鳥善一を演じている草なぎ剛さん。初回の冒頭や第19回(10月26日放送)で大阪から東京行きの列車に乗っている姿がちらりと映し出されだけで「目がくぎ付け」「さすがの存在感!」などと話題になった。草なぎさんが、役柄への思いや大阪での撮影について語った。

ウナギノボリ

 ◇善一は「スリー」じゃなくて「トゥリー」

 「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」や「買物ブギー」など数々の名曲を歌った戦後の大スター、笠置シヅ子さん(1914-1985年)が主人公・花田鈴子(福来スズ子)のモデルとなる。笠置さんの人生を、激動の時代の中で、ひたむきに歌に踊りに向き合い続けた歌手の波瀾(はらん)万丈の物語として大胆に再構成。原作はなく、登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描く。

 草なぎさんが演じる羽鳥善一は、作曲家の服部良一さんがモデル。大阪生まれで、ジャズを得意とし、「東京ブギウギ」「青い山脈」「別れのブルース」など数多くの名曲を世に生み出す。上京した鈴子の才能にほれ込み、鈴子を鍛え上げて一流の歌手へと成長させる役どころだ。11月6日に始まる第6週から本格的に登場する。

 草なぎさんは善一について、「羽鳥はいつもニコニコしていてつかみどころのない男ですが、チャーミングでもあり、とても魅力的なキャラクター」と捉えているという。

 「羽鳥のせりふで『トゥリー、トゥ、ワン、ゼロ』というカウントが面白い」と草なぎさん。「善一は、『スリー』じゃなくて、『トゥリー』なんです。そこが善一らしくて好きなポイントです」と説明する。

 「口癖すら型にとらわれていません。きっと、善一は型にはまることが好きじゃないんでしょうね。『君の好きなように歌ってごらん』とか、『君の好きなように生きていきなさい』と言うような人なので、自分に対しても『君の好きなように解釈して、君の好きなようにせりふを言ってごらん』と言ってくれている気がします」と感じているという。

 本格登場するに当たり、「福来スズ子を見いだしていく役どころです。これからスズ子と善一のタッグが始まります。この2人の関係性を楽しみにご覧いただきたいと思います」とアピールし、「役のモデルである服部良一さんについてはあまり意識しすぎずに、新しいものを生み出したいという気持ちで演じています。服部さんのこれまでの功績の力をお借りしながら、さらに自分の中から湧き出ているものを視聴者の皆さんに届けたいと思います」と語る。

 ◇スピード感があって目が離せない展開

 「ブギウギ」は大阪で撮影されているが、「大阪は最高です! コロナの時と違って観光客も戻ってきていて街に活気があり、その雰囲気を感じるだけで幸せな気分になりますね。NHKからは大阪城も見えるし、気分転換にもなって、ホンマにごっつええ感じです(笑い)」とちゃめっ気たっぷりに語っている。

 視聴者に向けて、「放送が週1回の連続ドラマとは違い、放送時間が15分で(平日)毎日放送されるので、スピード感があって目が離せない展開は朝ドラならではだと思います。日本中を前向きにしてくれるような作品が毎日放送されるんですから、こんな幸せなことはないと思います。本当にすてきなシーンがたくさんあるので、ぜひお楽しみください!」とメッセージを送った。

写真を見る全 4 枚
- 広告 -

テレビ 最新記事