東宝:「名探偵コナン 黒鉄の魚影」ヒットの要因を分析 黒ずくめの組織の登場、灰原とのラブ要素 「今年は特によくできていた」

劇場版アニメ「名探偵コナン 黒鉄の魚影」のメインビジュアル(C)2023青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
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劇場版アニメ「名探偵コナン 黒鉄の魚影」のメインビジュアル(C)2023青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 東宝の「2024年ラインナップ発表会」が12月13日に東京都内で行われ、興行収入138億3000万円を突破し、今年の東宝配給作品の興行成績で1位となった劇場版アニメ「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」(立川譲監督)のヒットの要因の分析が発表された。

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 吉田充孝執行役員は「“100億(円)を超える”ことをずっと目標にしていたのですが、今年一気に138億までいきました。振り返ればコナンは30億時代がずっと続いていたのですが、それが『ルパン三世VS名探偵コナン』(2009年)くらいから“確変”し始めた。それから70億とかを一気に超えるようになり、そして次は90億も超え始めた。コナンって“ジャンプの勢い”がすごいんです。今回またそのジャンプアップのタイミングだったのかな、と。ただコロナ禍がなければ(もっと早く)100億を超えていたと思います」と、これまでの歩みを紹介した。

 今作のヒットの要因については「(原作の)青山先生が一番大切にしている『黒ずくめの組織』が出てきたのが大きな理由だったと思いますし、またコナンは(ファンの)年代も含めて今が一番成熟している。製作委員会では、そういった議論をいろいろしています」と語った。

 市川南取締役専務執行役員は、それに補足する形で「ご覧になった方は分かると思いますが、今年は特によくできていたし、面白かった」と絶賛。「コナンと灰原哀のラブ要素があったりとファンも喜ぶ仕上がりでしたし、ファンではない人も新鮮に楽しめる映画だったと思います」と話した。

 シリーズ第26弾となる「黒鉄の魚影」は、4月14日に公開され、興行収入は138億3000万円超と、劇場版シリーズ史上初めて興行収入100億円を突破。シリーズ最高記録を更新した。

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