解説:「M-1グランプリ」今夜、8540組の頂点が決まる! 決勝進出9組の顔ぶれ、新ルールでどうなる?敗者復活戦

「M-1グランプリ2023」の決勝に進出した9組 (C)M-1グランプリ事務局
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「M-1グランプリ2023」の決勝に進出した9組 (C)M-1グランプリ事務局

 19回目を迎える漫才コンテスト「M-1グランプリ2023」が、12月24日午後6時半からABCテレビ・テレビ朝日系で生放送される。今回は史上最多8540組がエントリー。すでに決勝進出を果たした9組と敗者復活戦を勝ち上がった1組の10組でグランプリを競う。決勝進出9組の顔ぶれを紹介し、今回新たになった敗者復活戦のルールも解説。果たして、賞金1000万円と漫才日本一の称号は誰の手に?

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 「M-1グランプリ」は2001年からスタートし、2010年に一度終了したが、2015年に復活。これまでに「中川家」や「フットボールアワー」「ブラックマヨネーズ」「サンドウィッチマン」「霜降り明星」「錦鯉」らがグランプリを獲得するなど、人気コンビを数多く輩出してきた。

 今回の決勝の審査員は、「ダウンタウン」の松本人志さん、「博多華丸・大吉」の博多大吉さん、山田邦子さん、「中川家」の礼二さん、「サンドウィッチマン」の富澤たけしさん、「ナイツ」の塙宣之さんの6人に、新たに「海原やすよ ともこ」の姉、海原ともこさんが加わった。決勝戦の司会は今田耕司さんと上戸彩さん。本番のネタ順はおなじみの「笑神籤(えみくじ)」方式で決まる。毎回クジを引き、呼ばれた組がそのままネタを披露する方式で1組ずつネタ順が決定していく。

 ◇決勝進出9組の顔ぶれ

 すでに決勝進出を決めたのは「カベポスター」「くらげ」「さや香」「真空ジェシカ」「ダンビラムーチョ」「マユリカ」「モグライダー」「ヤーレンズ」「令和ロマン」の9組。「ダンビラムーチョ」「くらげ」「マユリカ」「令和ロマン」「ヤーレンズ」の5組が初の決勝進出となる。

 「カベポスター」(吉本興業)は2014年結成。1989年12月19日生まれ、三重県出身の永見大吾さんと1987年4月28日生まれ、大阪府出身の浜田順平さんのコンビで、これまでに「第6回上方漫才協会大賞」で新人賞、「第43回ABCお笑いグランプリ」で優勝した。M-1グランプリは2020、2021年に準決勝進出。昨年2022年は決勝に進出した。

 「くらげ」(吉本興業)は2018年結成。1988年5月7日生まれ、福岡県出身の杉昇さんと1988年8月23日生まれ、静岡県出身の渡辺翔太さんのコンビ。M-1グランプリは2019年に準決勝進出したものの、2020~2022年は準々決勝止まりで初の決勝進出となる。

 「さや香」(吉本興業)は2014年結成。1991年10月17日生まれ、大阪府出身の新山さんと1988年5月28日生まれ、大阪府出身の石井さんのコンビ。「第49回上方漫才コンテスト」で優勝、「ABCお笑いグランプリ」で第39~42回に決勝進出を果たした。M-1グランプリは2017年と2022年に決勝進出を果たしている。

 「真空ジェシカ」(プロダクション人力舎)は2012年結成。1990年12月3日生まれ、神奈川県出身のガクさんと1989年5月23日生まれ、埼玉県出身の川北茂澄さんのコンビ。M-1グランプリは2021、2022年と決勝進出を果たした。

 「ダンビラムーチョ」(吉本興業)は2011年結成。1989年11月6日生まれ、山梨県出身の大原優一さんと1989年5月19日生まれ、長野県出身の原田フニャオさんのコンビ。「第4回上方漫才協会大賞文芸部門賞」を受賞。M-1グランプリは2018年と2022年に準決勝進出を果たしたものの決勝進出は初めて。

 「マユリカ」(吉本興業)は2011年結成。1990年1月7日生まれ、兵庫県出身の阪本さんと1989年10月23日生まれ、兵庫県出身の中谷さんのコンビ。「第2回上方漫才協会大賞新人賞」を受賞。M-1グランプリは2018、2021、2022年に準決勝進出を果たしたが、決勝進出は初めて。

 「モグライダー」(マセキ芸能社)は2009年結成。1983年7月25日生まれ、愛媛県出身の芝大輔さんと1982年5月31日生まれ、埼玉県出身のともしげさんのコンビ。M-1グランプリは2021年に決勝進出を果たした。

 「ヤーレンズ」(ケイダッシュステージ)は2011年結成。1986年11月17日生まれ、大阪府出身の楢原真樹さんと1987年3月2日生まれ、神奈川県出身の出井隼之介さんのコンビ。M-1グランプリは2022年に準決勝進出したものの、決勝進出は初めて。

 「令和ロマン」(吉本興業)は2018年結成。1994年9月3日生まれ、東京都出身の髙比良くるまさんと1993年5月29日生まれ、神奈川県出身の松井ケムリさんのコンビ。「第7回NHK新人お笑い大賞」で優勝、「第44回ABCお笑いグランプリ」で準優勝。M-1グランプリは2022年に準決勝進出したものの、決勝進出は初めて。

 ◇21組が競う敗者復活戦も混戦必至

 21組で競われる敗者復活戦は、決勝進出の常連も登場するなど混戦必至だ。会場は、新宿住友ビル三角広場(東京都新宿区)と、2015年に「M-1グランプリ」が復活して以降、初めて敗者復活戦が屋内で行われる。

 敗者復活戦は、A・B・Cの3ブロック制で実施。各ブロックの7組が4分間の漫才を披露し、1組目と2組目、その勝者と3組目と、出演順にどちらが面白かったかを会場にいる観客からランダムに選ばれた500人の審査員が投票するサバイバル方式となる。

 最終7組目まで対戦し、勝ち残った1組がブロックの勝者となる。各ブロックの勝者3組から、芸人審査員が一番面白いと思った組に投票し、得票数が多かった組が敗者復活枠として決勝に進出する。芸人審査員は「錦鯉」の渡辺隆さん、「かまいたち」の山内健司さん、「マヂカルラブリー」の野田クリスタルさん、「アンタッチャブル」の柴田英嗣さん、「NON STYLE」の石田明さんの5人。敗者復活戦の司会は、陣内智則さんと西野七瀬さんが務める。

 さて、今年のM-1グランプリの栄冠は誰の頭上に輝くのか。敗者復活戦から決勝戦まで目が離せない!

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