ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」。これまで「竈門炭治郎 立志編」「無限列車編」「遊郭編」「刀鍛冶の里編」とストーリーが進み、新作テレビアニメ「柱稽古編」が、今春にフジテレビ系で放送されることも話題になっている。「柱稽古編」は、鬼殺隊の最強の剣士・柱(はしら)が活躍する。最強の剣士ということもあり、演じる声優陣も、声優界の“柱”とも言える豪華メンバーがそろっている。9人の“柱声優”の魅力を解説する。
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主人公・竈門炭治郎が最初に出会った柱が、水柱・冨岡義勇で、櫻井孝宏さんが声優を務める。冨岡は「竈門炭治郎 立志編」第1話に登場。鬼に変異した妹の禰豆子を殺さないでほしいと懇願する炭治郎に、冨岡が「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」と厳しく“説教”するシーンを櫻井さんは熱演。ufotableによる美しい映像と共にアニメ「鬼滅の刃」へのファンの期待感を高まらせた。櫻井さんは、落ち着いたトーンで幅広いキャラクターを演じ分け、「呪術廻戦」の夏油傑、「PSYCHO-PASS サイコパス」の槙島聖護など知的な“黒幕”を演じることも多いが、「鬼滅の刃」では、寡黙で情け深く、不器用な一面もある冨岡を魅力的に表現している。
冨岡の次に登場した柱、蟲柱の胡蝶しのぶを演じるのが、早見沙織さん。早見さんは、透明感のある声が特徴で、「魔法科高校の劣等生」の司波深雪役、「賭ケグルイ」の蛇喰夢子役、「SPY×FAMILY」のヨル・フォージャー役などでも知られる。丁寧な口調が特徴でしとやかな雰囲気をまとう胡蝶しのぶもまたハマり役で、しとやかさの裏にある“毒”も表現。「竈門炭治郎 立志編」では、那田蜘蛛山で禰豆子を守ろうとする冨岡に「鬼とは仲良くできないって言ってたくせに何なんでしょうか そんなだからみんなに嫌われるんですよ」と毒を吐く場面も話題になった。
「無限列車編」で初めて炭治郎が任務を共にした柱が、炎柱の煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)で、日野聡さんが演じた。日野さんは、柔らかく穏やかな声色で、「ハイキュー!!」の澤村大地、「弱虫ペダル」の新開隼人といった頼りになる先輩キャラのほか、「オーバーロード」の骸骨魔王モモンガ/アインズ・ウール・ゴウンなど個性的なキャラを好演してきた。「無限列車編」では、豪快でつかみどころがないが、熱く優しい男、煉獄さんを見事に演じきった。
「遊郭編」で活躍した音柱・宇髄天元(うずい・てんげん)を演じるのが、小西克幸さん。小西さんは「天元突破グレンラガン」のカミナ、「マクロスF」のオズマ・リーといった熱血兄貴キャラを演じることもあり、「遊郭編」では、元忍(しのび)で“派手派手”な、頼りになる柱を演じ、ファンを魅了した。宇髄は「遊郭編」で重傷を負い、引退宣言をしているが、「柱稽古編」のビジュアルには、髪を下ろした着流し姿が描かれており、登場が期待される。引退し、色気も感じさせる外見の宇髄を小西さんがどう表現するのか、注目したい。
「柱稽古編」の前作「刀鍛冶の里編」では、恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)役の花澤香菜さん、霞柱・時透無一郎(ときとう・むいちろう)役の河西健吾さんの熱演も話題を集めた。花澤さんは「<物語>シリーズ」の千石撫子役、「五等分の花嫁」の中野一花役、「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズの常守朱役などで知られ、可愛らしさの中にも強い芯を感じさせる声が魅力だ。「刀鍛冶の里編」では、可愛さ、強さ、美しさを兼ね備えた甘露寺の魅力を最大限に表現した。
河西さんは、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の主人公の三日月・オーガス役、「3月のライオン」の主人公・桐山零役など、寡黙な少年の心の動きを繊細な演技で表現してきた。「刀鍛冶の里編」では、他人に興味がなかった無一郎が炭治郎との出会いや戦いを通して成長する様や、剣士としての覚醒を表現。回想シーンでは、無一郎と双子の兄・有一郎を一人二役で演じ、ファンからは絶賛の声が上がった。
今後、本格的な登場が期待されるのが、蛇柱・伊黒小芭内(いぐろ・おばない)、風柱・不死川実弥(しなずがわ・さねみ)、岩柱・悲鳴嶼行冥(ひめじま・ぎょうめい)の3人。鈴村健一さんが伊黒、関智一さんが実弥、杉田智和さんが悲鳴嶼をそれぞれ演じる。
伊黒は「遊郭編」で大けがを負った宇髄にネチネチと嫌みを言った後、「お前程度でもいないよりはマシだ 死ぬまで戦え」と言い放ったキャラだが、「刀鍛冶の里編」では、甘露寺に靴下を贈るシーンが描かれ、優しい一面を見せた。鈴村さんは「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE(うた☆プリ)」シリーズの聖川真斗役から、「銀河英雄伝説 Die Neue These」のヤン・ウェンリー役、「おそ松さん」のイヤミ役、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のシン・アスカ役まで演技の幅広さに定評があり、伊黒の“ツンデレ”ぶりをどう表現するのか、注目したい。
実弥は、初登場の柱合会議の頃から乱暴な言動が目立つ柱だが、過去には弟の不死川玄弥(げんや)ら家族を守るために鬼になった母をやむなく手にかけたという悲しい過去がある。演じる関さんは「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズの狡噛慎也といったイケメンキャラから、「ドラえもん」のスネ夫まで演じ分ける多彩な表現が魅力。実弥のさまざまな側面を見せてくれるに違いない。
最後に、悲鳴嶼に関しては、柱合会議に登場し、数珠を手に涙を流しながら炭治郎に「なんというみすぼらしい子供だ」と同情する姿を見せたが、以降、主立った登場はなく、謎が多い。演じる杉田さんは、「銀魂」の坂田銀時役、「涼宮ハルヒの憂鬱」のキョン役などで知られ、深みのある低音ボイスが特徴。「ゴールデンカムイ」の二階堂浩平/洋平役など癖のあるキャラを演じることも多く、悲鳴嶼がどう表現されるのか、見逃せない。
柱声優には、あまたの人気作で存在感を見せてきた声優陣がそろっている。「柱稽古編」での名演が注目される。
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