宮本侑芽:アニメ「メタリックルージュ」 “バディー”黒沢ともよとの共演に刺激 初挑戦のバトルも

「メタリックルージュ」に出演する宮本侑芽さん
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「メタリックルージュ」に出演する宮本侑芽さん

 アニメ制作会社・ボンズと「機動警察パトレイバー」のメカニックデザインなどで知られる出渕裕さんがタッグを組んだオリジナルテレビアニメ「メタリックルージュ」がフジテレビの深夜アニメ枠「+Ultra(プラスウルトラ)」で1月10日から放送される。主人公の人造人間の少女ルジュ・レッドスターが相棒のナオミ・オルトマンと共に、政府に敵対する9人の人造人間の殺害の任務を受ける。ルジュとナオミのバディーを演じるのは、宮本侑芽さんと黒沢ともよさんだ。宮本さんに同作の収録について聞いた。

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 ◇黒沢ともよとの共演の喜び、安心感

 「メタリックルージュ」は、「キャロル&チューズデイ」などの堀元宣さんが監督を務め、「カウボーイビバップ」などの川元利浩さんがキャラクターデザインを担当。出渕さんは総監修、シリーズ構成として参加する。ボンズと出渕さんがタッグを組むのは「ラーゼフォン」以来、約19年ぶり。

 宮本さんが演じるルジュは、人造人間<ネアン>の少女で、赤い戦闘形態<メタルルージュ>に変身<ディフォルム>できる。黒沢さんが演じるナオミは、人造人間<ネアン>を統括する政府機関<真理部>の特務捜査官で、ルジュをサポートする。

 重厚な世界観のオリジナルアニメということもあり、宮本さんは「最初は正直、身構えました」と明かす。

 「すごく重厚感があって、シリアスな作品。現場ではスタッフの皆さんが優しく、収録の度に作品や世界観の説明をしてくださり、分からないこともすぐ聞けるような環境だったのがありがたかったです。最初に相関図と世界観の資料をいただいたので、それと照らし合わせながら収録していました。人間ドラマが描かれていて、そこもとてもすてきな作品で、オリジナルなので、自由に演じることができると思えるところが大きかったです。役作りでは自分一人でルジュを作るというよりも、ともよちゃんが演じるナオミと一緒に作っていく感覚がありました。また、分散収録が終わったタイミングでしたので、皆さんと収録できたことが、すごく楽しかったですし、心強かったです」

 ルジュとナオミの凸凹コンビのやりとりが見どころの一つになっている。

 「ともよちゃんとの共演は初めてだったんですけど、とにかく楽しかったです。ともよちゃんは収録していく中で、ナオミを作っていたので、テストと本番で投げてくる球が違うこともあって、そういうナオミもいるんだ!と一緒に収録するのが楽しくて。ルジュは自分からグイグイいくようなタイプでもありませんし、ナオミに感情を引っ張られることを意識していました」

 黒沢さんとの共演には特別な思いがあった。

 「ルジュはナオミから刺激を受けますし、私もともよちゃんから刺激をもらいました。私と同い年で、子役時代にオーディションで一緒になったこともありましたし、昔からともよちゃんのことを知っていました。これまでともよちゃん出演のお芝居を見に行ったり、ともよちゃんが出ているから見た作品もたくさんあります。大人になって、声優として活動していく中で、今回バディーとして共演できることがうれしかったんです。ともよちゃんがナオミを演じると知った時、うれしさと安心感がありました。ルジュは感情をあまり出さない子なので、ナオミと話していると、どうしても引っ張られてしまうところもありまして、引っ張られ過ぎないように気を付けてました」

 ◇火鍋と麻辣湯にハマった2023年

 ルジュは、見た目は17歳くらいだが、実年齢は10歳で、世間知らずなところもある。幼さ、無邪気さも感じる。

 「オーディションの時から、感情の起伏があまりないことを意識していました。言葉が少ない子で、本当の感情を伝えきれてないのですが、実はいろいろなことを考えているので、そこを意識していました。ルジュは周りのキャラクターにどんどん影響され、いろいろな感情を知り、変化していきます。ナオミとの信頼関係が生まれてきますし、ナオミもルジュのことが段々と分かってくるので、そこも見どころだと思います」

 武内駿輔さん、嶋村侑さん、吉野裕行さん、小倉唯さん、津田健次郎さん、興津和幸さんら豪華声優陣も話題になっている。

 「ともよちゃん、先輩方と一緒に作品を作っている感じがずっとありました。座長としてしっかりしなきゃいけないという意識はもちろんあったのですが、ルジュと向き合うことに精いっぱいで、足りないところもありました。初めて共演させていただく方が多かったのですが、10代の頃からいろいろ教えていただいた先輩とも共演できて、皆さんの背中を見て、感じるものがたくさんありました。コロナ禍はあまり掛け合いもできませんでしたが、みんなで一緒に収録できることがうれしかったです」

 挑戦になったこともあった。

 「特撮作品で戦ったことはあったのですが、アニメで変身して戦うのは初めてでした。戦うのは難しいですね。ト書きや動きを確認して、戦うことが難しくあり、面白いところでもありました。それにルジュは動きが速いんです。最初は、必死に戦っている感じを出そうとしていたのですが、必死すぎるのかな?と思うところもありまして、アドリブはあまり入れない方が強く見えるのかな?と考えながら、収録していました。戦闘シーンは楽しいです! 大きい声を出すのはストレス発散にもなりますしね(笑い)。自分は動かずに、戦いを表現できるのは声優ならではの面白さだと感じました」

 黒沢さんらとの共演、初挑戦となったバトルシーンなど「メタリックルージュ」の収録は刺激を受けることが多かったようだ。宮本さんが演じるルジュが躍動する姿にぜひ注目してほしい。

 最後に2023年の振り返り、2024年の抱負について聞いた。

 「昨年は火鍋と麻辣湯にハマった一年でした。元々、辛いものが大好きだったんですけど、友達と火鍋を食べに行き、薬膳の面白さを知ったのがきっかけです。次の日は体がポカポカしてすっきりしたんですよね。冷え性気味でしたが、若干緩和されましたし。週1くらいは食べていて、今日のお昼も食べました。あと、車の免許を取りたいです。花守ゆみりちゃんとキャンプに行こうと話をしているのですが、なかなか行けていないので、免許を取って行ってみたいです。麻辣湯めぐりにも行ってみたいし、本場でも食べてみたいです。『メタリックルージュ』を引っ提げて、海外にも行きたいな(笑い)」

 

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