ゴジラ-1.0:日本映画初!米アカデミー賞視覚効果賞にノミネート 山崎貴監督「新しい扉が開いた感じ」

「ゴジラ-1.0」の一場面 (C)2023 TOHO CO.,LTD.
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「ゴジラ-1.0」の一場面 (C)2023 TOHO CO.,LTD.

 怪獣映画「ゴジラ」シリーズの最新作(30作目)「ゴジラ-1.0(ゴジラマイナスワン)」(山崎貴監督)が、1月23日に発表された米国の「第96回アカデミー賞」の視覚効果賞にノミネートされたことが分かった。同賞のノミネートは日本映画で初めて。

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 「視覚効果賞」(Academy Award for Visual Effects)はその年に公開された映画の中で最も優れた視覚効果(VFX)を用いた作品に与えられる賞。過去には「スターウォーズ」「タイタニック」「アバター」などが受賞している。

 山崎貴監督は「まさかオスカーに絡むことができるとは想像してなかったです。ゴジラを作った時も全然想像してなかったので、すごくうれしいです。新しい扉が開いた感じです。白組のみんなが頑張ってくれたことなので、感謝しながら、本戦に向けてアメリカに渡りたいと思います。40年ぐらいVFXをやっていて、こんな未来が待ってるとは……。若い頃の自分に聞かせてあげたいです。ここから先は、オスカーの雰囲気を楽しみたいと思います」とコメントを寄せた。

 山崎監督は3月10日(現地時間)に米ロサンゼルス「ドルビー・シアター」で開催される授賞式に参加する予定。受賞すれば、監督としては「2001年宇宙の旅」のスタンリー・キューブリック監督以来55年ぶり、史上2人目となる。また、同賞を日本映画のみならずアジア映画が受賞した実績はなく、史上初の快挙にも期待がかかる。

 「ゴジラ-1.0」は、1作目「ゴジラ」(本多猪四郎監督、1954年)の公開から2024年で70周年を迎えることを記念して製作。焦土となった戦後の日本に現れたゴジラが、日本を「負(マイナス)」へとたたき落とす。「ALWAYS続・三丁目の夕日」(2007年)、「STAND BY ME ドラえもん」(2014年)などの山崎さんが監督を務め、脚本、VFX(視覚効果)も手がけた。神木隆之介さんが主演を務め、浜辺美波さんがヒロイン・大石典子を演じるほか、山田裕貴さん、青木崇高さん、吉岡秀隆さん、安藤サクラさん、佐々木蔵之介さんが出演している。

 国内では11月3日に公開されると、1月21日までの80日間で観客動員348万人、興行収入54億5000万円を突破。北米でも公開され1月21日までの52日間で興行収入5189万ドル(約76億7000万円)を超えた。1月26日からはモノクロ映像版「ゴジラ-1.0/C」も1週間限定で公開される。

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