ハイキュー!!:「ジャンプ」担当編集が明かす制作秘話 「バトルは3話以上延ばさない」ジンクス 音駒戦は「初めて引っ張ってみた」

「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」公開直前振り返り上映会「歴代編集担当者トークイベント」の様子
1 / 5
「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」公開直前振り返り上映会「歴代編集担当者トークイベント」の様子

 「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された古舘春一さんの人気バレーボールマンガが原作のアニメ「ハイキュー!!」の新作「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」が2月16日に公開されることを記念した上映会が2月12日、アニメイトシアター(東京都豊島区)で実施された。上映後には、集英社の「ハイキュー!!」初代編集担当の本田佑行さん、3代目編集担当の東律樹さんが登場し、制作秘話を語った。

ウナギノボリ

 劇場版「ゴミ捨て場の決戦」は、テレビアニメ第4期で描かれた稲荷崎高校戦に続くエピソードとなり、原作でも人気の烏野高校、音駒高校との戦い“ゴミ捨て場の決戦”が描かれる。

 本田さんは、初めて烏野の試合が描かれた青城(青葉城西高校)との練習試合について「マンガとしては初めて試合をちゃんと描くという、青城戦はかなりポイントを絞った試合だった。初めて1本で試合を描くということで、古舘先生とビビりながらやっていた」と振り返った。

 本田さんは「当時、先輩から『HUNTER×HUNTER』で冨樫(義博)先生は『バトルを3話以上延ばさない』『4話目にいったら(アンケートの)票が落ちる』と言われていた」と“ジンクス”を明かし、「でも、いけるんじゃないかと、(青城との練習試合の次の)音駒との練習試合で初めて引っ張ってみたら、4話目で反応が鈍った」と語った。本田さんは古舘さんと「これはよくないね」と言いながらも、音駒戦を描いていったという。

 上映会は「『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』公開直前振り返り上映会」と題して、烏野高校と音駒高校の因縁の始まりとなるエピソードとなるテレビアニメ第1期・第11話「決断」、第12話「ネコとカラスの再会」、第13話「好敵手」を上映。アニメで主人公・日向翔陽を演じる村瀬歩さん、孤爪研磨役の梶裕貴さんからのビデオメッセージも上映された。

 「ハイキュー!!」は、2012年2月~2020年7月に「週刊少年ジャンプ」で連載。中学時代の最後の公式戦で惨敗した日向翔陽が、惨敗した相手チームの影山飛雄と進学先の烏野高校バレー部で再会し、共に頂点を目指す姿が描かれた。シリーズ累計発行部数は6000万部以上。

 テレビアニメ第1期が2014年4~9月、第2期が2015年10月~2016年3月、第3期が2016年10~12月、第4期の第1クールが2020年1~4月、第2クールが同10~12月に放送された。

写真を見る全 5 枚

アニメ 最新記事