忍たま乱太郎:13年ぶり劇場版アニメ 「ドクタケ忍者隊最強の軍師」12月公開 ビジュアルに土井先生

「忍たま乱太郎」の劇場版アニメ「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」のビジュアル(C)尼子騒兵衛/劇場版忍たま乱太郎製作委員会
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「忍たま乱太郎」の劇場版アニメ「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」のビジュアル(C)尼子騒兵衛/劇場版忍たま乱太郎製作委員会

 人気アニメ「忍たま乱太郎」の新作劇場版アニメが制作され、「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」として12月に公開されることが明らかになった。「忍たま乱太郎」の劇場版アニメが公開されるのは、2011年に公開された「劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段」以来、約13年ぶり。劇場版では、尼子騒兵衛さんの原作マンガ「落第忍者乱太郎」の小説「小説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師」が初めて映像化される。真剣な表情の忍術学園一年は組の担任・土井半助が描かれた超ティザービジュアルが公開された。「迫る、白き闇。」という意味深なコピーが添えられている。

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 2月22日の「忍者の日」に実施されたイベント「忍たま30記念!劇場版2作品特別上映会」で新作劇場版の公開が発表された。前作の劇場版を手がけた藤森雅也さんが監督を務め、テレビシリーズと同じく亜細亜堂が制作する。テレビシリーズの脚本家で、原作小説の作者でもある阪口和久さんが脚本を担当する。テレビシリーズと同じく高山みなみさんが乱太郎、田中真弓さんがきり丸、一龍斎貞友さんがしんべヱ、関俊彦さんが土井先生をそれぞれ演じる。

 原作者の尼子さんは「皆さま!! お待たせいたしました!! 『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』いよいよ満を持しての登場です。阪口和久先生著『小説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師』はファンの皆さまから『劇場版で見たい!!』というお声がますます高まっていて、『いや、実は、なるのよ、映画に!!』と、どれだけ言いたかったか!! 口がムズムズしていました」とコメント。

 「阪口先生の描く忍者はガチです、真剣です、クソ真面目です。普段は見られない、あの顔この顔が見られます。でも、ご油断召さるな、そこは、あの、“忍たま”の面々です。『真面目に忍者させてなるものか!!』と、勝手に動く、動く……。はたしてこれで忍術学園最大の危機を救う事ができるのか!? 皆さまどうか手に汗握って、時にはおなかを抱えて、忍たまたちの活躍の目撃者となってくださいませ。私も固唾(かたず)をのんで見守ります」と話している。

 乱太郎役の高山さんは「すごい! そしてうれしい! 今年32シリーズ目に入りましたが、そこで3作目の劇場版のお話ですからね。感動です。きり丸、しんべヱや一年は組の仲間と共に、実戦に強いところを見せられたら最高ですね。乱太郎個人では、保健委員として人を助けたり、得意の絵や走りを披露できたらうれしいです。そして、ファンの皆様。長きにわたり応援ありがとうございます。信じる、敬う、友情、勇気……いろいろなことを学ばせていただいている作品です。皆さまの心に響く100%超の劇場版になるよう力を注ぎます。どうぞお楽しみに!」とコメントを寄せている。

 きり丸役の田中さんは「めちゃくちゃ久しぶりの『忍たま乱太郎』の劇場版!! とてもうれしいです♪ それも噂によると、きり丸にとっては兄のような父のような大切な存在の土井先生のお話らしいじゃないですか~? これは、きり丸としても、そうさ~100%勇気~もう頑張るし~かないさ~!!!!!! 頑張りますよ~。ギャグアニメの『忍たま乱太郎』ですが、いろいろな設定資料を見ると奥が深いんですよね~。この劇場版は、きっとその辺りも、忍たまファンを喜ばせてくれるに違いない!!のです。ご期待ください!!」と語っている。

 しんべヱ役の一龍斎さんは「おっ! なんと待ちに待った映画化! ブラボー! 今からどんな作品なのか、ドキドキワクワクがしんべヱのボディーのようにパンパンに膨らんでおります。しんべヱは作品の中でよく食べて、よく寝て……いえいえ、寝てはいられませんよ。乱太郎、きり丸とスクラム組んで元気いっぱい暴れまくってくれることでしょう。忍たまとその仲間たち!?が大スクリーンで縦横無尽に活躍する姿、そしてハートフルな世界観を存分にお楽しみください! 乞う! ご期待!!」と話している。

 土井先生を演じる関さんは「『忍たま乱太郎』劇場版というと、2011年の『忍術学園 全員出動!の段』以来。久々のアニメ劇場版にワクワクしています。しかも今回は、なんとファンの皆さんから絶大な支持を得ているという名作小説の映画化。いつもテレビで見ているお子さんたちのみならず、放送が始まった頃に見ていた、今は大人となった方たちまで、幅広い層の皆さんに楽しんでもらえる作品になると思います。今年の12月は、ぜひファンの皆さんと『忍たま乱太郎』で盛り上がることができたらうれしいです!」と語っている。

 阪口さんは「小説を書いたきっかけは、尼子先生と当時の編集氏が居並ぶ宴席で、私が『小説書いてみたいんですけど』と言い出したことで、お二人はその戯言を快くお引き受けくださいました。今回の映画化で、(原稿が遅れてご迷惑をかけた)お二人に、少しでも恩返しができたのであれば良いのですが。幸いにも良い評判を得たようで、この度、亜細亜堂で藤森監督の手により映像化される運びとなりました。藤森監督は、一体どんな戦闘シーンを作ってくれるのでしょうか。すでに自分の仕事パートは終わり、気分は一般観客。今からワクワクしています」と話している。

 藤森監督は「13年ぶりの乱太郎です。出戻りにとってなかなか手ごわい作品でして、膨大な歴史考証、お約束、キャラ関係を再勉強中です。ただ、今の自分に監督オファーが来た意図を考えますに、けっして過去作と同じようなフィルムを作ってほしいわけではなかろうと。その辺り、存分にアクセルを踏み込んでいく心積もりですので、今までにない忍たま乱太郎、ぜひ楽しみにお待ちください」とコメントを寄せている。

 「忍たま乱太郎」は、尼子さんのマンガ「落第忍者乱太郎」が原作。一流の忍者を目指して忍術学園に入学した忍者のたまごたちが巻き起こすドタバタ劇。原作は、1986年4月に朝日小学生新聞で連載をスタート。2019年10月に約33年の連載に幕を下ろした。テレビアニメは、1993年に放送を開始した。第32シリーズが4月からNHK・Eテレで放送される。

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