森山直太朗:「感謝の方が今は強い」 父親亡くなる直前2カ月間、親子で最期の時間 「徹子の部屋」で

「徹子の部屋」に出演した森山直太朗さん=テレビ朝日提供
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「徹子の部屋」に出演した森山直太朗さん=テレビ朝日提供

 歌手の森山直太朗さんが、3月6日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。昨年12月に肺がんで亡くなった父親への思いや、全国100本ツアーを終えた今の感想を語った。

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 デビュー20周年記念ツアーで、昨年は全国を回り、100本公演を達成した森山さん。「長く険しいツアーでした。コロナのひどい時期もあったし、台風とか天災のリスクもある中で、無事に誰一人脱落者を出すこともなく、中止・延期なくやり遂げることができたのは、スタッフの皆さん、応援してくださる皆さん、自分の努力のおかげかなと思っています」と振り返った。

 母親で、歌手の森山良子さんの言葉が印象に残っている。「大きな舞台もくぐり抜けているから『何が一番思い出に残ってる?』と聞いてみたら、ちょっとだけ考えて『おとといの大宮』って言ったんです。つまり一番近い自分のパフォーマンスが一番よかったと言っていて。裏返すと、完璧なものってないんだなと。だから今日も、明日も歌ってみよう、というモチベーションにつながるのかな」と話した。

 良子さんと父親は、森山さんの幼少期に離婚。父親とは離れて暮らしていたが、5年前の森山さんの結婚後、頻繁に会うようになった。昨年12月に亡くなる前の2カ月間、親子で最期の時間を過ごしたという。

 「たったの2カ月でしたけど、彼も短い時間だったけど10年分生きた、と言っていて。晴れやかに軽やかに旅立っていった」と明かした森山さん。「今は会えない寂しさはつきまといますけど、新しい世界に旅立っていったような祝福と感謝の方が今は強いです」と語る。

 「父もそうですけど、この3年、4年、いろいろな人との別れがありました。でも、それは一つの旅立ちのようなもの。離れるほどにその人の存在が大きくなるというのは、日常を生きているとなかなか気づけなかったりするけど、音楽をやっていると必ずそこにいるような気がして……。まだまだ自分には残されていることがあるから、その人たちの思いも携えながら、自分なりにできることをコツコツやっていきたい」

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