光る君へ:道兼にとって花山天皇とは 自分の承認欲求満たすため利用 玉置玲央は撮影期間中「ずっとごめん」

NHK大河ドラマ「光る君へ」第10回の場面カット (C)NHK
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NHK大河ドラマ「光る君へ」第10回の場面カット (C)NHK

 俳優の吉高由里子さん主演のNHK大河ドラマ光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)の第10回「月夜の陰謀」が、3月10日に放送され、花山天皇(本郷奏多さん)が、道兼(玉置玲央さん)に裏切られ、一人で出家する姿が描かれた。道兼役の玉置さんは「撮影期間中、ずっと『花山天皇ごめん』って(笑い)。俳優・玉置玲央としては思いながらやっていた」と“謝罪”している。

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 第10回では、兼家(段田安則さん)は、道長(柄本佑さん)ら一族を巻き込んで、秘密裏に花山天皇を退位させ、孫の懐仁親王(高木波瑠君)を擁立する計画を推し進める。一方、亡き忯子(井上咲楽さん)のことが忘れられない花山天皇は、そんな計画があるとはつゆ知らず、出家する道を選んでしまう。

 剃髪姿となった花山天皇は、道兼に「次はお前の番だ」と声をかけるも、最初からその気がない道兼は「私はこれにて失礼いたします」と、花山天皇を一人残し、その場を去ろうとする。

 花山天皇は怪訝な顔をし、「お前も出家するのであろう」と問いかけるも、道兼は「おそばにお仕いできて、楽しゅうございました」と頭を下げるのみ。「お前は、朕(ちん)をたばかったのか?」と花山天皇は信じられない様子で、「裏切り者! 戻ってこい!」と道兼に向かって叫ぶが、後の祭りで……と展開した。

 ドラマの公式サイトのコンテンツ「君かたり」で公開された音声コメントで、玉置さんは花山天皇について「自分の私利私欲とか、目的とか、父上(兼家)から言われたこととか、兄弟間での出し抜き合いとか、現代風にいえばマウントの取り合いだったりとかっていうものの、完全に“だし”にしてしまっている」と印象を明かす。

 自分の利益のため、花山天皇を利用したことについては「自分の出世のためでもある」としながらも、「それこそ父上に認められたいとか、兄弟に自分の権威を示したいってことの方が、道兼に関しては強い気がする」と分析。「だから、撮影期間中もずっと『花山天皇ごめん』って(笑い)。俳優・玉置玲央としては思いながらやっていたんですけど。でも完全にやっぱり道兼にとって手段、駒の一つでしかないっていうのが、花山天皇への印象というか……ですよね」と結論づけた。

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