君たちはどう生きるか:アカデミー賞受賞 鈴木P、宮崎駿監督も「心の底から喜んでいました」

「君たちはどう生きるか」の会見に登場したスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー
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「君たちはどう生きるか」の会見に登場したスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー

 「第96回アカデミー賞」の授賞式が米ロサンゼルスのドルビー・シアターで3月11日(日本時間)に開催され、スタジオジブリの宮崎駿監督の劇場版アニメ「君たちはどう生きるか」が、長編アニメーション映画部門賞を受賞した。宮崎監督の作品では、「千と千尋の神隠し」が2003年に日本作品で初めて同賞を受賞しており、約21年ぶり2度目の栄冠となった。同日、スタジオジブリ第1スタジオ(東京都小金井市)で会見が行われ、鈴木敏夫プロデューサーが登場し、受賞の喜びを語った。

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 鈴木プロデューサーは、授賞式を中継で見守っていた。受賞が発表されてからは宮崎監督と電話で喜びを分かち合ったという。鈴木プロデューサーは「宮崎は、『日本男児としてうれしい顔は見せちゃいけない』といいつつ、喜びがこぼれていた。心の底から喜んでいました」と話した。「千と千尋の神隠し」の受賞の際は、「1ドル払うとオスカー象を余分に作ってくれた」と明かし、「今回は3個オスカー像を頼みました。宮崎と自分、海外での会見用です」と笑顔で語った。

 「君たちはどう生きるか」は、2013年公開の「風立ちぬ」以来、約10年ぶりとなる宮崎監督の長編アニメ。宮崎監督が原作、脚本を手掛けた。2022年12月にポスタービジュアルがお披露目されたが、あらすじ、キャスト、主題歌などが事前に明かされないまま、2023年7月14日に公開された。

 俳優の山時聡真さんが主人公・眞人を演じたほか、菅田将暉さん、柴咲コウさん、あいみょんさん、木村佳乃さん、木村拓哉さん、大竹しのぶさん、竹下景子さん、風吹ジュンさん、阿川佐和子さん、滝沢カレンさん、國村隼さん、小林薫さん、火野正平さんが声優として出演した。

 日本を含め約50カ国で公開。北米では2023年12月に2205館で公開され、興行収入が約4598万9600ドルを記録している。3月8日に授賞式が行われた「第47回日本アカデミー賞」で、最優秀アニメーション作品賞に選ばれたことも話題になった。

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