韓国の人気ウェブマンガが原作のテレビアニメ「神之塔 -Tower of God-」の第2期で、声優の内田雄馬さんが主人公・王野成（おうじ・なる）を演じることが分かった。渡部紗弓さんが名家の蓮家出身で、14歳で選別者となった蓮梨花役として出演することも発表された。第1期で主人公・夜を演じた市川太一さんが長髪の男、ジュ・ビオレ・グレイス（ビオレ）を演じるほか、ラヘル役の早見沙織さんも出演する。

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　第2期は原作でも人気のエピソード「王子の帰還」「工房戦」が描かれる。「王子の帰還」は、夜たちが塔の2階で最終試験を終えてから6年後の世界が舞台。選別者にとって狭き門である20階には、何度脱落しても「塔の王になる」と挑戦を続ける男・王野成（おうじ・なる）がいた。莫大な受験料のために借金を抱える王野は、最後のチャンスとして再び試験に挑戦し、圧倒的な強さを持つ謎めいた長髪の男・ビオレと出会うことになる。王野成とビオレが描かれたティザービジュアルも公開された。

　第1期が4月から再放送されることも発表された。TOKYO MXで4月7日から毎週日曜午後11時、BS日テレで4月8日から毎週月曜深夜0時に放送される。

　内田さんは「癖のある登場人物に、塔の頂上への険しい道のり。さまざまな思惑が交差するなか、ひたすら上を目指していく。第2期から参加させていただくので少しドキドキしていた中、あたたかい現場でホッとしたのもつかの間……。作中ではなかなかハードな展開も。毎週、自分を鼓舞して収録に臨んでいます。厳しい世界の中で、己の願いを持って進む彼らの物語をぜひご覧ください」とコメントを寄せている。

　市川さんは「ファンの皆様お待たせいたしました！　第2期ではジュ・ビオレ・グレイスを演じさせていただきます。第1期の収録が約5年前、そして第1期の衝撃のラストから6年がたった世界が今回の舞台。何かご縁を感じますね。夜は？　ラヘルたちはどうなったの！？　ビオレって……！？　その疑問が物語の中で徐々にひもとかれていきます。重い使命を背負わされたビオレが王野たちと出会ってどう変化していくのか……！　工房戦は特に大好きなシナリオなのでとてもワクワクしています！　熱い展開になることをご期待してください！」と話している。

　渡部さんは「蓮梨花は、自分がエリートであることに強い誇りを持っています。そのプライドはストーリーが進むにつれ変化するのですが、この子は（いろいろな意味で）とても不器用さんで……毎話いとしさが増していきます。演じるのがずっと楽しいです。魅力的な原作に、制作スタッフ、キャスト……たくさんの力が合わさり、アニメ『神之塔』第2期が始まります。第1期から続く物語をぜひ楽しみにしていてください、一緒に塔を上りましょう！」と呼びかけた。

　早見さんは「ついに『神之塔』第2期が始まります！　再びアフレコに参加できることをうれしく思います。第1期では怒涛の展開もありましたが……今回はどのように物語が描かれていくのか、ぜひご期待ください。新しく『神之塔』に触れるという方も、第1期の再放送が決定しておりますので、ここから存分に作品をお楽しみいただけるとうれしいです！」と話している。

　3月に東京ビッグサイト（東京都江東区）で開催される「AnimeJapan 2024」の1日目の23日に同作のステージイベントが実施される。市川さん、内田さん、渡部さん、早見さんが登壇する。

　「神之塔」は、SIU（シウ）さんのマンガで、2010年に韓国のNAVER WEBTOONで連載を開始。日本ではLINEマンガで配信されている。星空を追い求める少女ラヘル、一度も太陽を見たことがなかった少年の夜が、「塔の頂上に登れば、何でも欲しいものが手に入る」という神之塔へ向かい、数々の試練に挑戦し、塔に隠された秘密に迫る。

　テレビアニメの第1期が2020年4～6月に放送された。第2期は7月から放送される。