劇場版モノノ怪 唐傘:7月26日公開 女中役に黒沢ともよ、悠木碧、小山茉美 “薬売り”神谷浩史のコメントも

「劇場版モノノ怪 唐傘」の特報第2弾の一場面(c)ツインエンジン
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「劇場版モノノ怪 唐傘」の特報第2弾の一場面(c)ツインエンジン

 2007年にフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送された人気テレビアニメ「モノノ怪」の完全新作劇場版のタイトルが「劇場版モノノ怪 唐傘」となり、7月26日に公開されることが分かった。過去に化猫や座敷童子など数々の怪異と対峙(たいじ)してきた薬売りが唐傘と相対することになる。同作は2023年の公開を予定していたが、公開を延期していた。

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 大奥でキャリアアップを図る新人女中のアサ役の黒沢ともよさん、大奥に夢を求める新人女中のカメ役の悠木碧さん、大奥の頂点に君臨する御年寄(総取締役)の歌山役の小山茉美さんが出演することも発表された。女性の叫び声から始まり、女中のアサ、カメ、歌山を中心に大奥の様子、大奥に渦巻く情念から生まれたモノノ怪に、薬売りが立ち向かう様子が描かれた特報第2弾もYouTubeで公開された。

 薬売り役の神谷浩史さんは「新たな薬売りの声を担当することになりました。世の中に起こる怪異現象と呼ばれるものの原因は人間で、怪異はその手助けをしているだけ……。人間の思いの強さ、恐ろしさを洗練された美しい映像と音楽で存分にお楽しみいただけると思います。劇場という『モノノ怪』を見るためだけの空間にぜひお越しいただき、その全てを体験してくださると幸いです」とコメント。

 黒沢さんは「オーディションで資料をいただいた時、なんとしても携わりたいと強く願った作品でした。念願かなってとてもうれしいです。アサはとても危うくて痛くて堅くてはかなくて、その魅力に、私もこの収録期間ですっかり絡め取られました。劇場版として新たな一歩を踏み出した今回の『モノノ怪』は、テレビシリーズとはまた違う構成で、とても面白かったです。アート作品としてもエンタメ作品としても楽しんでいただけたらうれしいです」と出演を喜んでいる。

 悠木さんは「カメは悪く言えば注意散漫で空気が読めないんですが、よく言うと自分に正直で天真らんまんな子です。そして若くて可愛い。そんな子が女の園、大奥にやってくる波乱をお察しいただけますでしょうか……。鮮やかにアーティスティックに描かれる世界にも対象的に生々しい人間の描写にも何度もドキッとさせられると思います。お楽しみに!」と語っている。

 小山さんは「テレビドラマの中の大奥は“嫉妬の渦巻くドロドロとした女の世界”というイメージが強かったのですが、実は政(まつりごと)の一端を陰で担う2000人の女性官僚機構だったとか。その頂点に君臨する歌山ですよ。うふふ、気持ちよかった~! でも、大変だった~(泣)。あでやかで美しく不思議な日本絵巻。実直に生きた人間の残留思念なの?それとも……あれは?」とコメントを寄せている。

 「モノノ怪」は、2006年にノイタミナで放送された「怪~ayakashi~」の人気エピソード「化猫」のスタッフが再集結して制作されたアニメ。「化猫」に登場した薬売りの男がモノノ怪に立ち向かう怪異譚(たん)が描かれた。スタイリッシュなキャラクターデザインに、和紙のテクスチャーなどCG処理を組み合わせた斬新な映像が話題となった。2020年に実施されたノイタミナ歴代70作品を対象とした投票企画「あなたが選ぶ思い出の3作品」(2005~09年度制作部門)で1位を獲得した。

 劇場版は、2007年放送のテレビアニメ以来、約17年ぶりの新作アニメ。テレビアニメに続き、中村健治さんが監督を務め、EOTAが制作する。女たちの情念が渦巻く大奥を舞台に、薬売りが“モノノ怪”の正体を追うことになる。

 第1弾ムビチケカード型前売り券が3月22日に発売される。特典として和紙風クリアファイルが付く。

 ◇スタッフ(敬称略)

 監督:中村健治▽キャラクターデザイン:永田狐子▽アニメーションキャラデザイン・総作画監督:高橋裕一▽美術設定:上遠野洋一▽美術監督:倉本章、斎藤陽子▽色彩設計:辻田邦夫▽ビジュアルディレクター:泉津井陽一▽3D監督:白井賢一▽編集:西山茂▽音響監督:長崎行男▽音楽:岩崎琢▽プロデューサー:佐藤公章、須藤雄樹▽企画プロデュース:山本幸治▽配給:ツインエンジン ギグリーボックス▽制作:ツインエンジンEOTA

 ◇キャスト(敬称略)

 薬売り:神谷浩史▽アサ:黒沢ともよ▽カメ▽悠木碧▽歌山:小山茉美

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