水曜日のダウンタウン
決まり衣装芸人、M-1予選前日のロケで衣装が汚れるくだりが発生したらさすがに躊躇しちゃう説 ほか
11月13日(水)放送分
TBS系のニュース番組「Nスタ」(月~金曜午後3時49分※一部地域を除く)でキャスターを務める、同局の井上貴博アナウンサーとタレントのホラン千秋さん。2017年の番組スタート以来、4月で8年目を迎える2人。時に丁々発止のやりとりも飛び交うコンビぶりは視聴者から好意的に受け止められている。いいコンビかという質問にも、井上さんは「いいコンビだとは思わないけど言われるのはありがたい」、ホランさんは「わかり合えないことをわかり合えていて、お互いを尊重しつつも忖度せず正直に自分を出せる」と息の合った回答が返ってくるほどだ。井上アナとホランさんに初対面の印象やその後の変化、お互いの尊敬できる点、今後への意気込みを聞いた。
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井上アナ 番組スタート前に会議室でスタッフも含めた話し合いをしたとき、10分くらいの尺でシミュレーションする流れになったのですが、お互い負けたくなくて30分くらい被せ合い続けたのは思い出深い。スタッフが引いていたのも忘れられません。何の理由もないのに最初は完全に“ファイティングポーズ”で、お互い様ですけど勝ち気で「絶対負けないぞ」みたいな雰囲気が面白い第一印象でした。映像を撮っておけばよかった(笑い)。
ホランさん 別に敵視する必要はないのに、まるで殴り合っているような空気感があって。なぜかお互い譲らずキバむき出しでしたね(笑い)。その後、いろいろ話していく中で信頼できる人だなと感じ、番組スタートまでには“殴り合い”は無事終わりました。
ホランさん 存在感と安心感と安定感という部分で、みんなを支えながら引っ張っていけるところ。井上さんは自分で言葉を紡げる方で、原稿が1枚もなくてもむしろその方が燃えるぐらいの熱いハートの持ち主なんですよ。自分の言葉でいろんな角度から物事を伝えて、人の言葉も吸い上げてまとめる。そんな人をほかに見たことがないのですごいなと思います。
井上アナ ある意味、原稿通りや台本通りが当たり前の世界で、ここまで度外視してやっている番組は少ないと思います。自分の言葉でしゃべるのは相当な難しさと怖さがある中、乗っかって突き抜けてやってくださっているのは尊敬します。どのジャンルでも求められているもの以上を結果として残せているのはすごいですね。どの分野でもこれだけアジャストできるすごい人という印象は変わっていないし、ずっと信頼を寄せています。
ホラン 井上さんは人の分まで責任を取ることを普通にさらっとできる人。ニクいですよね(笑い)。入れ替わりはあるものの、常にいいメンバーに恵まれてきましたし、私だけではなく全員が井上さんを信頼していると思います。最終的には井上さんが何とかしてくれると信じているから乗っかれている部分はあります。
井上アナ こういう流れがあるのだなと感じつつ、意識としてフリーになれるぐらいの商品価値を個人で上げていかないとダメだと大前提では思っています。個人的には局アナの地位向上を目指したい考えもあるし、あまのじゃくな性格もあるので、今は局で頑張りたい思いが強くなっています。中にいないと変えられないこともあるし、中にいるからできることがまだまだある。局アナとしてできることをやっていきたい思いでいます。いつ気が変わるかわかりませんけど(笑い)。
井上アナ フリーになったことや他局でやらせていただいたことがないので比較はできませんが、すべてのものに首を突っ込めること。一つの番組を作り上げる上で、報道局を含めてシステムから首を突っ込んで変えられるし、局員同士だからこそ遠慮がなくできることです。そこに面白みを感じますし、ちょっと気持ち悪いけど会社のことが好きでテレビのことが好きになってしまったのもあります。青臭いですけど、テレビ報道に向く視線が厳しい今だからこそ変えたいと思うし、変えられると思っています。それは局にいないとできないとは感じます。
井上アナ そうですね(笑い)。違う職業にも興味はあります。
ホランさん 私はタレントなので、会社に物理的にデスクや席を用意していただき続けることは帯番組でなければないことです。タレントが関われる仕事の中で、大変貴重な一席をお借りしていると思いますし、信頼や関係性を継続的に築き続けさせてもらえるのは幸運な環境にいるなと思います。いいチームとはこういうことかと日々、実感させてくれる番組です。
ホランさん どの番組もそれぞれ特別ですけれど、関わっている年数も一番長い番組ですし、費やしている時間も一番長いと思うので、それは間違いなくそうだと思います。
井上アナ 夕方は“耳視聴”される方も多くて「理由がないけど何かいい」が問われる時間帯で、どこか曖昧さがあるからこその難しさと面白さがあります。今は他局との争いよりも「テレビを見ていただきたい」という思いが強いです。テレビ報道を内側から変えたいし、結果として夕方の時間帯すべてが盛り上がればありがたい。僕自身、テレビ局に入っていなかったら今テレビを見ていないかもしれません。それでもテレビを付けてくださっている方に対して付加価値を本気で追求して、良い意味でニュース番組らしくない番組を目指したいです。
ホランさん ニュースは起きた事実に対して、記者の方が取材してくださった情報をお伝えするという点では、どの番組もある程度同じかもしれません。大きく変わるのは出ている人が違うことで、伝え方や会話表現に個性が出てきます。自分たちが何をすべきかを意識し、それをどう表現できるだろうかと試行錯誤しながら、出演している仲間の魅力がどうすれば伝わるかを考える。基本を大事に引き続きやっていきたいです。(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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2024年11月15日 01:00時点
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