趣里さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(月~土曜午前8時ほか)の第25週「ズキズキするわ」(第117~121回)が3月18~22日に放送された。同週の放送をSNSで盛り上がったコメントなどで振り返る。
ウナギノボリ
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「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」や「買物ブギー」などの名曲を歌った戦後の大スター、笠置シヅ子(1914~85年)が主人公のモデル。激動の時代、ひたむきに歌と踊りに向き合い続けた歌手の波瀾(はらん)万丈の物語。原作はなく、登場人物名や団体名などは一部改称し、フィクションとして描く。
第117回は、年末の歌番組「第7回オールスター男女歌合戦」の打ち合わせのため、スズ子(趣里さん)とタケシ(三浦りょう太さん)が丸の内テレビを訪れると、偶然、居合わせた股野義夫(森永悠希さん)から声をかけられる。股野は大阪の梅丸少女歌劇団(USK)のピアニストだった人物で、会うのは股野の妻、大和礼子(蒼井優さん)の葬儀以来、18、9年ぶりだった。そこへ「お父さん」とやってきたのが水城アユミ(吉柳=きりゅう=咲良さん)で、股野は「今な、娘のマネジャーやってるんや」と話した。
この展開にSNSでは、「えーーーーということは大和礼子さんの娘?」「えーーっ!! あの赤ちゃんがアユミちゃん!」「あーあの時の赤ん坊か!!」「水城アユミは大和さんの娘。とんでもない因縁」「たしかに蒼井優の雰囲気に似てる」と次々に驚きの声が上がった。
第118回は、スズ子は股野と喫茶店で会い、「年末の『オールスター男女歌合戦』で、アユミに君の歌(『ラッパと娘』)を歌わせてもらわれへんやろか」と切り出される。そこにアユミもやって来て、「福来先生、どうかお願いできないでしょうか。『ラッパと娘』は私が歌手を本気で目指すきっかけになった歌なんです」「年末の『男女歌合戦』は私にとって初めての大舞台です。だから、どうしても思い入れのある歌が歌いたいんです」と直談判。スズ子は「羽鳥先生(草なぎ剛さん)に聞いてみんことには何とも……」と困惑する。
SNSでは、「『ラッパと娘』は特別すぎる。スズ子にとっても、私たち聴衆にとっても」「スズ子を尊敬というより挑戦してるようにしか見えないんだが」「初めての大舞台ならそれこそ自分の持ち歌で勝負するべき」「大和さんの娘であってもちょっと……抵抗が……」といった声が上がっていた。
第119回は、アユミから「ラッパと娘」を歌わせてほしいと頼まれたスズ子。雑誌の記事に書かれてしまい、スズ子は、羽鳥善一に相談に行く。しかし、羽鳥は、そんな大事なことを軽く言わないでほしいと、厳しい言葉を投げかける。
悩んだスズ子はりつ子を喫茶店に呼び出し相談。するとりつ子は「あなた羽鳥先生に甘えてるだけじゃない」とぴしゃり。りつ子から「あなたは水城アユミと同じステージに立って、比べられるのが怖いだけじゃない」「何逃げてんのよ。肉体の衰えなんかよりそっちの方が、100倍みっともないわよ」とふっかけられると、スズ子は「もっと、もっと言うてください。茨田さんにボロカス言われているうちに、わて、なんやワクワクした気分になってきてしまいましたわ」と笑顔になり、店を飛び出して行った。
この展開に、SNSでは「りつ子、いいぞもっと言え!」「スカッとした!」「さすがりつ子さん! カッコいいな」「初心を思い出させるりつ子さんの叱咤!」「茨田りつ子によるボロカスセラピー」「背中を押してくれているんだな……」といったコメントが上がった。
第120回は、スズ子はアユミが「ラッパと娘」を歌うことを許可してほしいと羽鳥に懇願。羽鳥もスズ子に同意し、スズ子は娘・愛子(このかちゃん)への思いを歌った「ヘイヘイブギー」で、歌合戦に臨む決意を固めた。この話をプロデューサーの代々木(遠山俊也さん)に話すと、驚いた様子だったが、スズ子は「ワテが水城さんにぜひ『ラッパと娘』を歌ってもらいたい思たんです」といい、「水城さんが『ラッパと娘』、ワテは……『ヘイヘイブギー』でどうでっしゃろ」と提案する。
すると、そこにディレクターの沼袋勉(中村倫也さん)がやって来て、「いいよ、いいよ! 福来ちゃんがそれでオッケーならこっちとしては願ったりかなったりでさ。ぜひそれでいかせてよ! ねえ、代々木ちゃん!」と孫の手を片手に大興奮。「盛り上がるなんてもんじゃないよ! こっちはそれを狙ってんだ」と爆笑した。スズ子が「勉さんが一番の悪人ですわ」と冗談っぽく言うと、沼袋は「そうだよ、俺は悪いよ。でもさ、この業界は悪いやつが必要なのよ」と答えた。
沼袋は第117回(3月18日放送)でサプライズ登場し、同回が2度目の登場。ハイテンションな“クセ強”キャラに、SNSでは「沼袋勉劇場」「朝から濃い。たまらん」「うさん臭い中村倫也クセになる」「一瞬の出演で残す存在感やば~」「パアッと明るい雰囲気に」「一度だけのサプライズ出演じゃなくて良かった」といった声が上がっていた。
第121回は、昭和31(1956)年、大みそかの「オールスター男女歌合戦」のステージシーンが描かれた。アユミは「ラッパと娘」をパワフルに歌い上げ、気迫あるパフォーマンスを披露。その様子を舞台袖から眺めていたスズ子が楽屋へ戻ると、茨田りつ子(菊地凛子さん)が待っていて「あなたの様子を見に来てあげたのよ。水城アユミにおじけづいてやしないかって」と声を掛ける。スズ子はアユミの才能をたたえ、「茨田さん聴いとってくださいね。ワテ、もう……爆発しそうや」と言い残し、ステージへ向かった。
スズ子は、コール&レスポンスを交えながら「ヘイヘイブギー」を熱唱。はじける笑顔と堂々とした立ち振る舞いで、観客を巻き込みながら会場全体を盛り上げていく。スズ子の圧巻のパフォーマンスに、アユミもぼう然と立ち尽くしていた。
「ヘイヘイブギー」のステージに、SNSでは「趣里、渾身(こんしん)の歌唱」「見る人すべてを笑顔にするスズ子! ブラボー!!」「なんて素晴らしいんだろう。まさに集大成」「良すぎて泣けた。場を支配する圧倒的人間力」「さすがの貫禄と華やかさだった」など、称賛の声が多数上がった。
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