木梨憲武:「全員ピースになるのが目標」 「木に梨はなる」イベントは豪華キャストに“直電”でキャスティング

木梨憲武さん=WOWOW提供
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木梨憲武さん=WOWOW提供

 4月からWOWOWで放送された、お笑いコンビ「とんねるず」の木梨憲武さんのアート番組「木に梨はなる ~みんなのアート~」のイベント「木に梨はなる 真夏の大収穫祭2024 ~みんなのアートミュージック~」が、TOKYO DOME CITY HALL(東京都文京区)で7月14、15日に開催される。「自分も色を付けたいなとか思うくらいのミックスができたら成功。やってみないとわからないけど楽しそうでしょう」と話す木梨さんにイベントについて聞いた。

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 「木に梨はなる ~みんなのアート~」は、「みんなのアート」をテーマに、誰もが楽しめるアートの素晴らしさを⽊梨さんの⽬線で伝えるとともに、さまざまな出会いからインスパイアされた作品やコラボレーションした作品をクリエートしていく番組。番組発となるイベントでは、多彩なジャンルのプロたちを “筆”とし、そのパフォーマンスを通してアートを生み出していく。

  “お笑いの筆”として番組から引き続きの出演となるカンニング竹山さんや、オラキオさん、クロちゃん、コカドケンタロウさんらが7月14、15の両日登場。“音楽の筆”として新浜レオンさん、LDH史上最大のオーディションで、木梨さんも番組MCを務めた「iCON Z ~Dreams For Children~」から誕生した「LIL LEAGUE」の出演(ともに7月15日出演)が発表。

 “スポーツの筆”として、城彰二さん(7月14日出演)、大久保嘉人さん(7月15日出演)、“ダンスの筆”として世界的ハウスダンサーのMiyuさんが7月14、15の両日出演する。

 ◇ゲスト出演者には自ら電話オファー

 イベント開催の経緯を、木梨さんは「(番組を始めるときに)WOWOWさんから『ライブやりましょう』というのがあって。俺もそんなミックスしたことがなかったので、やろうとなり、そこに向かっていろんな人にお話ししてみようとなった」と明かす。

 内容について聞くと、「音楽とアート、笑いと音楽とアート、スポーツとアートが結びつかないかなとか、実験的というか」と切り出し、「歌手の人は歌ってもらうのですが、そこにアートとして参加してもらう人もいる。自分で言っていてなんだけど(出演する)みんなはきっと意味わからないと思う(笑い)。何がどうなのかわからないままOKしていただいていることには感謝しかない」と話す。

 続けて、「詩や音楽で感動したり、笑いの中でそこに作品ができていき(形として)残るものがある。ジャンル、方式、演出、パフォーマンスも含めて、いくつか作品ができていくのだろうなというのが現状です」と現時点での方向性を語る。

 「例えばサッカーボールに色付けてキャンパスに向かって一発蹴ってもらっただけでも一つの作品になるし、世の中に一つしかない。そこに後から手を加えるのか、そのままなのかはきっとその作品を見て、後からみんなで決めようかなと思っています」

 ゲスト情報は段階的に発表されていくが、 木梨さんの口からは出演者として宇崎竜童さん、長州力さんの名前も飛び出したほか、ドラマで共演した人気俳優たちにも直接オファーしているという。

 自ら“直電”もしているという木梨さん。取材中にも突然「電話してみましょう」と交流のあるベテラン俳優に電話をかけて、「スケジュールを調べて連絡を返してください」と留守電にメッセージを録音。「こういう交渉の仕方。こうやって決めていくのが好き」と楽しそうに笑う。

 ◇イベントは“実験ライブ”「やったことがないのでやりたい」

 木梨さんのアートの原体験を聞くと、「アートとして捉えてはいないけど」と前置きしつつ、「小学校のときに教科書やノートにマンガを描いたり、4コママンガを描いてみようとか先生の似顔絵を描いてみようとか、色付けてみようとか、そういうところかな」と答えが返ってきた。

 また多くの分野での表現の取り組みへの原動力を「何年先にこうしようとかはまるっきりなくて。今日起きたことが形になるか。やることによっては準備もあるけど、そのリズムが最近早くなってきている。だからこれが終わると今度こっち、今度こっちという具合。面白いですよ」と語る。

 当日に向けて、「どのくらいの絵の具の量で、どのくらい水で薄めた方がいいのか。ゆるい方がいいのか、多少ボテボテの方がいいのか。ミュージシャンの人には太鼓の上にどのくらいで跳ねるのかとか、明かりをどうしたらお客さんに届くように見てもらえるのかとかなど何度もテストしている」といい、「いくつの作品ができるのかも楽しみな現場」と声を弾ませる。

 また開催までの“課題”として、「あるミュージシャンの後ろで踊らせてもらうと思っているけど、作品に結びつける上で歌手の方が絵の具でぐちゃぐちゃになってくれるのか。白の衣装にしてくれるのかなどは本人と事務所との兼ね合い(笑い)。1カ月くらいあるので、どこまでやってくれるか。どこまで楽しめるか。どのぐらいが頃合い良いのか。探しています」とユーモアを交えて話す。

 「どっかにアートという意識を持ちつつ、音楽を聴いて喜んでもらう。そこにダンスやパフォーマンス、デジタルやアナログなものが入り乱れたり、スポーツ選手やお笑いの人たちが張り切ってくれたり、本当に実験ライブ。やったことがないのでやりたい。お客さんも含めて全員ピースになるというのが目標です」(取材・文:遠藤政樹)

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