宇宙戦艦ヤマト:「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」“幻のスコア”発見 10月6日に初演 

「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」が初演されることが発表された
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「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」が初演されることが発表された

 故・宮川泰さんが作曲した「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」が、テレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の放送50周年記念日の10月6日、ギャラクシティ 西新井文化ホール(東京都足立区)で初演されることが分かった。紛失していた“幻のスコア(楽譜)”の初稿が発見され、初演されることになった。

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 「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」は、1974年に放送されたテレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の劇伴音楽を基に、作曲者の宮川泰さんがフルオーケストラにアレンジしたもので、レコードが大ヒットした。スコアが紛失してしまったことから、これまで演奏されてこなかったが、宮川泰さん自身が10分程度に大幅に縮小した「組曲 宇宙戦艦ヤマト」や、交響組曲からの数曲は演奏されたことはあった。

 おーけすとら・ぴとれ座の座長、指揮者の池田開渡さんが「交響組曲 宇宙戦艦ヤマトを演奏したい!」という強い思いで、宮川泰さんの実子で作曲家の宮川彬良さんに直訴したところ、失われたはずのスコアの初稿が発見されたといい、宮川彬良さんの監修によって、スコアが完全再現された。池田開渡さんの指揮、おーけすとら・ぴとれ座などの演奏によって初演されることになった。

 森雪役の声優の麻上洋子さん(講談師・一龍斎春水さん)は「宇宙戦艦ヤマトは、私の声優キャリアの中でとても大切な作品です。これほど音楽を大切に作り上げていた作品は、当時ほかの番組にはない姿勢だったと思います。宮川先生とはお話しする機会はありませんでしたが、ひょうひょうとしたいつも楽しげなご様子は遠くながら拝見したことがあり、ヤマトの音楽の源をのぞかせていただいたようでした。さまざまな宇宙空間でのシーンに、ある時は優しく、ある時はドキドキ、また荘厳重厚な響きに想像を広げて感動していました。声優は音楽と出会うのはせりふを収録した後、放送される時。でも、ニッポン放送のラジオドラマの時だけは、効果音や音楽を共に楽しみ、さらにイメージを膨らませて演じることができました。うれしく懐かしい思い出です」とコメントを寄せている。

 ◇ミュージシャン(敬称略)

 音楽監修:宮川彬良▽指揮:池田開渡▽管弦楽:おーけすとら・ぴとれ座▽スキャット:ゆうき▽ギター:江森孝之▽ベース::塩田哲嗣▽ドラム:勘座光▽ピアノ:宮川大典▽合唱:ぴとれ座合唱団

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