中村悠一：「逃げ上手の若君」　諏訪頼重の“曖昧さ”を表現

　「魔人探偵脳噛ネウロ」「暗殺教室」で知られる松井優征さんのマンガが原作のテレビアニメ「逃げ上手の若君」のプレミア上映会が6月23日、作品のゆかりの地・鶴岡八幡宮（神奈川県鎌倉市）で開催され、北条時行役の結川あさきさん、雫役の矢野妃菜喜さん、諏訪頼重役の中村悠一さんらが登場した。中村さんは自身が演じる諏訪頼重について「いい加減なところといい加減じゃないところ、いい加減じゃなさそうでいい加減なところ……と曖昧な部分を見せていかなければいけない。どういう案配でやるか？と考えました」と語った。

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　中村さんは収録を進める中で「どんどん彼の個性、人間性を知って、演じていった」といい、“ある意味で北条時行の父親のような存在である”というディレクションがあったことも明かした。上映会には、山崎雄太監督、アニメを手掛けるCloverWorksの梅原翔太プロデューサーも登場した。

　同作は、“天下一逃げ上手な少年武将”北条時行の流浪と潜伏、逆襲を史実を基に描く“逃亡譚（たん）”。1333年、突然の謀反によって鎌倉幕府が滅亡し、幕府の後継となるはずだった少年・北条時行が、信濃国の神官・諏訪頼重にいざなわれ、逃げて英雄になる道を歩み始める。「暗殺教室」以来、約5年ぶりの松井さんの新連載として2021年1月に「週刊少年ジャンプ」（集英社）でスタートした。アニメは、山崎雄太さんが監督を務め、CloverWorksが制作する。7月6日からTOKYO MXほか30局で順次放送される。