「さくらん」「ハッピーマニア」などで知られる安野モヨコさんのマンガ「働きマン」(講談社)の約17年ぶりの新刊となるコミックス第5巻が、6月27日に発売された。安野さんの画業35周年を記念し、「働きマン」の新刊と「安野モヨコ選集 さくらん」(小学館クリエイティブ)が同時発売された。
ウナギノボリ
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「働きマン」は、「モーニング」(講談社)で2004年に連載を開始したマンガ。週刊「JIDAI」の編集者・松方弘子と彼女のまわりで働くさまざまな人たちの視線を通して、「働くとは何か」に悩みながら人生に向き合っていく姿が描かれている。2006年10月にはテレビアニメ化され、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送された。2007年10月に日本テレビで俳優の菅野美穂さん主演でドラマ化された。累計発行部数は約330万部。最新5巻は、コミックス未収録のエピソードも掲載されている。最新刊発売を記念し、既刊コミックス全巻が重版された。
「さくらん」は、「イブニング」(講談社)で2001~03年に連載され、過酷な環境に身を置く花魁(おいらん)の生きることへの強い執着が描かれた。土屋アンナさん主演の映画が2007年に公開されたことも話題になった。
「安野モヨコ選集 さくらん」は、2005年に「イブニング」(講談社)に掲載された“幻の第二章”(計3話・計67ページ)を初めてコミックスに完全収録。安野さんが描き、セレクトした江戸の美人画も巻末に掲載されている。初回特典として、クリアカードが封入される。
安野さんは、高校3年生でマンガ家デビュー。代表作に「ハッピー・マニア」(祥伝社)や「働きマン」(講談社)などがある。「なかよし」(講談社)で連載したファンタジーマンガ「シュガシュガルーン」で、第29回講談社漫画賞を受賞。「鼻下長紳士回顧録」(祥伝社)で、第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した。現在は「FEEL YOUNG」(祥伝社)で「後ハッピーマニア」を連載中。
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