インタビュー（1）の続き。オーバーラップ文庫（オーバーラップ）のライトノベルが原作のテレビアニメ「ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで」がTBSで7月4日から放送される。原作は篠崎芳さん作、KWKMさんイラストのライトノベル。クラスメートと共に異世界に召喚され、一人だけ女神に廃棄された主人公・三森灯河が、“状態異常スキル”のみを駆使して復讐（ふくしゅう）を目的に生き抜く姿を描く。三森灯河役の鈴木崚汰さん、美しいハイエルフで、とある理由で姿を変えて逃亡していたところ、灯河と出会うセラス・アシュレイン役の宮下早紀さんに、収録の裏側を聞いた。

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　◇豪華な先輩が強敵を

　－－収録の様子は？

　鈴木さん　多くて4、5人の別録（と）りでしたが、少なくとも2人は必ず一緒に録れるようにしていただきました。最初は宮下さんとはほとんどしゃべっていなかったですよね？

　宮下さん　お姉さん感を出さなきゃいけないキャラクターですし、楽しくお話したかったのですけど、収録以外で楽しく過ごしてしまうと演じられないかもしれないと思って、かなりおとなしくしていました。

　鈴木さん　役としてそうしていたんですね。ちょっと安心しました（笑い）。初めて共演させていただく方も多かったので、僕も猫をかぶって、静かにしていました。

　宮下さん　ヴィシス役の小清水亜美さんや、皆さんが盛り上げてくださっていましたよね。諸先輩方に引っ張っていただきました。

　鈴木さん　技術的なアドバイスもしていただいたり、うれしかったです。

　宮下さん　勇気を振り絞って「どうしたらそんなにキレイな呼吸ができるんですか？」と聞いたら、すごく優しく教えていただけたことがうれしかったです。

　鈴木さん　優しかったですね。豪華な先輩が強敵を演じているのですが、一撃で倒されてしまう（笑い）。僕としてはもう少し一緒にやりたかったんですけど。

　－－鈴木さんと宮下さんはこれまで共演は？

　鈴木さん　今回が初めてでした。宮下さんはすごいんです。心が折れないんです。僕らは一つのせりふにてこずることがあるのですが「はい！」と何度も挑んでいく姿が、セラスの真っすぐさにもつながっていると感じていました。パッションのところからキャラクターを作っていることがすごく伝わってきました。

　宮下さん　ありがとうございます。鈴木さんはディレクションがあると、パッとキレイに変えることができるんです。私にはなかなか難しいことなので、尊敬しています。

　－－キャリアはどちらが長い？

　鈴木さん　先日知ったけど同期なんですね。

　宮下さん　びっくりしたんですけど。収録の後に知ったんです。

　鈴木さん　同期はすごい人ばかりですし、頑張らないといけないですね。収録では意識していなかったけど、後輩感を出していたので、後輩だと思い込んでいたのですが。

　－－先輩っぽく偉そうにしていた？

　鈴木さん　していないですよ！

　◇最近の“ハズレ”

　－－タイトルにちなんだ質問です。最近“ハズレ”と感じたことは？

　鈴木さん　好きな作品の一番くじのダブルチャンスが“ハズレ”ました。すごくほしかったのですが、うまくいかないですね……。

　宮下さん　鞄の中でペットボトルのキャップが“ハズレ”てしまったことがありました。電車に乗っていて、前に座っていた方に『服がびしょびしょですよ』と指摘されて、気付いたんです。2口くらいしか飲んでいなかったペットボトルが8割くらいなくなっていて、服がびしょびしょになっていたんです。分厚い服を着ていたので、服が吸収してくれて、周りの方に迷惑をおかけしたわけではないんですけど、服がグレーだったんです。

　鈴木さん　目立つ！　周りの人に迷惑をかけなくて……というところがいい人ですよね。

　宮下さん　でも、恥ずかしかったですね……。

　－－異世界召喚されたら何をしたい？

　宮下さん　この作品の世界に行けたら、能力分析をやってみたいです！　金色龍鳴波（ドラゴニックバスター）を撃ちたい！　自分は大丈夫だと思っていたら、ハズレ枠になるかもしれませんが（笑い）。

　鈴木さん　このまま召喚されたらどうやって生きるんだろう？　何か能力があったらいいのですが……。ただ、ゲームみたいにモンスターと戦ったり、ダンジョンを探検したりしてみたいです。

　－－最後に放送を楽しみにしている人に向けてメッセージをお願いします。

　鈴木さん　最弱の能力の灯河がこの世界をどうやって蹂躙（じゅうりん）していくのかがキーポイントになってきます。復讐にたぎる灯河の全てを楽しみにしていてください！

　宮下さん　セラスの優しさ、揺れ動く恋心などの癒やしもあります。復讐だけではなくいろいろなところを楽しんでいただけたらうれしいです。楽しみにしていてください！