解説:「光る君へ」“水色薄衣”の和泉式部 セーラームーンファン反応のワケ 泉里香の大河デビューをどう見た

大河ドラマ「光る君へ」であかね/和泉式部を演じる泉里香さん (C)NHK(C)NHK
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大河ドラマ「光る君へ」であかね/和泉式部を演じる泉里香さん (C)NHK(C)NHK

 吉高由里子さんが主演を務めるNHK大河ドラマ光る君へ」。8月4日に放送された第30回「つながる言の葉」では、俳優でモデルの泉里香さんがあかね/和泉式部役で初登場した。以前「大河ドラマには初めて出演させていただきます。憧れであり目標でもあったので、お話を聞いたときのドキドキは忘れられません」と話していた泉さんの大河デビューを、ドラマファンはどう見たのか? SNSの声と共に紹介する。

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 ◇同じ“泉”の文字が入る和泉式部にご縁を感じ

 泉さん演じるあかね/和泉式部は「和泉式部日記」の作者。まひろ(紫式部、吉高さん)とは、四条宮の和歌を学ぶ会で知り合う。親王二人に愛された、恋多き華やかな女性であり、和歌には突出した才能を持つ。やがて彰子(見上愛さん)の女房となる。

 泉さんは、先月の出演発表の際に「とてもうれしい気持ちと同時に、重圧と緊張感が走り、身を引き締めながら挑みました。本名と同じ“泉”の文字が入る和泉式部にご縁を感じながら、これからも精いっぱい演じさせていただきます」とコメント。

 「多くの男性を魅了したといわれる和泉式部は恋多き女性のイメージですが、大石(静)先生が描かれる脚本では、当時としては珍しく前衛的な人物像だったのではないかと新しい気付きが得られます。愛らしいだけではない、多彩な魅力を持つ和泉式部を表現できるように精いっぱいつとめたいと思います」と意気込んでいた。

 ◇「いっそのこと何もかも脱いでしまいたい」と奔放な発言

 初登場となった第30回では、まひろの夫・宣孝(佐々木蔵之介さん)の死から3年後を舞台に描かれた。

 まひろは、四条宮の女房たちに和歌を教えながら自作の物語を披露し、都中で話題になっていた。ある日のこと、公任(町田啓太さん)の妻・敏子(柳生みゆさん)主宰の“和歌を学ぶ会”で、まひろが和歌の解説をしているところに色香を振りまきながらやってきたのがあかねだった。

 あかねは「先生は歌を詠むとき、そんなに難しいことをお考えなんですかぁ?」と“カットイン”し、「私は、思ったことをそのまま歌にしているだけですけれど」と笑みを浮かべると、ナレーションで「こちらは、後に和泉式部と呼ばれる歌人である」とあかねを紹介。続けてあかねは、蝉(セミ)の声に耳を澄ませ「声聞けば あつさぞまさる 蝉の羽(は)の 薄き衣は みに着たれども」と歌を詠み、「蝉の声を聞くと、暑っ苦しさが増して、嫌になってしまいますわね」と自分が着ている“スケスケの単衣”を女房たちに勧めた。

 そんなあかねに敏子は眉をひそめるが、あかねは暑さを理由に「いっそのこと何もかも脱いでしまいたいぐらい」「みんなで脱げば恥ずかしくありませんわよ」と奔放な発言。さらに現在の交際相手の敦道親王にもらった「枕草子」をまひろに見せると、自分はそれほど面白いとは思わなかったと明かし、「先生(まひろ)の『カササギ語り』のほうがはるかにおもしろうございますよ」と伝えた。

 ◇SNSの声 水色はセーラーマーキュリーのカラー?

 あかね/和泉式部のキャラクターがよく伝わる登場シーンに対して、SNSでは「平安のスキャンダルクイーン降臨」「平安のスキャンダル歌人、和泉式部キター!」などと視聴者は反応。水色の薄衣姿の泉さんに対しては、実写ドラマ「セーラームーン」の役柄を引き合いに「セーラーマーキュリーのカラーじゃん!」「和泉式部が水色の戦闘服なのは中の人がセーラーマーキュリーだからか?」「泉里香さんがセーラームーンで演じたセーラーマーキュリーのブルーでビックリ!」との声も上がった。

 その後もあかねの“恋愛体質”が露呈する場面があり、親王に自分の気持ちを疑われた際には悲しみつつも、まひろの前で「私の心は親王様しかいないと言っているのに」と口にし、「私だって、親王様に負けないくらい親王様が好き」と宣言。まひろも、そんなあかねに魅力を感じ「誰の目もはばかることなく、恋に身を焦がされるのは、素晴らしいこと」と受け止めた。

 ここでも「恋愛体質、あかねちゃん」「スキャンダルが服を着て歩くみたいな人だなwww和泉式部ww」と言った感想に加え、「泉里香式部かわいすぎてキュンです」「泉里香様眼福だったな」「 和泉式部(泉里香さん)に一目惚れしたことを謹んで報告させていただきます」とのコメントも視聴者から寄せられた。

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