解説:「量産型リコ」でも話題の巨大ガンプラ デンドロビウムとは?

「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」のデンドロビウムのガンプラ「HGUC 1/144 ガンダムGP03 デンドロビウム」
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「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」のデンドロビウムのガンプラ「HGUC 1/144 ガンダムGP03 デンドロビウム」

 アイドルグループ「乃木坂46」の与田祐希さんが主演を務める連続ドラマ「量産型リコ -最後のプラモ女子の人生組み立て記-」(テレビ東京系、木曜深夜0時半)の最終話に、ガンプラ(プラモデル)「HGUC 1/144 ガンダムGP03 デンドロビウム」(バンダイスピリッツ)が登場することが話題になっている。アニメ「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」に登場するデンドロビウムの巨大なガンプラなのだが、そもそもデンドロビウムとは?

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 ◇最強の機動兵器 巨大な武器庫

 「0083」は、1991~92年に発表されたOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)。“最強の機動兵器”デンドロビウムは、ガンダム試作3号機のコードネームで、ガンダム開発計画によって試作された実験用ガンダムタイプMS(モビルスーツ)搭載のMA(モビルアーマー)。MSユニットのステイメンとMA形のアームド・ベース・オーキスによって構成される。オーキスは巨大な武器庫となっていて、膨大なプロペラントによる機動力、強大なビーム砲、巨大なクローアーム、大型ビームサーベル、通常のビーム兵器を無効化するIフィールド・ジェネレータなどを装備する。

 全長約140メートルと超巨大だ。「機動戦士ガンダム」に登場するビグ・ザムの全高が約59.6メートルなので、比較すると大きさが分かりやすいかもしれない。劇中では、ノイエ・ジールと一騎討ちを繰り広げ、ソーラ・システムIIの光を受け、アームドベース・オーキス部が大破した。

 「0083」が発表されたのは30年以上前で、当時はあまりにも奇抜に見えたのか、「そもそもこれはガンダムなのか?」という声もあった。「0083」は、今見ても驚かされるような“圧倒的な作画”が魅力で、最初は戸惑ったとしても、劇中のデンドロビウムの大活躍を見て「格好いい……」と魅了された人が多かったことを記憶している。

 ◇鉄板が! わがままな美女に振り回される

 「HGUC 1/144 ガンダムGP03 デンドロビウム」は、2002年に発売されたガンプラで、2023年に実施された投票企画「HGUC決戦投票2023 受注生産特別企画」で1位に選ばれるなど根強い人気を誇る。144分の1サイズではあるが、そもそも全長約140メートルの機体ということもあって、とにかく巨大だ。

 玩具専門店などで、巨大なパッケージに驚かされた人もいるはず。あまりにも巨大で、補強するための鉄板が入っていることでも知られている。

 デンドロビウムの機体名は、ラン科の花に由来し、花言葉は“わがままな美女”だ。初心者は、組み立て中に“わがままな美女”に振り回されることになるかもしれない。価格は3万800円と高価なこともあり、おそらく初心者はあまり手を出さないとは思うが、作りがいがあることは間違いない。注意してほしいのは、展示する場所だ。購入前に展示スペースを確保しておくことをオススメする。

 与田さんが演じる小向璃子(リコ)は巨大なガンプラを組み立てることができるのか? ドラマの最終話にも注目したい。


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