花澤香菜:プリキュアの言葉に「ハッ!」 愛犬との思い出 「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!」インタビュー

「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ ゲームの世界で大冒険!」で花澤香菜さんが演じるナツキ(中央)(C)2024 わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!製作委員会
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「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ ゲームの世界で大冒険!」で花澤香菜さんが演じるナツキ(中央)(C)2024 わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!製作委員会

 人気アニメ「プリキュア」シリーズの第21弾「わんだふるぷりきゅあ!」の劇場版「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ ゲームの世界で大冒険!」が、9月13日に公開される。同作は、こむぎ(キュアワンダフル/犬飼こむぎ)たちがゲーム「ドキドキ タヌキングダム」の世界に吸い込まれてしまい、アニマルタウンに戻るために奮闘する。人気声優の花澤香菜さんが、ゲームを開発した天才ゲームクリエーターのナツキを演じることも話題になっている。花澤さんに収録の裏側、幼い頃の愛犬との思い出について聞いた。

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 ◇二度目の「プリキュア」出演に「責任」

 「わんだふるぷりきゅあ!」のモチーフは「動物」で、動物と人が仲良く暮らす街・アニマルタウンを舞台に、犬と飼い主、猫と飼い主など動物と人の間に紡がれる深い絆、種族を超えた交流を描く。2004年にスタートした同シリーズでは初めて“犬のプリキュア”が登場することも話題になっている。ABCテレビ・テレビ朝日系で毎週日曜午前8時半から放送中。

 10代の頃、シリーズ第1弾「ふたりはプリキュア」などを楽しんでいたという花澤さんは「プリキュア」シリーズの魅力を「やっぱり女の子のわくわくが詰まっている。女の子は変身したいし、可愛くなりたいし」と語る。「わんだふるぷりきゅあ!」については「動物たちが加わったことによって、より可愛さが増していて、『もうどうしよう……!』という感じで」と声を弾ませる。

 花澤さんが「プリキュア」シリーズに出演するのは、2015年公開の「映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!」に続き2度目。前作では、パンプキン王国のプリンセス・パンプルル姫を演じ、今回は謎に包まれた天才ゲームクリエーター・ナツキというストーリーに関わる重要なキャラクターを演じることになった。

 「初出演の時は、『プリキュア』のオーディションをたくさん受けていて、念願の出演だったので『うれしい!ゲストだ』とすごく喜んだことを覚えています。今回もうれしさは変わらないんですけど、前回の“きゅるるん”という感じではなく、“働く女の子”という形でメインのキャラクターを演じさせていただくことに責任を感じました」

 ◇決めぜりふに「キタ!」 劇場のみんなに呼びかけるように

 「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!」では、怪しいタヌキたちがいるゲームの世界にこむぎたちが吸い込まれ、こむぎはいろは(キュアフレンディ/犬飼いろは)たちと離ればなれになってしまう。大好きないろはに会うため、こむぎはさまざまなゲームに挑戦することになる。花澤さんが演じるナツキは、素性は謎に包まれているが、ゲームに秘められた秘密には、彼女とタヌキの過去が関係しているようだ。

 「ナツキは、いろはちゃんと同じくらいの年齢なんですけど、ゲームクリエーターとして大人たちと対等に一緒にお仕事をしている。監督からも『精神年齢的には上かな』と言われたので、割としっかりめの女の子として役作りをしました。ゲームの中でいろいろなバグが起こるのですが、それにも取り乱さずに対応していたりとか。さすがに犬たちがしゃべり出した時はびっくりしていましたけど(笑い)」

 ゲームのボスキャラ的存在であるタヌキのキャラクター・ムジナが暴走していく場面では「心がざわざわしていくというか。タヌちゃんと対峙(たいじ)している時は、等身大の女の子のナツキちゃんに戻るのかなという感じで演じました」と心の変化も大切にした。

 「プリキュア」シリーズならではの“決めのせりふ”も意識したという。劇場版の入場者プレゼントにもなっている「フレンドリング」が作中にも登場し、ナツキが「みんなが持ってるフレンドリングを掲げて!」と呼びかけるシーンが描かれる。

 「そのシーンは『キタ!』と思いました。作中ではプリキュアたちに対して言っているせりふなんですけど、劇場にいるみんなに呼びかけているところでもあるので、ちゃんと立てるように意識しました。みんながわくわくするところだと思うので」

 ◇愛犬サラダちゃんとの思い出 思わず「うるうる」

 「わんだふるぷりきゅあ!」は動物と人間の絆が描かれている。幼い頃に犬を飼っていたという花澤さんは、今作のストーリーに「うるうるしてしまった」と語る。

 「小さい時に、サラダちゃんというシーズーを飼っていたんです。飼い始めて、自分が犬猫アレルギーだということが分かって、おじいちゃん家に預けることにはなったんですけど、一緒に育って、人生を共にした時間は割と長くて。おじいちゃん家に遊びに行って、よくサラダちゃんとお話をしていました。お母さんに怒られて泣いている時には、そばに寄ってきてくれたりとか、悲しい時って、分かるんだなって。すごくいい子で、犬っぽくなくて、私のことを多分妹くらいに思っていて、だからこそ、何でもないことを聞いてくれていたんだと思います。今回のストーリーも、サラダちゃんを思い出して、思わずうるうるしてしまう感じでした。だから、すごく演じやすかったです」

 愛犬との思い出とシンクロする部分が大きかったという。

 「作中でプリキュアたちが真っすぐに『私たちの心はつながってるんだよ』と言ってくれたことに対して、私自身がハッとしちゃったというか。そうだといいなとは思っていたけど、ワンちゃん、猫ちゃんたちにそう言われたら、『ありがとうございます。そう思わせていただきます』という感じで(笑い)」

 「ナツキちゃんと同じ目線で物語を楽しんでもらえると、よりグッとくるかなと思います」と語る花澤さん。「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ ゲームの世界で大冒険!」では、どんな動物と人間の絆が描かれるのか、注目したい。

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