全領域異常解決室
第7話 すべてお話します 物語はここから始まった
11月20日(水)放送分
2022年にYouTubeで配信を開始したタイの人気GL(ガールズラブ)ドラマ「ギャップ・ザ・シリーズ」の日本語吹替版が、アニプレックスのGL・シスターフッド作品の新ブランド「aLiL(アリル)」の第1弾として、9月16日にDMM TV、TELASA、FODほかで配信を開始した。クールな女社長のサムと、子供時代にサムに命を助けられて以来、ずっと彼女に憧れ、新入社員としてサムの会社に入社したモンの恋模様が描かれ、全12話のYouTube再生回数は8億回を突破するなど人気を集めている。日本語吹替版で、サムとモンを演じるのが、人気声優の雨宮天さん、羊宮妃那さん。二人に収録の裏側や、作品の魅力を聞いた。
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雨宮さん 全体的にコメディーの要素もすごく多いので、気負わずに見られるという印象です。今まで、同性愛をテーマにした作品を見たことがない人も、気楽に見られる作品だなと思いました。
羊宮さん 私も同じ印象でして、女の子同士の恋愛は軸にあるものの、モンちゃんとサムさん以外の個性豊かな人たちの印象もとても強いんです。愛されるような登場人物もたくさんいるので、第1話からすごく楽しいな、面白いなと思って見ていました。
雨宮さん 初めてです。
羊宮さん アニメでは、一応あるんですけど、そこまでがっつりではなくて。
雨宮さん この作品は、結構がっつりだからね(笑)。
雨宮さん 実写でもアニメでも、ボーイズラブの作品は多い印象ですけど、私は実写のガールズラブの作品はあまり知らなかったので、すごく新鮮でした。
羊宮さん 私は、そもそも吹替版への参加が初めてでして。その初めてが主人公、そして女の子同士の恋愛を描く作品と、“初めて”がいっぱい重なって、すごく緊張もあったんですけど、やっぱりうれしさもありました。いろいろな意味で新たな世界にモンちゃんと一緒に行けることがすごくうれしかったです。
雨宮さん サムは、結構不思議な人というか、独特のテンポ感があるんです。家柄的にもおばあさまが厳しかったり、おばあさまとの約束で会社を成功させないと、婚約者と結婚させられてしまうという事情もある。会社を成功させるぞという気持ちがありつつも、本人の持ち前の不器用さからクールにも見られてしまって、ちょっと気難しいキャラクターですね。本当は素直なんですけど、思っていることと逆のことを言っちゃうし、ストレートなんだけどストレートじゃないというか。
羊宮さん モンちゃんは、すごく乙女というか、女の子らしい。気分の浮き沈みも結構激しくて、ちょっとすねている顔を見せてくれる度に、可愛いなって思っていました。でも、自分の中にすごく芯があって、流され続けないというのは感じました。
雨宮さん モンはすごく頑張り屋さんだし、純粋だし、ほかの人たちがサムを怖がって敬遠している中、ちゃんと意見も言うし、サムに向き合おうと、ガンガン領域に入ってきてくれた子なので、そういう芯の強さにひかれたのではないかと。あと、サムはものすごいモンの唇を見るんです(笑)。だから、唇が好きというのもあるんじゃないかって。何秒間もすごく見るので(笑)。
羊宮さん モンちゃんは、サムさんにずっと憧れてきたんですけど、再会してサムさんに近づくにあたって、心がすごく揺れるんです。苦しいことでも、幸せなことでもたくさん心が動く。最初はもしかしたら憧れとか好きという気持ちだけだったかもしれないんですけど、そこから「大切な人だな」と、向き合える自分にも気付いていったんじゃないかなと思います。
羊宮さん 私、2パターンある気がしていて、「ドキドキするな、この後どうなるんだろうな」みたいなシーンもあれば、サムさんがすごくできる人なのに人とのコミュニケーションとなるとお間抜けになるシーンもあって。本編で明かされるサムさんの弱いところに、「そんな一面が!」と、いつもキュンときたりしていましたね。めちゃくちゃ可愛いんです!
雨宮さん 私的にキュンとくるのは、徐々にモンがサムに仕返しをするようになるところです。モンからサムにいたずらしたりとか、モンから仕掛けるようになると、すごくキュンと来るなと思います。序盤は、サムの独特なペースにモンが流されたり、困らされたりすることが多いんですけど、徐々に立場も逆転していくんです。サムがだいぶモンにほれちゃってからは、モンも結構強気に出るので、からかってくるモンがすごく可愛いなと思います。
羊宮さん 本当にサムさんは知れば知るほど可愛くって。毎話ニヤニヤしながら見ていました。
羊宮さん 家で練習する時は原音を聞いてチェックをしているのですが、実際の収録で、サムさんの声がちゃんと日本語として聞こえてきた時に胸に突き刺さる苦しさみたいなものは、やっぱりいっぱいあって。雨宮さんと掛け合えている時のほうが、モンちゃんとして心がすごく動きやすかったなって思います。あと、空気感もすごく分かるんです。可愛がってくれているなって時の空気感と、ちょっと2人がこじれてしまった時の空気感が、現場にもあったなと思います。
雨宮さん 特に、ラブラブなシーン、親密なシーンは、やっぱり一緒にやれると、いとおしさが増すというか。物理的な距離もそうだし、心の距離も近いと、自分でわざわざ考えなくても自然とそういう距離感になれるなとすごく感じます。私的には羊宮ちゃんの声で聞けると、よりいとおしさが増すなと感じていて。純粋さがあって、傷ついている時もよりかわいそうさが増す感じがして。私はすごい羊宮ちゃんのモンがいとおしいなって思います。
羊宮さん ありがとうございます……!
雨宮さん ラブシーンは結構盛り上がりますね(笑)。楽しくお芝居できるなって。一緒にいるほうがやっぱりお互いに愛情を持ってやれる感じがあるというか。
インタビュー(2)に続く。
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