光る君へ:ファーストサマーウイカ「あのシーンは悩みました」 「恨んでおりますの」の裏にあったききょうの“悲しさ”

NHK大河ドラマ「光る君へ」第38回の場面カット ききょう/清少納言役のファーストサマーウイカさん (C)NHK
1 / 9
NHK大河ドラマ「光る君へ」第38回の場面カット ききょう/清少納言役のファーストサマーウイカさん (C)NHK

 吉高由里子さんが主演を務めるNHK大河ドラマ光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)。10月6日放送の第38回「まぶしき闇」では、まひろ(吉高さん)が書いた物語に対して、ききょう(ファーストサマーウイカさん)が敵愾心をあらわにする様子が描かれた。ききょう/清少納言役のファーストサマーウイカさんが「悩みましたね」という同シーンを振り返った。

あなたにオススメ

 第38回では、まひろ(吉高さん)の元にききょう(ファーストサマーウイカさん)が訪ねてきて、亡き后・定子の思い出をつづった「枕草子」から、一条天皇(塩野瑛久さん)の関心を奪ったまひろの物語への思いを打ち明ける。

 最初は物語への賛辞を並べるきょうだったが、まひろから「ききょう様のように才気あふれる楽しい方が藤壺にいらしたら…」と言われると、強めに拒絶。「私は、亡き皇后様のお身内をお支えするために生きております」「いかなる世になろうとも皇后・定子様のともし火を守り続けてまいります。私の命はそのためにあると思っておりますゆえ」と意思表示する。

 そしてききょうは、中宮・彰子(見上愛さん)が、皇子を出産後も敦康親王をそばに置いておくことをやんわりと非難しつつ、まひろが物語を書いた本当の理由について、一条天皇の心から「枕草子」を消し、定子の輝きをなきものとするため、道長(柄本佑さん)から頼まれたのではないか、という疑問をまひろ本人にぶつけた

 “欲しい答え”をもらえなかったききょうだが「私は腹を立てておりますのよ、まひろ様に」と声を大にして言うと、続けて「『源氏の物語」を恨んでおりますの」とはっきりと口にし……と展開した。

 ファーストサマーウイカさんは「あのシーンは悩みましたね。やはりプライドがしっかりあるキャラクターだと思うんですよね。ききょうというのは。それを見せないというか、強がっているけれども、常に自分は負けないようなポジションを探す人間だと思っていたのが、台本がきたときに『腹が立っている』『恨んでいる』っていうのを『言うんだ!』っていうふうに思って」と明かす。

 続けて「思っていても『ふん』『へ~』みたいな感じで強がるのかなと思いきや、ぶつけるっていうのは、やはり相当本人も覚悟がいっただろうし、カッとなって言ったというよりかは、これは私だけの解釈だと思うんですけど、やっぱり悲しさがあったと思うんです」と持論を披露。それは「『友達じゃなかったの?』っていう悲しさ」で、「『あんなにしゃべっていて私、定子様あんなに好きって言って、そのために書いているって話も散々していたのに、なんでそんなことするの?』っていういらだち。裏切られたと思っているんで、裏切られたときの悲しさっていうのがあったんだと思って。私はそこが強く恨んでいるっていうのは、定子様への思いからの恨みもあるし、『あなた友達だったじゃん』っていう恨みが合わさって、愛憎みたいな感覚になってしまいました(笑)」と語った。

写真を見る全 9 枚

テレビ 最新記事