ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
マンガ「DAYS」で知られる安田剛士さんの新選組を題材にしたマンガが原作のテレビアニメ「青のミブロ」が、10月19日から読売テレビ・日本テレビ系で毎週土曜午後5時半に放送される。浪士集団・壬生浪(ミブロ)に入ることになる主人公の少年・ちりぬ におを演じるのが梅田修一朗さんだ。梅田さんは今年の夏アニメ「先輩はおとこのこ」「小市民シリーズ」「負けヒロインが多すぎる!」の3本の主演を務め、秋アニメは「青のミブロ」に加え「ぷにるはかわいいスライム」「ひとりぼっちの異世界攻略」の3本に主演として出演する。まさにノリに乗っている若手声優の梅田さんに「青のミブロ」への思い、声優として大切にしていることを聞いた。
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「青のミブロ」は、2021年に「週刊少年マガジン」(講談社)で連載が始まり、現在は「青のミブロー新選組編ー」として連載中。幕末の京都を舞台に、新選組の生き様を描く。素直で優しく家族思いだが、心の奥で正義を燃やす少年・におが、嫌われ者の浪士集団・壬生浪(ミブロ)の土方歳三、沖田総司と出会う……というストーリー。
梅田さんは「僕は日本史がそこまで得意じゃなかったのですが……」というが、夢中になって原作を読んだ。
「におを通して、新選組の歴史、運命をたどっていけて、当時の温度感や空気感が伝わってくる作品です。立場の違いによって命の重さが違いますし、飢えて死ぬこともあれば、食べ物に全然困らない人もいます。腕っぷしが強ければ生き残れる。当時と今の日本は全然違って、日本だけど日本じゃないようにも感じていました。ただの少年だったにおが、ミブロに出会うことで変わっていく。僕は、新選組のことは知っているし、隊士の名前も知っていますが、すごく詳しいわけではありませんでしたし、におがミブロに巻き込まれていくところが、僕とリンクしているようにも感じていました。におは中性的な見た目ですが、食らいついていく根性、内に秘めた不条理に対する不満が人一倍あります。透明なようでありながら、人間臭いし、確固たる思いがあります。ただの少年ではなくて、並々ならぬ思いもあります。原石のようであり、そこを磨いていく過程が魅力的です」
におというキャラクターを掘り下げ、実際に演じる中で見えてきたこともあった。
「におの立場を考えると、感情移入しやすいところもあるのですが、今と当時では常識が違います。共感はできるのですが、演じる身としては掘り下げが必要になります。気に入らなかったら一瞬で切り捨てられるかもしれない……。明日死ぬかもしれない感覚とは?と考え始めると、今とは感覚が違いますよね。考えると面白いのですが、本当に大変です。そんな中、すごく力になってくれたのが、すてきな共演者の皆さんです。分散収録も多い昨今、大集合して収録させていただいているんです。におとして、皆さんに巻き込まれていくような感覚がありました。逆に、におの譲れないところも自然に表現できています。皆さんとお芝居することで、予想外のものも生まれてきています」
「青のミブロ」には、斎藤はじめ役の小林千晃さん、田中太郎役の堀江瞬さん、土方歳三役の阿座上洋平さん、沖田総司役の小野賢章さん、芹沢鴨役の竹内良太さん、近藤勇役の杉田智和さんら超豪華な声優陣が出演している。
「ほぼ同期の大野智敬君、戸谷菊之介君もいるのですが、先輩ばかりでして、皆さんの背中を見ながら収録させていただいています。もちろんぶつかり合わなきゃいけない時もあるので、におのように負けない気持ちで臨んでいます。僕もにおのように経験があるわけではなく、腕っ節に自信があるわけではないけど、今ある手札で今考えられる自分の力で張り合うためにはどうしよう?と考えています。そこもにおとリンクするんです。阿座上さんの存在が大きく、役者としてアドバイスをいただけたり、僕には本当に土方さんのように見えています」
声優陣に一体感があり、“座長”ではあるが特別に意識せずとも現場がまとまっているという。
「『青のミブロ』の現場に限っては、座長というより、におであろうという気持ちがすごく強いです。自分の役を全うすることが一番の使命ですし、主人公としての役割が果たせるんじゃないかな?と考えています。座長は周りをしっかり見たり、盛り上げたりと現場の空気を作る役割がありますが、今回は人数が多いですし、ベテランの方、年の近い先輩、同期……といろいろな方がいらっしゃって、みんなで盛り上げていこうぜ!という空気なので、僕一人が背負うまでもなく一体感があるんです。皆さん個性が強いのですが、現場の空気をまとめてくださっているのが千晃さんです。千晃さんは先輩と、僕ら後輩を巻き込んでいただいて、自然に気を遣ってくださっています。僕は堀江さんの隣に座ることが多いので、コチョコチョしゃべったりしています(笑)。皆さんに食らいついて、作品を一緒に盛り上げよう! におとして全力で生きよう!と意識しています」
梅田さんは「負けヒロインが多すぎる!」など話題作でも主演を務めるなど大活躍中だ。今一番、ノリに乗っている若手声優と言っても過言ではないだろう。梅田さんはさまざまなキャラクターを演じているが、声優として何を大切にしているのだろうか?
「僕は自分に自信がないタイプで、役に自信をいただいています。例えば、『におを演じている梅田修一朗です!』と何かを演じていることには自信を持とうとしていますが、梅田修一朗個人としては別に何者でもないくらいに思っています。ただ、キャラクターのことが存在していると誰よりも信じています。架空の物語を届ける側としては、作品のことを誰よりも信じる。本当にあるものと信じる力を持っていきたいという意識があります。におという存在はこの物語においてしっかり存在していて、僕はにおのことを誰よりも知らなきゃいけない。一人の人間と接するように、におを感じています。僕は、役に生かされている意識があります」
梅田さんの演じるキャラクターは、自然に作品の中に入り込んでいるように感じることもある。
「そこは意識しつつ、意識していないところで、いざ収録になると、なるべく意識しないようにしています。当たり前のことですが、僕がそのキャラクターを見るのでなく、そのキャラクターがその世界を見ている感覚にどれだけなれるかをずっと探っているところです。元々、架空の世界に浸るのが好きでしたので、こういうことがあったらいいな、こういう人がいたらいいな……という思いをそのまま役者としてエネルギーに変えていこうとしています。実際に演じるまでは、冷静に把握はしなくてはいけないこともあるけど、演じる時は全部忘れようとしています。どこまでできているのか分からないんですけど。養成所を出て、お仕事をさせていただいていると、教わることは少なくなってきますが、先輩の背中を見たり、自分から聞いたりして、におと同じで探っている最中です」
梅田さんは既に存在感を放っているが、まだまだ成長中のようだ。におのように、さらに大きくなっていくはず! 今後のさらなる活躍にも期待が高まる。
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