日曜劇場の足跡:歴代主題歌アーティスト起用回数 第1位は4回 嵐、小田和正らもランクイン

「日曜劇場の足跡」第3回
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「日曜劇場の足跡」第3回

 TBS系の日曜午後9時のドラマ枠「日曜劇場」。航空業界の就職希望者が増加するなど社会現象を巻き起こした2003年放送の「GOOD LUCK!!」や、最終回の視聴率が42.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録した2013年放送の「半沢直樹」など、数々の名作が生まれてきた放送枠だ。そんな「日曜劇場」の足跡をあらゆる角度から紹介する企画の第3回は、数々の名作を彩ってきた主題歌に焦点を当て、連続ドラマになってからの歴代主題歌アーティストの起用回数を紹介する。

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 ◇1956年にスタート 1993年から連続ドラマ枠に

 「日曜劇場」は、1956年に東芝1社提供の単発ドラマ枠「東芝日曜劇場」としてスタート。1993年に現在のような連続ドラマ枠となった。2002年に東芝がスポンサーを離れ「日曜劇場」と枠の名称を変更した。

 1993年4月にスタートした山田太一さん原作の「丘の上の向日葵」から、放送中の神木隆之介さん主演「海に眠るダイヤモンド」まで、この31年間で放送された作品は126作に及ぶ。

 ◇歴代主題歌起用数ランキング

 連続ドラマ化されてからの126作の中で、複数回主題歌に起用されてきたアーティストがいる。ランキングは以下の通り(同数のアーティストはアルファベット順、50音順で紹介)。

 第1位……山下達郎 4回

 山下達郎さんが最多の4回起用されている。木村拓哉さんが旅客機のパイロットを演じて話題となった「GOOD LUCK!!」(2003年)の主題歌「RIDE ON TIME」、東野圭吾さん作のミステリーを阿部寛さん主演で実写化した「新参者」(2010年)の「街物語(まちものがたり)」、草なぎ剛さんと今井美樹さんが共演したラブストーリー「冬のサクラ」(2011年)の「愛してるって言えなくたって」、木村さんが型破りなフランス料理シェフを演じた「グランメゾン東京」(2019年)の「RECIPE(レシピ)」を担当した。内2作が木村さんの主演作というのも興味深い。

 第2位……嵐、小田和正、平井堅 3回

 嵐、小田和正さん、平井堅さんが同数の3回で2位だった。嵐は、櫻井翔さんと堀北真希さんが共演した「特上カバチ!!」(2010年)の「Troublemaker」、松本潤さん主演の「99.9-刑事専門弁護士-」(2016年)の「Daylight」、「99.9~」の続編「99.9-刑事専門弁護士- SEASONⅡ」(2018年)の「Find The Answer」を担当した。

 小田さんは、小栗旬さんがすご腕の獣医を演じた「獣医ドリトル」(2010年)の「グッバイ」、二宮和也さん主演の医療サスペンス「ブラックペアン」(2018年)の「この道を」、今年放送された「ブラックペアン」シーズン2の「その先にあるもの」を手掛けた。

 平井さんは、最終回視聴率が26.1%を記録した大沢たかおさん主演の人気作「JIN-仁-完結編」(2011年)の主題歌「いとしき日々よ」、唐沢寿明さんが“スーパー公務員”を演じた「ナポレオンの村」(2015年)の主題歌「君の鼓動は君にしか鳴らせない」、長谷川博己さん主演で警察内部の戦いを描いた「小さな巨人」(2017年)の「ノンフィクション」を生み出した。

 第5位……B’z 、BUMP OF CHICKEN、King Gnu、KinKi Kids、MISIA、ORANGE RANGE、Superfly、Uru、関ジャニ∞、スピッツ、竹内まりや、布袋寅泰 2回

 Uruさんは「テセウスの船」(2020年)の「あなたがいることで」、「マイファミリー」(2022年)の「それを愛と呼ぶなら」と、2020年代に2作品の主題歌を担当。King Gnuもまた「オールドルーキー」(2022年)の「雨燦々」、放送中の「海に眠るダイヤモンド」の「ねっこ」と、短いスパンで2作品の主題歌を担当しており、今後も起用回数が増えそうだ。

 そのほか、B’zは「ビューティフルライフ」(2000年)の「今夜月の見える丘に」、「A LIFE~愛しき人~」(2017年)の「Still Alive」、BUMP OF CHICKENは「仰げば尊し」(2016年)の「アリア」、「THE GOOD WIFE/グッドワイフ」(2019年)の「Aurora」、KinKi Kidsは堂本剛さん主演の「ガッコの先生」(2001年)の「Hey! みんな元気かい?」、「元カレ」(2003年)の「薄荷キャンディー」。

 MISIAさんは「JIN-仁-」(2009年)の「逢いたくていま」、「S -最後の警官-」(2014年)の「僕はペガサス 君はポラリス」、ORANGE RANGEは「いま、会いにゆきます」(2005年)の「キズナ」、「鉄板少女アカネ!!」(2006年)の「SAYONARA」、Superflyは「サマーレスキュー~天空の診療所~」(2012年)の「輝く月のように」、「下剋上球児」(2023年)「Ashes」。

 関ジャニ∞(現SUPER EIGHT)は「GM~踊れドクター」(2010年)の「LIFE~目の前の向こうへ~」、「ごめんね青春!」(2014年)の「言ったじゃないか」、スピッツは「メロディ」(1997年)の「スカーレット」、「Love Story」(2001年)の「遥か」。

 竹内まりやさんは「白い影 -Love and Life in the White-」(2001年)の「真夜中のナイチンゲール」、「安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~」(2013年)の「Your Eyes」、布袋寅泰さんは「課長サンの厄年」(1993年)の「さらば青春の光」、「グッドニュース」(1999年)の「NOBODY IS PERFECT」が主題歌に起用された。

 「日曜劇場」といえば、メロディーを聴くとドラマのシーンを思い出せる主題歌が多い印象で、今後、ドラマとともにどんな名曲が生まれるのか楽しみだ。【ドラマ取材班・Z】

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