名探偵コナン
#1201「私が犯人です」
5月9日(土)放送分
インタビュー(1)の続き 「第26回手塚治虫文化賞」のマンガ大賞に選ばれたことも話題の魚豊さんのマンガが原作のテレビアニメ「チ。 -地球の運動について-」。原作は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で2020~22年に連載され、15世紀のヨーロッパを舞台に異端思想の地動説を命懸けで研究する人々を描く異色のマンガとして人気を集めた。テレビアニメは10月にNHK総合で放送をスタートし、第3話にしてメインキャラクターであるラファウが処刑されるという衝撃的な展開が話題になった。ラファウの死から10年後、紆余曲折を経て地動説の研究を引き継ぎ、情熱を傾けることになるのが、代闘士のオクジー、修道士のバデーニ、天文研究助手のヨレンタだ。オクジー役の小西克幸さん、バデーニ役の中村悠一さん、ヨレンタ役の仁見紗綾さんに「チ。」の魅力、収録の裏側を聞いた。
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中村さん これは単純に技術的な問題ではあるのですが、動きやアクションが中心という作品ではないので、地動説に関わることなど言葉でさっと言っちゃうと流れてしまうようなものを、ちゃんとその人物の言葉にしながら、見ている視聴者の方が理解しやすくしなきゃいけない。でも、それだけじゃなくて、そこにキャラクターの気持ちも乗せるというところ。もっと感情ラインの会話だったらやりやすい点もあるんですけど、インテリジェンスがすごく残されているので、技術的には難しいなと思いました。それを会話の中から生まれているようにしなきゃいけないという。
中村さん そうだと思いますね。ただ、キャラクター的には、バデーニは変化がそんなに多い人ではなくて、最初から最後まで強い信念でずっと動き続けているので、そこはやりやすい点ではありました。やはり言葉の投げかけ方は難しかったので、考えながら大切にやらせていただきましたね。
小西さん 僕は、オクジーが今、何を見ていて、心がどこにあるのか、ということを結構大事にしていったかなと思います。オクジーは、一番変わっていく人なんですよ。なので、それが見ている皆さんにも分かりやすいように、でもそれが押しつけにならないように、「あ、これがきっかけで、今こうなっているんだ」「しゃべり方がこう変わったんだな」と自然に伝わるように。ちょっとしたことなんですけど、この作品は会話劇でもあるので、そういうところを大事にしたほうがいいのかなと。彼がどう変化したのか?という。
仁見さん この作品は、長ぜりふが結構多いので、聞いてどう楽しむか、という。音響監督の小泉(紀介)さんからも「中身が動くことが大事だから」と何度も言っていただきました。心、気持ちが動くから言葉が出てくる。その流れを絶対に忘れちゃいけないし、それをまず大事にしていないと、届けられないし、相手の心も動かないというところもあるので、そういったところはすごく難しいなと思いながら、必死にやっていました。
中村さん 僕が面白いなと感じたのは、初めて3人がそろった時。ずっとベースはオクジーとバデーニで、ヨレンタは別の場所でドラマを進めていたわけで、その二つのドラマが一つになって、一緒に一つのものを達成させるために使命として動くことになる。その会話を掲示板の前でやるのですが、そこで合流した時が、なんだか面白かったですね。そろったんだ、というか。見ている人にとっては、そこからこの3人が力を合わせることによって、何か大きなうねりを作るのかな?と思うわけですし、僕もマンガを読んでいてそう思ったので。
仁見さん 私も初めてお二人(オクジーとバデーニ)とお会いした時ですね。ヨレンタは、天文台の研究所ではあまり良い待遇ではなくて、生きづらいところもあったと思うんです。最初はバデーニさんも、何かあったら切り捨てればいい、とおっしゃっているんですけど、やはり研究者として認めてもらえたり、一人の人としてちゃんと会話してくれていることにすごい喜びがあって。だから、ヨレンタもバデーニさんに対して質問が増えてきたり、会話の糸口があったりしたんだろうなと思っています。
小西さん 僕は、毎回いろいろな人と掛け合いするのが結構楽しくて。その積み重ねで、どんどんオクジーの心持ちも変わっていくというのが大きかったので、「どこが楽しかった? 印象に残っている?」と聞かれると、全部残っているなと。ただ、シーンを挙げるとすると、今後、オクジーが金星を見るシーンがあるのですが、あの空はめっちゃきれいなんだろうなと思って演じていました。あの空はどんな感じになっているんだろうなと。それを放送で楽しみたいなと思いましたね。
ラファウらからバトンを引き継ぎ、地動説証明に信念を懸けることになるオクジー、バデーニ、ヨレンタ。声優陣の熱演に注目したい。
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